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9/6【新日本】ザックが棚橋KO「そのベルトは俺のもの」 鈴木はライガー無法襲撃

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月6日)
○ザック・セイバーJr.&鈴木みのるvs棚橋弘至&田口隆祐×

 ザックがブリティッシュ王座戦を前に棚橋をザックドライバーでKO。さらに古傷の左腕を絞め上げると、「そのベルトは俺のものなんだ」と虎の子のベルト奪還に執念を燃やした。また、鈴木は試合前に、G1 CLIMAX前に一騎打ちの機運が高まっていた獣神サンダー・ライガーを無法襲撃。実況席からリングに連行すると、パイプイスへのゴッチ式パイルドライバーでこちらもKOし、「てめえの火は消えたのか? このまま消えるのか?」と挑発した。

 棚橋は8・31ロンドンでザックを破り、ブリティッシュヘビー級王座を初戴冠。ザックは地元での王座陥落という屈辱を受け、即座にリマッチを要求し、9・15別府での再戦が決定した。今シリーズでは連日前哨戦が組まれており、後楽園3連戦でも毎日対決。ここまでは棚橋有利が続いており、逸材は「引き出しを全部開けてやるから。開けるだけじゃない。全部俺のものにしてやるから。ザックとの前哨戦で、ザックが持っている技術を全部俺が身に付ける」と予告していた。

 今宵は3連戦最終日のメインイベントで、棚橋が田口と、ザックが鈴木と組んで対戦。試合は波乱の幕開けとなる。先に入場した鈴木は実況席にいたライガーを突然、襲撃。獣神を蹂りんすると、そのままリングに連行し、パイプイスめがけてのゴッチ式パイルドライバーでKOしたのだ。場内は騒然となる。

 慌てて棚橋と田口が救出に登場。鈴木軍を場外に蹴散らし、同時プランチャなどでペースを奪い取ったものの、場外戦に持ち込んで鈴木軍がすぐに主導権を奪還する。鈴木がパイプイスで田口を痛打すれば、ザックはひな壇席の上で棚橋の左腕を絞め上げた。そこから2人がかりで田口を徹底的に痛めつける。

 しばらくローンバトルが続いた田口だったが、ジャンピングヒップアタックで鈴木に一矢報いると、やっと棚橋が登場。鈴木相手に反撃に出る。代わったザックのエルボースマッシュ連打に苦しむが、お株を奪うコブラツイストに捕獲。古傷の左腕をオーバーヘッドキックで射貫かれても、負けじとツイスト&シャウトを決めると、スリングブレイドをお見舞いする。そして、田口が鈴木を分断する中、ハイフライフローを投下した。

 これを剣山で撃墜したザックは腕攻めを再開。鈴木とともに両腕を腕ひしぎ逆十字固めで絞め上げる。さらに、ザックはランニングローキックへ。これをキャッチした棚橋はドラゴンスクリューで何とか反撃し、田口にスイッチした。

 田口は各種ヒップアタックを乱れ打つと、ザックとのアンクルホールド合戦で後楽園を沸かす。しかし、続く田口のスライディング式ヒップアタックは空転。読んだザックが変型羽根折り固めに捕獲した。棚橋がカットに飛び込むが、ザックがすぐに動いた。鈴木が田口をスリーパーで固めて引き離す中、ザックは棚橋をザックドライバーでマットに突き刺してまんまとKO。さらに、ザックは田口もザックドライバーを決めて、そのまま3カウントを奪い取った。

 試合後、ザックは動けない棚橋の両腕を絞め上げて一方的に蹂りん。鈴木は止めに入るセコンド陣を暴行する。マイクを持ったザックは「おい、後楽園ホールに集まったバカどもたちよ。そのベルトは俺のものなんだ。わかっているのか? あのチャンピオンシップはエアギターなんかやっているお前たちのエースのものじゃない。エースがエアギターなんてやってアホじゃないか」とブーイングを気にせず言い放ち、「エースも、イギリスの新しい総理大臣ももうみんな終わってるんだよ。本当にバカだな」とこき下ろすと、最後は鈴木が「要するに…俺たち鈴木軍イチバーン!」と強引に締めた。

 ここまでリング上でもコメントでも棚橋が目立っていたが、ザックがこのKO劇で一気に流れを変え、ベルト奪還に弾みをつけた。「お前はエアギターがお似合いだ。俺の大切なベルトにキスするとはどういうことだ? あいつのことはもう絶対に許さない」とバックステージでも舌鋒鋭く棚橋を糾弾した。

 鈴木は襲撃したライガーに向けて「もう夏も終わったな。だからか。てめえの火は消えたのか? このまま消えるのか? 俺がもう一度火を点けてやったんだ」に通告。「おい、ライガーよ! なに勝手に楽しく余生過ごそうとしてるんだよ? ちょっと待てよ。てめえが生きる場所はリングの中だ。その中で全て燃やしちまえ。それともなにか。今ので全部燃え尽くしたか? これで終わりか?」としつこく挑発した。来年1月のライガー引退が近づく中、一騎打ちに向けて、再び鈴木の激情が燃え上がり始めた。

【試合後のザック&鈴木】
▼ザック「みんななに? リングの上で俺がボリス・ジョンソンの話なんかしているから、面白いなと思ってんのか? それはもういいんだ。俺は今、完全に集中している状態だ。こんな汗をかいている姿も見てくれ。こんなの俺のスタイルじゃないのに。汗水垂らして努力するのはエースのほうじゃないのか? お前はエアギターがお似合いだ。俺の大切なベルトにキスするとはどういうことだ? あいつのことはもう絶対に許さない」

▼鈴木「もう夏も終わったな。だからか。てめえの火は消えたのか? このまま消えるのか? 俺がもう一度火を点けてやったんだ。なんだ、もう燃やすものはないか? 燃え残ったものはないか? おい、ライガーよ! なに勝手に楽しく余生過ごそうとしてるんだよ? ちょっと待てよ。てめえが生きる場所はリングの中だ。その中で全て燃やしちまえ。それともなにか。今ので全部燃え尽くしたか? これで終わりか? どうなんだ、獣神サンダー・ライガー。終わりか、終わりか、終わりか。終わりなら終わりでいい。そう、さっさと辞めちまえ。今日があいつの引退する日だ。俺たち鈴木軍…」

▼鈴木&ザック「イチバーン!」

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