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9/14【ZERO1】SUGI破ってHUBが6年ぶり天下一Jr制覇 願い事は「盟友GAINAとの後楽園対決」

『第16回天下一ジュニア2019優勝決定戦』東京・後楽園ホール(2019年9月14日)
優勝決定戦 ○HUBvsSUGI×

 HUBがSUGIの連覇を阻止し、6年ぶり2度目の天下一ジュニア制覇。願い事として、「湯浅和也ことGAINAとこの後楽園ホールでシングルマッチがやりたいです」と同期との対戦をぶち上げた。

 「天下一ジュニアトーナメント2019」決勝戦で、SUGIとHUBが激突した。準決勝でSUGIはショーン・ギネスを、HUBは高岩竜一をそれぞれ下して決勝に進出。どちらも優勝経験があり、SUGIが勝てば2年連続優勝、HUBが勝てば6年年ぶり2度目の優勝となる。

 のっけからスピード感溢れる先制争いを繰り広げると、SUGIがケブラーダで飛翔して先制。しかし、HUBは準決勝と同じくマスクに付いたハブの尻尾をムチのように振り回してすぐに挽回し、左ヒザ攻めに打って出た。様々な体勢から各種ニークラッシャーを連発すると、変型アンクルホールドで絞め上げる。

 何度も悲鳴をあげたSUGIだったが、側転からドロップキックをぶち込んで逆襲に転じる。ダイブ式のコルバタやトップロープ上の619、ライオンサルトなど空中殺法を連発。HUBも串刺しニーやトラースキックなどでやり返すが、止まらないSUGIはスクリューハイキックを見舞うと、ムーンサルトで飛びついてのトルネードDDTを敢行した。続くロープ上を走っての串刺しドロップキックは尻尾攻撃で迎撃されてしまうが、すぐさまその場飛びスパニッシュフライを敢行。今度こそロープ渡り式の串刺しドロップキックからファイヤーバードスプラッシュを投下する。

 決定的チャンスを掴んだSUGIは壇ノ浦(前転スワンダイブ式ウラカンラナ)を狙うも、キャッチしたHUBは亜留魔下首領(ゴリースペシャルから1回転して前に落とす変型ボム)をズバリ。こん身のラリアットを放つと、ペティグリーで追い討ちし、最後は猛毒波布空爆(ダイビングボディプレス)で3カウントを奪い取った。

 SUGIの連覇を阻止して、HUBが6年ぶり2度目の天下一ジュニア優勝を果たした。7つのクリスタルボールを集めた覇者は「願い事が1つ叶う」のが天下一ジュニアの慣わし。HUBは以前から「20周年で感謝を伝えたいレスラーと対戦したい」と口にしていたが、雷鳴が轟き、天の声から願いを確認されると、「俺の願い事は…同じ日に入門して、同じみちのくプロレスで育ってきた湯浅和也ことGAINAとこの後楽園ホールでシングルマッチがやりたいです」と同期・GAINAとの対戦をぶち上げた。

 GAINAはZERO1と縁がないだけに、決勝で敗れたSUGIが「改めて言うのもなんですが…ZERO1関係ないじゃないですか? ZERO1の後楽園ホールでやるつもりですか?」と疑問符を付けたものの、HUBは「願い事はZERO1関係じゃなきゃダメなのか? おい、おかしいだろ? 俺が思っていた熱いZERO1は違ったぞ。だいぶ変わっちまったようだな」と声を荒らげ、「俺が今までプロレスを続けてきて、つらい時に必ず側にいてくれたGAINAとこの後楽園でシングルをやりたいって、その願い事をお前は汚すのか?」と譲らず。観客も拍手で後押しした。

 ジュニア2冠王者でもあるSUGIは話を切り換えて、「とりあえず私もベルトを持っているんですよ。今日負けたからにはもう一度ベルトを懸けて勝負をしよう」と再戦を求めると、HUBは「美味しい話」と快諾。さらに、ZERO1にある全タイトルへの挑戦まで要求したもの、やはり「そして! さっき言ったように、俺の盟友であり、恩人のGAINAとこの後楽園ホールでシングルやらせろ!」と絶叫。観客も拍手で後押しすると、天の声も願いを認めた。

 最後は出場選手がリングに集結。マイクを持ったHUBは「今日は俺がここのど真ん中に立つことができましたけど、ZERO1ジュニアは世界一熱いと思っています。選手も熱い、お客さんも熱い。このZERO1のリングは本当に素晴らしい空間だと思っています。ZERO1のジュニアはこれからここにいるメンバーが盛り上げていきます。これからもZERO1ジュニア、そしてZERO1をよろしくお願いします」と宣言し、「3、2、1、ZERO1!」の雄叫びでフィナーレとなった。

 「僕は常日頃からチャンスはいつ訪れるかわからないから、日々鍛錬、毎日の練習は必ず嘘をつかないと思ってずっとやってきましたけど、あまりにも何年間もチャンスがないもんだから、心が折れかけていた時にチャンスが巡ってきました」と今回の天下一ジュニア出場を振り返ったHUBは「前回も沖縄にいた時、完全に(心が)折れていた時もZERO1がチャンスをくれた。2回目、これは本当に語り尽くすことができないぐらいの感謝です。ZERO1ありがとうございます」と涙ながらに感謝した。

 そして、「やっぱり同じ釜の飯を食った同期は同じ20周年ですよ。GAINAもいろいろあって、あまりこういう中央でプロレスをする機会がなくなって、そろそろプロレスを辞めようかなっていう、そういう声を第三者から聞いてしまったもんで、どうしても今回優勝して、もう1回後楽園ホールで、東京でシングルマッチがやりたかったんです」とGAINAへの秘めた思いを告白し、「またこうして僕を中央に呼んでくれた熱いZERO1、そして選手、お客さんたち。いや、今日の反応を見て、やっぱりZERO1は相変わらず熱い団体だなと思いましたよ。この大阪の片田舎に住んで、もう5、6年も中央で試合をしてない俺を応援してくれて、本当に…本当に感謝の気持ちで一杯です」と最後まで感謝の思いを口にしていた。

【HUBの話】「勝った…。いや、数年前はビリーケン・キッドやタイガースマスクと一緒に戦いましたけど、今回は僕1人で。僕の願い事…GAINAと後楽園ホールでシングルマッチがやりたいというその願い事を叶えるために、今までずっと頑張ってきました。このチャンスは、結構いきなり来たというか、何の予兆もなく巡ってきたんですけど。僕は常日頃からチャンスはいつ訪れるかわからないから、日々鍛錬、毎日の練習は必ず嘘をつかないと思ってずっとやってきましたけど、あまりにも何年間もチャンスがないもんだから、心が折れかけていた時にチャンスが巡ってきました。前回も沖縄にいた時、完全に(心が)折れていた時もZERO1がチャンスをくれた。2回目、これは本当に語り尽くすことができないぐらいの感謝です。ZERO1ありがとうございます。(涙を流しながら)そして、今回の願い事はもうちょっとお客さんが知らないかなと。GAINAはZERO1に出たことないし、GAINAって誰だよっていう反応が来るかなと思ったんですけど、予想以上に反響があって、反応してくれて、僕は嬉しいです。やっぱり同じ釜の飯を食った同期は同じ20周年ですよ。GAINAもいろいろあって、あまりこういう中央でプロレスをする機会がなくなって、そろそろプロレスを辞めようかなっていう、そういう声を第三者から聞いてしまったもんで、どうしても今回優勝して、もう1回後楽園ホールで、東京でシングルマッチがやりたかったんです。それがまたこうして僕を中央に呼んでくれた熱いZERO1、そして選手、お客さんたち。いや、今日の反応を見て、やっぱりZERO1は相変わらず熱い団体だなと思いましたよ。この大阪の片田舎に住んで、もう5、6年も中央で試合をしてない俺を応援してくれて、本当に…本当に感謝の気持ちで一杯です。(涙を何度も拭いながら)これで終わりじゃないんで。優勝したってことはまだまだ点が線で繋がってくと思うんで。GAINAとシングル、そして日本を代表するジュニア選手・SUGIともう1回、次はタイトルマッチをやって。そして俺が、残りのベルトを全部かっさらって。40を超えましたよ、もう。41歳ですけど、今が全盛期、まだ全盛期は来てないと自分の中では思っているんで。今日は泊まって、また大阪に帰って。日々牙を研いで、まだこのZERO1に戻ってきます。その時はよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました!」

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