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9/14【ZERO1】大地が5年半ぶり里帰り参戦 靖国で大谷との一騎打ち実現

『第16回天下一ジュニア2019優勝決定戦』東京・後楽園ホール(2019年9月14日)
○佐藤耕平&大谷晋二郎vs神谷英慶&橋本大地×

 大地が5年半ぶりにZERO1に参戦。耕平のパイルドライバーに沈んで勝利を飾ることはできなかったが、大谷に一騎打ちを要求されると、「望むところだよ。BJWの力を借りねえと勝てなかったヤツが、一騎打ちをやって勝てると思うなよ」と受諾し、10・26靖国での対戦が決定した。

 大日本の大地が2014年3月にZERO1を退団して以来、約5年半ぶりに古巣に里帰り参戦。神谷との“大神"で、大谷&耕平組と対戦した。8・12新木場に大地が大日本勢のセコンドとして来場。そこで大谷が声をかけて久々のZERO1出場が実現した。耕平は現在、ストロングヘビー級王座を保持しており、明日(15日)の大日本・横浜文体で、神谷の挑戦を迎え撃つ。その前哨戦にもなった。

 やや緊張した面持ちで入場した大地だったが、ZERO1のファンからは歓声が飛ぶ。いきなり大谷と大地の顔合わせに。大谷は握手を求めると、大地も応じ、場内は拍手に包まれた。大谷が仕掛ける形で2人は気迫全開のグラウンド戦を展開。アグレッシブに関節技を狙い合うと、大地がアキレス健固めに捕獲。大谷は「絶対ブレイクしないぞ」と強がったが、根負けしてロープにエスケープした。続いて、耕平と神谷が対峙。試合は一転して打撃戦に。胸板への張り手やエルボーで激しくせめぎ合うと、耕平は重たいサッカーボールキックで押し勝った。

 試合は大神が大谷を攻め込む展開に。再び入った大地は雄叫びをあげながらコーナー付近でミドルキックを連打、連打、また連打。ニードロップや胸板へのサッカーボールキックもさく裂する。一方、大谷は自ら「大谷」コールを巻き起こして自分を鼓舞し、一本足頭突きからサッカーボールキックを乱射してコーナーに追い詰めると、顔面ウォッシュの構えに入るが、大地は阻止。逆に体勢を入れ換え、胸板を蹴り飛ばした。

 これで怒りの導火線に火が点いた大谷がビンタを放つと、大地も応じて激しい打ち合いに。すると、大地はコーナー下に自ら座り込み、顔面ウォッシュを要求した。それに応えた大谷は顔面ウォッシュを2連発。これを受け止めた大地は自ら「もう1回」コールを起こすと、大谷は3発目をねじ込んだ。だが、大地もすぐに巻き返し、こん身のミドルキックで大谷を吹き飛ばしてみせる。

 耕平と神谷も気迫全開でぶつかり合った。耕平は土手っ腹に6発もミドルキックをぶち込むと、ファルコンアローをズバリ。しかし、粘る神谷はパイルドライバーをリバースすると、ショートレンジからショルダータックルをぶち込み、ブレーンバスターで引っこ抜いた。

 神谷が大地にタッチを渡すと、大神は合体。大地の串刺しニー、神谷のショルダータックル、大地のファルコンアローが立て続けに決まる。大地は蹴り技で畳みかけ、DDTを狙うが、そこに大谷が急行。エルボー合戦に発展する。意地の大谷がミドルキック連打を受け止めた上で、橋本真也さんばりに袈裟斬りチョップをズバリ。すかさず耕平は急角度のパイルドライバーで大地から3カウントをもぎ取った。

 試合後、耕平と神谷は視殺戦を繰り広げると、明日のタイトルマッチに向けて握手を交わす。続いて、大谷がマイクを持ち、場外でうずくまる大地に対し、「大地。お前もZERO1にいた人間だろ? だったらわかるよな。1回や2回の負け、屁でもねえもんな、大地。お前は1回2回負けたって、俺から見たお前の価値はなんも変わらねえよ。大地、次は一騎打ちだ! 大地、受けろよ。逃げるなよ、大地」と一騎打ちを要求した。リングに戻った大地は「望むところだよ」と即座に受諾。「BJWのチャンピオンの力を借りねえと勝てなかったヤツが、一騎打ちをやって勝てると思うなよ!」と強気に言い返した。

 両者のアピールを受けて、試合後に10・26靖国での一騎打ちが決定。大谷は「スイッチ入っちゃったら、凄い表情するじゃない? まさに僕がある時期、慕ってた先輩の表情をするんでね。そりゃ、またやりたくなりますよ」と橋本真也さんを思いだした様子で、「橋本大地にだからこそ、他の誰より声を大にして『ZERO1、舐めんなよ』って言いたいですよね。まあ、あいつの中にも少なからずZERO1の血が流れているはずだから」と通告し、「一騎打ちをすれば、今日の試合が終わった今の状況よりも、何か見えてくるものが僕の中にもあるような気がしますよね。なんか感傷に浸って戦うんじゃなく、橋本大地という新たな敵と一騎打ち、真っ向勝負をしたいですね」とシングル戦に思いを馳せた。

 一方、大地は「1つ思ったのは、やっぱ今は年的なものもあるし、体にガタも来ているのかわからないけど、ちょっと俺が知っている大谷晋二郎ではなかったよね。もしかしたら、俺が進化しているのかもしれない。体重を落とした理由もあるだろうし」と指摘したものの、「でもね、最高ではあるよ。最高ではあった…かな?」と闘志を燃やしていた。

【試合後の大谷】
――大地選手とやってみてどうだった?

▼大谷「うーん、そうですね、まあ、ひとごとで表すと、またやりたいってところかね。いやいや、僕もあいつのこと知っているし、あいつがどういう性格かは何となくわかっているけど、ちょっとひょうひょうとしてスカしたりするようなところがあるようなヤツだけど、なんて言うのかな、スイッチ入っちゃったら、凄い表情するじゃない? まさに僕がある時期、慕ってた先輩の表情をするんでね。そりゃ、またやりたくなりますよ。まあ、あいつがどういう気持ちなのか知らないけど、あいつにだからこそ、橋本大地にだからこそ、他の誰より声を大にして『ZERO1、舐めんなよ』って言いたいですよね。まあ、あいつの中にも少なからずZERO1の血が流れているはずだから。僕もテンション上がっちゃったかな。次は一騎打ちだって言っちゃって。一騎打ちをすれば、今日の試合が終わった今の状況よりも、何か見えてくるものが僕の中にもあるような気がしますよね。なんか感傷に浸って戦うんじゃなく、橋本大地という新たな敵と一騎打ち、真っ向勝負をしたいですね。そこで何が生まれるか。おそらくですよ、何も生まれなかったは僕はないと思う。今日のあいつの表情見てたら、凄え蹴りをポンポン入れられたけど、僕も受けながら、こんなのでくたばってたまるかって。そういう戦いでもあったし。そういう戦いが、あいつと一騎打ちをしたらさらに見せられるんじゃないかなと思いますね」

――5年半の成長は感じた?

▼大谷「今、敵として僕の前に立った橋本大地ですから、5年間でどれだけ成長したとか、強くなったとかね、誰に勝った負けたって何も関係ない。僕にとってはただ目の前に新たな敵が現れたと。もしその僕から離れていた数年のあいつの成長なりなんなりを語れるのは、ある意味、あいつとの戦いが終わった時じゃないですかね? 今、なんか偉そうに、強くなったなとか上から言ってたら食われちゃう気がするな。今は一騎打ちをやると言った以上、まずその一騎打ちを終えるまでは、あいつの今までの感想なんか言いたくないですね。言えないし、言いたくない。1人の敵が現れたと思うぐらいですかね」

【大地の話】「俺もリング上であんなこと言われたら、イエスって言うしかないでしょ? でもね、自分でやってみて、1つ思ったのは、やっぱ今は年的なものもあるし、体にガタも来ているのかわからないけど、ちょっと俺が知っている大谷晋二郎ではなかったよね。もしかしたら、俺が進化しているのかもしれない。体重を落とした理由もあるだろうし。でもね、最高ではあるよ。最高ではあった…かな? 一騎打ちやるんだろ? どこだか知らないけどさ。どこでもいいよ。明日とかは俺が試合あるから無理だからさ。でも、神谷も佐藤耕平からベルトをぶんどって。で、どこでやるかわからない大谷晋二郎とのシングル、俺がキッチリ勝って、俺が古巣を越えていくよ。シングルを延ばせば延ばすほど、俺はドンドン進化していくからな。覚えておけ」

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