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9/15【大日本】神谷を真っ向撃破 耕平が盤石のストロング王座V1、挑戦者に大地指名

『〜BIG JAPAN DEATH VEGAS〜』神奈川・横浜文化体育館(2019年9月15日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○佐藤耕平vs神谷英慶×

 神谷を真っ向から撃破して、耕平が盤石のストロング王座初防衛。試合後、神谷のセコンドについた大地を呼び寄せて次期挑戦者に指名した。

 ZERO1の耕平は8・25名古屋で岡林を撃破し、ストロング王座初戴冠を果たした。試合後、ストロング王座挑戦を日頃からアピールし、耕平のことも付け狙っていた神谷が挑戦に名乗り。横浜文体での挑戦が決定した。両者は2016年のシングルリーグ戦・一騎当千で激突し、その時は神谷がバックドロップ2連発で勝利している。神谷が勝てば、2年9ヵ月ぶり2度目の戴冠となる。

 序盤戦から2人は胸板への張り手で競り合う。バチーン!と連続して何度も衝撃音が巻き起こると、耕平はニーリフトに繋げたが、神谷もショルダータックルを浴びせてお返し。しつこくエルボードロップを連発すると、WARスペシャルで絞め上げる。

 神谷の挑発を受けた耕平は、頭突き、ニーリフト、サッカーボールキックと打撃を駆使して活路を開くと、フェイスロックで絞め上げ、さらに頭突きなどを発射。自ら手拍子を起こすと、ダイビングニードロップを投下した。

 これを自爆させた神谷は、ショルダータックルでコーナーまで吹き飛ばすと、「やり返すぞ!」と絶叫して串刺しショルダータックルを3連発で発射。滞空式ブレーンバスターも完璧に決まった。耕平も下がらず、ミドルキックをこれでもかと突き刺すが、神谷は絶叫して受け止める。ならばと耕平はファルコンアローで投げ飛ばし、パイルドライバーを狙うが、神谷は意地のリバース。ラリアット、ショルダータックル、フライングショルダータックルと体ごと連続してぶつかっていき、ストレッチプラムで絞めに絞めた。続くバックドロップは防がれても、ダイビングエルボードロップ、レインメーカー式ショルダータックル、ファイナルカットと大技を連発。またまたショルダータックルでなぎ倒すと、再びバックドロップの構えに。

 腰を落として必死に踏ん張った耕平は、ロープに振られたのを利用して、強烈なランニングエルボーを一撃。ナックルパートもぶち込むと、倒れない神谷をジャーマンで投げ捨てる。絶叫とともにすぐに立ち上がった神谷の心を折るかのように、鋭いエルボーを乱打すると、二段階式ジャーマンでぶっこ抜き、パイルドライバーでダメ押しして神谷を沈めた。

 耕平が神谷を真っ向から粉砕して盤石のストロング王座V1。試合後、セコンドとして神谷を介抱し、連れ添ってリングを去っていく大地を手招きして呼び止めると、ロープを挟んで視殺戦を繰り広げる。大地は何も語らなかったが、耕平が次期挑戦者に指名する形となった。

 「しっかりと彼の強さ、気持ちの強さを受け止めました。今日はタイトルマッチという戦いでしたけど、たぶんこれでさらにまた強くなってくると思うので、タイトル云々じゃなく、神谷英慶を真っ向から心が折れるまで逆に俺が追っかけてやろうかなと思います」と手放しで神谷を賞賛した耕平は、「神谷のセコンドで物凄く本人以上に気迫出して、サポートしてた大地の姿が目に見えたんで。そこまでパートナーを応援できるんだったら、そのパートナーが目の前に負けたんだったら、次はどうだという誘いです。まあ、乗るかどうかはわからないですけど」と大地に声をかけた真意を告白。「変にベルトの防衛戦の感覚が空くんだったら、それこそ近いうちに、直近でバンバンやっていったほうが自分の勘も鈍らないし、チャンピオンとしての格を上げるにはいいと思うんで」と次期防衛戦の早期実現を要求した。

【試合後の耕平】
▼耕平「試合前にも言った通り、神ちゃんは言うだけあって、いつもちょっとずつ強くなっているし、昨日もうちの大会で当たって、昨日よりもさらにあたり1つ、気持ち1つが強くなってました。もう、神ちゃんっていう言い方はしちゃいけないかもしれないですね。大日本プロレスの神谷英慶。しっかりと彼の強さ、気持ちの強さを受け止めました。今日はタイトルマッチという戦いでしたけど、たぶんこれでさらにまた強くなってくると思うので、タイトル云々じゃなく、神谷英慶を真っ向から心が折れるまで逆に俺が追っかけてやろうかなと思います」

――試合後に大地選手を呼び寄せたが?

▼耕平「いや、本当だったら、神谷みたいにしつこく何度も何度もっていう選手が、これだけ層の熱い団体なんだから、もっと神谷よりも若いヤツが来ていいと思うんですけど、見当たらなかったんでね。ただ、神谷のセコンドで物凄く本人以上に気迫出して、サポートしてた大地の姿が目に見えたんで。そこまでパートナーを応援できるんだったら、そのパートナーが目の前に負けたんだったら、次はどうだという誘いです。まあ、乗るかどうかはわからないですけど。変にベルトの防衛戦の感覚が空くんだったら、それこそ近いうちに、直近でバンバンやっていったほうが自分の勘も鈍らないし、チャンピオンとしての格を上げるにはいいと思うんで。今日の神谷の頑張りを見て響いた若いのでも構わないので、名乗りを挙げてもらいたいと思います」

【試合後の神谷】
▼神谷「今日、勝てなかったですけど、今戦い終わって、強くなりたいより、このまま強くありたいなと思いました。今ね、たぶん神谷英慶のプロレスっていうのは、小さいですけど、ちょっと見えたんで。これからやらなきゃいけないこと、やるべきことがたくさんありますよ。この神谷英慶のプロレスを育てて育てて、いつか神谷英慶の世界を作ります」

――チャンピオンの強さはどのあたりに感じた?

▼神谷「もともと知ってたので。自分のとは違うんですけど、一発一発の重み。ストロングBJのプロレス、大日本プロレスのプロレスは一発一発が…一撃必殺のプロレス。自分がその大日本プロレスのプロレスと、さらに神谷英慶のプロレスっていうのを少しずつ育てて、自分だけのスタイルを掴み取って。今日応援してくれた皆さんにも、その神谷英慶のプロレスで次はストロングヘビーのベルトを巻いて見せたいと思います」

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