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9/18【全日本】宮原がイケメンとの注目初シングル制して準決勝進出 ノーサイドで「最高!」、「フィニッシュ!」締め

『第7回 王道トーナメント』東京・新木場1stRING(2019年9月18日)
「第7回 王道トーナメント」2回戦 ○宮原健斗vs黒潮“イケメン”二郎×

 宮原がシングル初対決となったイケメンを熱戦に末に撃破し、準決勝進出を決定。試合後「お前、確かに最高だよ」とイケメンを称え、ノーサイドで「最高」→「フィニッシュ」の競演で締めた。

 連覇と史上初の三冠王者による優勝を狙う宮原は1回戦でジョーに大苦戦を強いられながらも逆転勝利を収め、この日の2回戦に勝ち上がった。しかも相手はイケメン。注目の初シングルが実現することになった。ともに1回戦突破を決めた9・16後楽園大会では「最高は俺だ」(イケメン)、「俺がイケメンなのは知っている」(宮原)と相手のお株を奪って舌戦を展開していた。

 二人の勝負は入場から始まっていた。まずは宮原がテーマ曲をフルコーラス使って登場すれば、イケメンもおなじみのテーマ曲をフルに使った長い入場。ともに試合前から観衆を魅了した。

 試合になっても両者は存在感を競い合うようにせめぎ合った。まず先手を取ったのはイケメン。スワンダイブ式ミサイルキックで宮原を場外に吹き飛ばすと、ノータッチトペコンヒーロを発射してイケメンコールの大合唱を起こす。さらにジャケット式張り手を連発したが、宮原は場外戦で頭突きを連発して逆襲。低空ブラックアウトを突き刺し、トップロープに乗せて後頭部への低空ドロップキックをお見舞い。イケメンの抵抗を低空ドロップキック、顔面ドロップキックの連続攻撃で黙らせ、健斗コールを起こした。

 劣勢となったイケメンも丸め込み合戦から師匠・TAJIRIばりのバズソーキックをぶち込んで反撃。宮原が後頭部へのブラックアウト、ジャーマン、正調ブラックアウトの猛攻に出ても、シャットダウンをサムソンクラッチで切り返したイケメンはイケメンドライバー、ムーンサルト2連発からのイケメンクラッチで勝機を作った。

 だが、宮原は三冠王者の意地で3カウント寸前に返した。3発目のムーンサルトを両ヒザで迎撃すると、後頭部へのブラックアウトで反撃ののろし。シャットダウンを再び食い止めたイケメンが丸め込みを連発しても、サムソンクラッチを狙って飛びついたところを持ち上げると、シャットダウン・スープレックス・ホールドに持ち込んで3カウントを奪った。

 白熱したイケメンとのシングル初対決を制した宮原が2回戦を突破した。試合後、一度は花道を下がっていたイケメンをリングに呼び戻した宮原は「お前、確かに最高だよ」と称えると、ノーサイドで二人並んで最高マイクを敢行。最後はイケメンが「新木場、最高!」と叫ぶと、宮原がイケメンばりに手を広げて「フィニッシュ」と競演して締めた。

 イケメンとの初シングルを通じて宮原は「何か不思議な感覚」を味わった。最高男が自分以外を「最高」と称することは極めて珍しいが、「どっかが触れ合ってる気がする。感覚として。だからああいう言葉が出たんだろう」とイケメンに何らかのシンパシーを感じた様子。「何か優勝しろよってお客様、ファンの皆様、そして対戦相手に後押しをもらった」と受け取った。

 これで連覇達成まであと2試合と迫った。準決勝では「ゼウスvs野村」(9・22大阪)の勝者と対決。どちらが上がってきても三冠戦の再戦となる。「今日の余韻というのはね、今日でおしまい。また明日から新たに王道トーナメント2連覇、そして三冠チャンピオンとして初優勝というのがかかってるからね」と気持ちを切り替えた最高男は、連覇と王者の優勝を見据えていた。

【試合後の宮原】
▼宮原「よっしゃあ! 2回戦突破だ。いやぁ、うん。2回戦突破で凄い後押しをもらった気がするな。それは何か不思議な感覚だね。その感覚が何かわからないんだけど、何か優勝しろよってお客様、ファンの皆様、そして対戦相手に後押しをもらったかなって」

――自分以外を「最高」と認めるのは珍しいが?

▼宮原「おそらくね。プロレスの感性がどっか交わってるんですよ。それは何かね、感覚の問題なんですけどね。どっかが交わってるんですね、おそらく。それは相手をほめるばっかりじゃないですけど、どっかが触れ合ってる気がする。感覚として。だからああいう言葉が出たんだろうし。この自分よがりな宮原健斗が人を称えてね、自分のマイクの時間まで人を残すなんてなかなかないよ。それだけの選手なんでしょう。じゃないと宮原健斗は動かない。自分自身でもびっくりしてるから。ただ、今日の余韻というのはね、今日でおしまい。また明日から新たに王道トーナメント2連覇、そして三冠チャンピオンとして初優勝というのがかかってるからね。あと大阪と、そして今、三冠ベルト巻いてないけどね。名古屋の決勝戦に進むために巻かない。自分を欲してるんだ。大阪、名古屋待ってろよ」

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