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9/22【新日本】フレドリックスが外国人初のYL杯制覇 海野に逆転勝利

『DESTRUCTION in KOBE』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2019年9月22日)
「第12回ヤングライオン杯争奪リーグ戦」公式戦 ○カール・フレドリックスvs海野翔太×

 フレドリックスが海野から逆転勝利をあげ、外国人として初のヤングライオン杯制覇を成し遂げた。

 ヤングライオン杯最終公式戦で5勝1敗で並ぶ海野とフレドリックスが激突した。第2試合で同点で並んでいた成田蓮が敗れたため、この試合の勝者が文句なしにヤングライオン杯優勝者となる。シリーズを通して激しくぶつかってきた野毛道場とロサンゼルス道場の威信を懸けての一戦となった。

 のっけから2人は首投げとヘッドシザースを仕掛け合って競り合うが、海野がショルダータックルで先制。テーピングの巻かれたフレドリックスの右肩に狙いを定めると、ショルダーアームブリーカーや低空ドロップキックなどを繰り出してリズムを掴む。

 苦もんしたフレドリックスだが、師匠の柴田勝頼を彷彿とさせる追尾式フロントハイキックなどで挽回。躍動感溢れるエルボードロップなども披露すると、ドロップキックもヒットした。

 海野は飛びつき腕十字で巻き返すと、ミサイルキックを挟んで、またも腕ひしぎ逆十字固めに捕獲。ギブアップを迫る。ロープエスケープを許しても、高さのあるジャーマンで勝負に出た。得意のフィシャーマンズスープレックスには繋げられなかったが、ビンタを連打すると、追撃を狙ってロープに飛ぶ。

 が、その海野のタイツを引っ張って体を引き寄せたフレドリックスは急角度のバックドロップで大逆転。一気にスパインバスターをお見舞いすると、逆片エビ固めへ。懸命にロープを目指す海野だったが、フレドリックスはエグい角度で絞め上げてギブアップを奪い取った。

 フレドリックスが事実上の優勝決定戦を制し、外国人として初のヤングライオン杯制覇。トロフィーを受け取ると、高々と掲げて歓声に応える。一方、破れた海野はうなだれるばかりで、花道を去っていくフレドリックスに追いすがろうとするもマットに崩れ落ちた。

 バックステージで柴田に祝福されたフレドリックスは「ニュージャパンにやってきて、初日から自分を信じてくれた人たち、そしてアメリカから離れてしまったけど、その遠く離れた地でもずっと応援してくれたみんなに感謝したいと思っている。もちろん柴田さんの存在なくして今の自分はありえない」と感謝の言葉を口にし、「このトロフィー、そして俺こそがLA道場なんだ。このトロフィーはLA道場の誇りとして永遠に損刺し続ける」と胸を張った。

 さらに、「そして、みんなに言っておきたい。俺がここに現れるのはこれが最後ではない。これからもニュージャパンで戦い続ける。俺の旅はまだ始まったばかりだ」と新日本への継続参戦を宣言。敗れた海野が海外遠征を熱望し、成田が柴田に土下座してLA道場入りをアピールするなど他の選手も新たな動きを見せており、若獅子たちのさらなる飛躍に期待できそうだ。

プロ格 情報局