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9/23【全日本】初の宮原超えでジェイクが王道T制覇、三冠獲り宣言

『第7回 王道トーナメント』最終戦 愛知・名古屋国際会議場(イベントホール)(2019年9月23日)
「第7回 王道トーナメント」優勝決定戦 ○ジェイク・リーvs宮原健斗×

 ジェイクが一夜で石川、宮原超えを果たす大躍進を遂げ、王道トーナメント初優勝。秋の栄冠を勝ち取り、三冠ベルト初戴冠に照準を定めた。

 秋の祭典・王道トーナメントはこの日がいよいよ最終戦。準決勝に勝ち進んだジェイクは初の石川超えを成し遂げ、昨年覇者で三冠王者・宮原の待つ決勝戦へとコマを進めた。両者は4月のチャンピオン・カーニバル優勝戦以来の対決。奇しくも春秋2大会連続で同一カードによって頂点が争われた。

 前回、最高男の軍門に下り、涙をのんだジェイクは雪辱で栄冠獲りといきたいところだったが、連覇を狙う宮原はやはり強かった。場外戦で先手を取ったジェイクだが、頭突き連打で流れを持っていかれてしまう。宮原ペースが続く中、セントーンやエプロンDDTで反撃に出ても、ジャーマンでエプロンから場外に叩き落とされて動きが鈍った。

 ブラックアウトを連射する宮原にジェイクは防戦一方となったが、シャットダウンを食い止めるとレッグラリアットで一矢報いた。エルボー合戦で無数に打ち合って意地を張り合い、ニーリフト、ランニングローキックで攻め立てたものの、バックドロップは決められず。後頭部にブラックアウトを被弾し、二段式ジャーマンで追い込まれた。

 ピンチを迎えたジェイクだったが、これを2カウントで返すと、シャットダウンを再び阻止。突っ込んできた宮原にカウンターのニーリフトをぶち込むと、ジャイアントキリング、ドクターボムの猛攻でようやく流れを引き寄せた。ジャイアントキリングをブラックアウトで迎撃されると、回転足折り固めで丸め込まれて冷や汗をかいたが、ブラックアウトを連打する宮原がみたびシャットダウンを仕掛けてきても決めさせず。ハイキックを2発ともクリーンヒットさせて宮原の動きを止めると、ジャイアントキリング、高角度バックドロップでたたみかけて激闘に終止符を打つ3カウントを奪った。

 宮原の連覇を食い止めたジェイクが3度目の出場にして王道トーナメント初制覇。しかも1回戦の諏訪魔に始まり、KAI、石川、そして宮原と4試合すべてがシングル初勝利という大躍進を遂げてのシングル初栄冠となった。「この期間だけでかなり自分自身レベルアップできたんじゃないかなと思う」と進化を実感するジェイクだが、「俺が戦ってきた諏訪魔さん、KAIさん、石川さん、そして宮原健斗。まだ俺、1勝しかしてないんだよ。1勝だけで満足できると思いますか?」と自ら強調。「もっともっと自分がどん欲になれた気がするよ。俺はもっと追求したい。強さを、プロレスを、そしてジェイク・リーっていう人間を」とさらなる進化を求めていく構えをみせた。

 初めてシングルの頂点に立ったジェイクが次に狙うは当然、三冠ベルトだ。試合後のリング上で「これで申し分ない実績ができたわけだ。宮原健斗、次は三冠ベルト持ってこい。いや、三冠ベルトかけてこい」と表明し、王者・宮原に宣戦布告した。「俺は勢力図を一気に変えます」と宣言し、三冠ベルト初戴冠を見据えたジェイク。その前にまずは10・9後楽園でTAJIRI&KAIを退け、岩本と保持するアジアタッグを守り抜く。「俺は勢いを衰えさせない。そのままどんどん上に上がる。それが俺のやるべきことなので。俺がやりたいことなので」と言い切ったジェイクは、その思いのまま真の頂点を目指す。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「チャンピオン・カーニバルの借り、返させてもらったぜ宮原健斗。あの時も同じシチュエーションでしたよね決勝戦で。戦う形式は違えど。今日はとにかく俺の勝ちです。ただ、まだ1勝なんだ。俺が戦ってきた諏訪魔さん、KAIさん、石川さん、そして宮原健斗。まだ俺、1勝しかしてないんだよ。1勝だけで満足できると思いますか? お客さんも満足してないし、もちろん俺自身も満足してない。俺は勢力図を一気に変えます。そのためにもリング上で言った通り、10月9日、まずはアジアタッグ防衛だ。たぶん三冠はそのあとにやるんじゃないかな。俺は勢いを衰えさせない。そのままどんどん上に上がる。それが俺のやるべきことなので。俺がやりたいことなので」

――1回戦から決勝まで4試合すべてシングル初勝利で大躍進となったが?

▼ジェイク「そうだね。この期間だけでかなり自分自身レベルアップできたんじゃないかなと思う。ただ、それ以上にこうすれば、ああすればというのが出てくる。だからこそやっぱり面白いよね、こういう世界って。もっともっと自分がどん欲になれた気がするよ。俺はもっと追求したい。強さを、プロレスを、そしてジェイク・リーっていう人間を」

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