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9/25【大日本】熱闘制して岡林&入江が会心初白星 アストロノーツねじ伏せた

『大日本プロレス 後楽園ホール大会』東京・後楽園ホール(2019年9月25日)
「2019最侠タッグリーグ」ストロングブロック公式戦 ○岡林裕二&入江茂弘vs阿部史典&野村卓矢×

 アストロノーツを力でねじ伏せて、岡林&入江組が会心の最侠タッグ初白星を挙げた。

 「2019最侠タッグリーグ」ストロングブロック公式戦で1敗の岡林&入江組と1勝の“アストロノーツ"野村&阿部組が対戦した。大日本・岡林と#STRONG HEARTS・入江の越境コンビは優勝候補の一角と目されているが、初戦でタッグ王者の関本大介&ザ・ボディガー組に敗れている。一方、昨年の最侠タッグは惨敗に終わったアストロノーツだったが、今年は初戦でいきなり関本&ボディガー組を撃破して好スタートを切った。

 のっけから7・21大阪でのストロング王座戦で死闘を繰り広げた岡林と野村が激しいビンタ合戦で火花を散らす。入江が登場すると、アストロノーツが先に仕掛けた。阿部がロープをずり下げて場外戦に持ち込むと、野村が客席にぶん投げて追い討ち。入江をリングに押し入れる。が、すぐに動いた入江がトペスイシーダを見舞って2人まとめてなぎ倒した。

 入江が重たいエルボーでねじ伏せれば、岡林は逆水平で快音を鳴らし、ダブルショルダータックルもぶち込む。阿部の抵抗も通じず、岡林&入江組が代わる代わるに攻め立てた。入江がロープの反動を利用したボディプレスを落とすと、岡林は投げ捨て式ボディスラムやアバランシュホールドで追い討ちする。

 入江の串刺しビーストボンバーやブレーンバスターも食らってしまい、追い詰められた阿部だったが、自ら打撃戦を仕掛けると、カウンターのドロップキックで反撃に成功する。あとを受けた野村はミドルキックやフロントハイキック、ビンタで入江をぐらつかせると、ハーフハッチもさく裂した。ランニングローキックは読まれて、ブラックフォールスラムの餌食になるも、代わった岡林にはドロップキックを突き刺す。

 再び入った阿部も卍固めで続く。エスケープされてもフランケンシュタイナーやソバットを放つと、タッチをもらった野村と合体。野村が脇固めを狙うと、そこに阿部が低空ドロップキックを発射した。そのまま野村は腕固めに捕らえるが、入江は阿部を背負った状態で強引にカットする。

 4選手はリング上でにらみ合い。相手を替えながら激しい打撃戦を繰り広げた。頭突きやハイキック、ナックルパートなどが交錯し、4人は同時に崩れ落ちる。客席から手拍子が発生すると、先に立ち上がった岡林の串刺しラリアット、入江のキャノンボールが立て続けに野村にさく裂。ここがチャンスと、岡林はランニングボディプレスで追撃し、ゴーレムキャメルに捕獲した。

 阿部がカットに飛び込み、岡林の側頭部を蹴り飛ばすと、野村もハイキックをズバリ。さらに、ジャーマンスープレックスも敢行した。すると、入江がカットに急行。阿部を合体式の自分が垂直落下式バックフリップで排除する。粘る阿部は腕ひしぎ逆十字固めに固めるも、岡林は力ずくで担ぎ上げて返り討ち。なおも抵抗する野村にラリアットを乱れ打つと、最後はパワーボムで3カウントをもぎ取った。

 初戦は黒星発進となったもの、2戦目で会心の勝利。入江が「物凄いパートナーを自分は手に入れました。本当に当たらなくてよかったとしか思えない。でも、本当に入江茂弘と岡林裕二、この2人は混ぜるな危険です」とコンビとしての手応えをあらわにすれば、岡林は「本当に強い強い入江選手が来てくれたんで、もう優勝しかないですよ」とタッグリーグ制覇に自信を見せた。

【試合後の岡林&入江】
▼入江「岡林裕二…物凄いパートナーを自分は手に入れました。本当に当たらなくてよかったとしか思えない。でも、本当に入江茂弘と岡林裕二、この2人は混ぜるな危険です」

▼岡林「本当に強い強い入江選手が来てくれたんで、もう優勝しかないですよ」

▼入江「もう優勝しか見てない」

▼岡林「2008年同期デビューなんで。まあ、入江選手は4月、僕は6月なんですけど、同期なんで」

▼入江「当時の若武者2人が全てを獲りに行きますよ」

▼岡林「若いもんには負けませんよ」

▼入江「俺たちももう若くないんでね」

▼岡林「いくつでしたっけ?」

▼入江「31ですね」

▼岡林「31と36。若いかな?」

▼入江「若いっすね!」

▼岡林「若い、若い! 頑張りましょう!」

――対戦相手の2人については?

▼入江「阿部のデビュー戦は僕が相手をしたんですけど、当たり前ですけど、その時とは全然違ってて。あいつとは会場ではよく会うんですけど、試合で組まれるってことはなくて。あいつの成長を今こうして肌で感じれたのは凄く嬉しかったし。やっぱり名古屋でお互いやってて、後楽園ホールでぶつかれる。そして、大日本のリーグ戦でぶつかれる。本当にこんな光栄なことはないですね」

▼岡林「野村の成長っていうのはスピードが違いますから。日に日に成長して。今日も取られそうになったんですけど、この前のストロングヘビーを大阪でやりましたけど、そこからもう本当に感じてます。本当にこっちも頑張らないと、すぐに持っていかれるんで、抜かれるんで。まだまだ抜かせませんよ。頑張ります」

――入江選手から見た野村選手の印象は?

▼入江「僕は初めて当たったんですけど、やっぱり凄いですね。張り手一発で、僕は自分がどこにいるのかわからなくなって。あいつを潰すっていうことしか考えれなくなって。タッグマッチ、リーグ戦、全てを忘れるぐらいのいい相手でした。さすがストロングBJですね」

▼岡林「阿部選手も本当に何してくるかわからないんで。マジでこっちも熱くなるし、戦い甲斐がありますよ」

【試合後の野村&阿部】
▼阿部「強かった。凄かった。ただ、1つ、負けたけれども、去年と違うのは、去年は何となく玉砕覚悟というか、ある程度、試合が終盤に来たら、中途半端にやられるぐらいなら2人で砕け散ろうみたいな、そういう考えが結構あったと思うんですけど。あったよね?」

▼野村「うーん、まあ」

▼阿部「わからないんけどね。でも、今日は最後の最後まで勝てない気がしなかった。体は小っちゃいけど、耐久力というか。勝てない気がしなかったよね?」

▼野村「勝つ気しかしなかった」

▼阿部「そうそうそう。負けたんだけど、凄い実りのある負けというか。チャレンジマッチじゃないよ。よっぽど前にチャレンジマッチは終わっていると思うんで。もう対等に見られているという風な自分たちも自信を持っているから。凄く俺たちまだまだいけるなっていうか。もう僕は最侠タッグが終わって、優勝して、ベルトを取って、ストロングのベルトを取って。俺はストロングジュニアだから。ジュニアには神がいるって言われたけど、仏もいるから。それで2人でメインを締めるという絵まで見えているから。そんなところまで再確認できた今日この日でした」

▼野村「よかったですね。でも、負けたんで」

▼阿部「最初からエンジン全開だったから」

▼野村「タイトルマッチを岡林さんとやって、負けて。けど、自分の中で手応えがあって。それで今日、岡林さんとまた最初に当たるってなって、エンジン全開で行こうかなと。結果的にまた負けてしまいましたけど」

▼阿部「ブレーキが壊れているからね」

▼野村「あと、初対戦だった入江選手は本当に物凄くパワフルな…」

▼阿部「凄いでしょ?」

▼野村「岡林さんや関本さんとはまた違ったパワフルさというか。ああ、凄かった」

▼阿部「本当に20人とか10人の前で、本当に入江さんにはお世話になってきて。今、こうやって大日本の後楽園で戦えて、1つのチェックポイントがあったなと思うんで、次は勝つだけです。本当に今日は清々しいというか、次に繋がる負けでした」

▼野村「俺が負けたんだけどね。ごめんね」

▼阿部「チームの負けはチームの負けなんで。また頑張ろう」

――入江選手を敵として見ている?

▼野村「敵として見ているというか、初めて当たるんで、遠慮せずに自分のプロレスというか、そういうものをぶつけたかったんで。まあ、多少なりとも伝わったと思うんで」

▼阿部「いや、もう全部伝わってたでしょう。あれで多少って」

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