10/7【新日本】EVILが飯伏に連勝、権利証奪取に自信 SANADAには宣戦布告「東京ドームで勝負だ!」

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2019年10月7日)
○EVIL&SANADAvsオカダ・カズチカ&飯伏幸太×

　10・14両国での権利証戦に向けて、EVILが飯伏を直接撃破。9・28ニューヨークに続いてG1覇者から連勝を挙げたEVILは「俺は権利証を取って歴史を動かしてやる」と自信を深めると、同日にIWGPヘビー級王者・オカダに挑むSANADAには「東京ドームで勝負だ!」と宣戦布告し、来年1月の東京ドームでのロス・インゴ同門決戦を視野に入れた。

　10・14両国でのIWGPヘビー級選手権試合「(王者)オカダvsSANADA(挑戦者)」、東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦「(権利証保持者)飯伏vsEVIL(挑戦者)」のダブル前哨戦として、オカダ&飯伏組とSANADA&EVIL組が対戦した。今宵が両国前最後の前哨戦。9・28ニューヨークで同一カードが実現したが、この時はEVILが飯伏を直接下している。

　先発した飯伏とEVILが早くもアクセル全開で先制争いを繰り広げれば、オカダとSANADAは大会開始前に行われた調印式と同じように、互いに声援を煽る。両国が目前に迫っているだけに、両軍は序盤から熱のこもったシーソーゲームを繰り広げた。

　先に流れを掴んだのはオカダだ。SANADAの動きをリバースネックブリーカーで止めると、ダイビングエルボードロップに繋ぎ、レインメーカーを予告する。だが、控えのEVILが横やりを入れ、オカダにジャーマンをお見舞い。飯伏のオーバーヘッドキック、SANADAのスワンダイブ式ミサイルキックが連鎖して場内は沸騰する。流れに乗ったオカダはすぐさまツームストンの構えに入るも、背後に不時着したSANADAは一気にSkull Endに捕らえた。

　危ない場面だったが、飯伏のカットが間に合う。SANADAは続くラウンディングボディプレスをオカダに避けられてしまうが、華麗に不時着し、またもSkull Endを仕掛ける。が、オカダは後転して切り抜け、得意のドロップキックをぶち込んで両者大の字に。

　両軍同時にタッチを交わし、飯伏とEVILがリングイン。激しいエルボー合戦で気持ちをぶつけ合うと、EVILが横殴り式のラリアットを狙ったが、読んだ飯伏はパワースラムで投げ飛ばすと、間髪入れずにムーンサルトプレスを浴びせた。続いて高速ジャーマンで引っこ抜き、「飯伏」コールの中、ボマイェの体勢に。

　EVILはカウンターのラリアットで迎撃すると、ダークネスフォールズで追い討ち。暗黒の王は首をカッ切るポーズからEVILの体勢に。こらえた飯伏はローリングエルボーに被弾したものの、カウンターのハイキックで首を刈り、ここが勝負所とカミゴェを狙った。SANADAが低空ドロップキックで阻止するが、オカダが正面飛びドロップキックで場外に排除。ここでオカダと飯伏が合体してEVILにダブルドロップキックを狙う。

　しかし、EVILはロープを掴んで未遂に終わらせると、飯伏にラリアットを振り抜き、オカダにはEVILを叩き込んだ。オカダは戦線離脱を余儀なくされる。そこに飯伏が狙いすましたボマイェをぶち込んでチャンスを掴んだが、SANADAが急行し、上空ホイップ式のTKOで好機を潰す。一気に勝負に出たEVILがこん身のEVILを敢行し、9・28ニューヨークに続いて、飯伏から完璧な3カウントをもぎ取った。

　飯伏から連勝を挙げたEVILは「Welcome to the darkness world! 後楽園! 勢いは止めねえぞ。俺は権利証を取って歴史を動かしてやる」と高らかに宣言。そして、大歓声の中、「SANADA、東京ドームで勝負だ!」と盟友に呼びかけた。SANADAがポーカーフェイスに拍手を送ると、EVILは「This is EVIL! KORAKUEN is EVIL! TOKYO DOME is EVIL! Everything is EVIL! 全ては…」と雄叫びを挙げ、最後は観客と「EVIL!」の大合唱で大会を締めくくった。

　バックステージでも「あの動かねえ権利証をこの俺が動かして、東京ドームを、そして新日本をダークネスに染め上げてやる」と言い切ったEVIL。狙うは両国での権利証強奪、そして、同日にIWGP王座初戴冠を果たすであろう盟友・SANADAとの東京ドーム決戦だ。当然、キング・オブ・ダークネスが新日本の主役奪取に向けて動き出した。

【EVILの話】「リング上で言った通りだよ。あの動かねえ権利証をこの俺が動かして、東京ドームを、そして新日本をダークネスに染め上げてやる。よく覚えておけ。This is EVIL! Everything is EVIL! 全ては…EVILだ!」

【SANADAの話】「もう言いたいこと言ったんで、今週号の週刊プロレスと今シリーズのパンフレットを読んでください」