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10/8【DRAGON GATE】ウルティモに神田と新井が加勢 闘龍門軍団でREDと全面対決へ

 『THE GATE OF VICTORY 2019』後楽園ホール大会が8日、行われ、Eitaにマスクを狙われたウルティモ・ドラゴンを、神田裕之がブラックボックスを振り下ろして救出。REDを裏切り、ウルティモの勝利を呼び込んだ。試合後、さらに、新井健一郎ら元闘龍門勢がウルティモに加勢。Eitaも謎のマスクマン2人を呼び寄せて勢力拡大を宣言すると、11・7後楽園での全面対決が決定した。

 DRAGON GATEの前身団体・闘龍門の創始者であるウルティモ・ドラゴンは7・21神戸で初参戦。その後も継続的に参戦すると、吉野の呼びかけを受け入れて、団体の最高顧問に就任した。そんなウルティモを快く思っていないのがREDのEitaだ。直接指導を受けていない世代だけに、創始者への敬意など皆無。9・11後楽園での団体20周年記念試合に乱入してノーコンテストに追いやると、「何がウルティモ・ドラゴンだ。何が闘龍門だ。そんなに試合がしたいなら、俺らがぶっ潰してやるよ」と言い放った。これに怒ったのが、REDから二軍扱いされてきた斎藤了、スペル・シーサー、K-ness.だ。ともに「サイトウ」が本名という共通点を持つ3人は師匠のウルティモに加勢。ウルティモも迎撃を決意し、3人と組んで、REDのEita&ビッグR清水&神田裕之&ディアマンテと今大会のセミファイナルで対戦することになった。

 REDが得意の混戦に乗じて流れを掌握。ウルティモが圧巻のテクニックでナデ斬りにする場面もあったが、場外戦に持ち込まれると苦しい展開となり、リングアウト寸前まで追い込まれた。Eitaはしつこくウルティモのマスクに手をかけ、素顔をさらそうとする。それに加勢するべく、神田はブラックボックスを持ってリングに入った。しかし、神田が振り下ろしたのはウルティモではなく、Eitaの頭部。場内が大歓声に包まれる中、ウルティモはすかさずラ・マヒストラルでEitaを料理し、神田の援護射撃で逆転星を手にした。

 神田は「Eita! おい、よく聞けよ。REDなんてクソみたいなチームは今日ここで抜けてやるよ!」とユニット離脱を表明。「俺が校長をボックスで殴れるわけねえだろ? 校長の試合に乱入して、校長を蹴れるわけねえだろ? 校長、こんな不良に育ってすいませんでした」と師匠に謝罪し、「これから心を入れ替えてやっていきますんで、俺も校長と一緒に戦わせてください」と共闘を申し出た。「俺は気づいてたよ。REDに入って無理してるって気づいてたよ。あんたには笑顔が似合うんだって」と大喜びの斎藤は「これはお前らにわからねえ闘龍門の絆。闘龍門の魂ってことなんだよ」と宣言すると、新井健一郎、堀口元気、横須賀ススムを呼び込み、ウルティモを師匠と仰ぐ闘龍門出身のメンバーがリングに集結した。

 代表してマイクを持ったのは闘龍門2期生の新井だ。他団体での活動が目立っていた新井だが、最近はDRAGON GATEでの試合に出場する機会が増えていた。「6月からこのリングに帰ってきて、今さら俺の出る幕じゃねえと、一歩引いてこのリングで戦ってきて数ヵ月。でも、なんだこの状況? お前らはまだこれからも俺の師匠、ウルティモ・ドラゴンをイジリ倒す気か? 俺はこの10年間、ウルティモ・ドラゴンの弟子だということを忘れずにずっと戦ってきたぜ」とプライドを垣間見せると、「校長、僕なんかでよろしければ、この戦いの輪の中に入っていいですか? お客さんもいいですか?」と申し出た。

 怒り心頭のEitaは「俺らからしたらお前はまず誰だ? DRAGON GATEの選手かこいつ? お前らこのハゲ知っているか?」と新井をこき下ろし、「まさか、ウルティモ・ドラゴン、てめえの弟子とはな。ろくでもねえヤツしかいないな。弟子が来ていい気になってんじゃねえぞ。俺たちREDの中でもよ、お前を認めない新しい仲間がいるんだよ」と不気味な雰囲気を漂わせるマスクマン2人をREDの新メンバーとして呼び込んだ。そして煽るだけ煽って正体を明かさず、「おい、ウルティモ・ドラゴン、俺たちがお前のトドメを刺してやるよ」と予告する。

 これを受けて、八木隆行本部長は即断し、闘龍門軍団とREDの全面対決を11・7後楽園で組むと表明。「ウルティモ&神田vsEita&清水」、「ススム&堀口&新井vs吉田隆司&KAZMA SKAMOTO&ディアマンテ」、「望月成晃vsワタナベヒョウ」の3カードを発表する。新メンバーのマスクマン2人の出場を拒絶したEitaは「神田、それからウルティモ・ドラゴン、覚悟しておけよ、コラ」と捨てゼリフを残して去っていく。

 それに対して、神田は「おい、Eita。お前は知らねえかもしれねえがな、その昔、闘龍門で俺は教頭だったんだよ。来月の後楽園ホール、校長と教頭でてめえらボッコボコに食らわしてやるから、覚悟しとけ」と予告。斎藤も「校長、そして校長、よろしくお願いしますよ。あんな不良学生、とことん教育してやってください。いいか、闘龍門はな、まだまだ始まったばっかりだ。まだまだ闘龍門の恐ろしさをお前らはこれから味わっていくんだ」と豪語した。

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