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11/3【新日本】ジェイがIC王座V1、改めて2冠宣言も内藤の挑戦拒否、オカダはファン投票を提案

『POWER STRUGGLE〜SUPER Jr.TAG LEAGUE 2019〜』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2019年11月3日)
IWGPインターコンチネンタル選手権試合 ○ジェイ・ホワイトvs後藤洋央紀×

 ジェイが後藤との遺恨対決を制し、インターコンチネンタル王座初防衛。試合後のリング上で同じく2冠を狙う内藤、飯伏と対峙し、2冠戦に異を唱えたIWGP王者・オカダはファン投票によって開催可否を決めることを提案した。

 大阪ビッグマッチのメインイベントはIWGPインターコンチネンタル選手権試合。王者・ジェイに荒武者・後藤が挑戦する。両者はこれが今年3度目の一騎打ち。4・29熊本大会でジェイが勝利し、7・13大田区でのG1公式戦では後藤が雪辱を遂げている。そして9・22神戸大会でジェイが内藤を破ってインターコンチ王座を奪取すると、試合後に後藤が襲撃し、ベルト挑戦と2冠制覇をぶち上げた。この日、タイチに勝利した内藤がインターコンチ挑戦に王手をかけた状況となり、この一戦の勝者が迎え撃つ公算大で決戦を迎えた。

 勝負の行方がみえない互角の展開が続く中、先に流れを作ったのは挑戦者。燃える後藤は高速バックドロップ、雪崩式ブレーンバスターといったジェイの猛攻をしのいだ15分過ぎ、起死回生の牛殺しをさく裂。牛殺しのフェイントからGTRを積極的に仕掛け、逆にジェイがブレードランナーの構えに入っても髪をつかんで阻止して頭突き連打をぶち込んだ。

 ここで外道が乱入。そのスキにジェイがローブローで反撃に出ると、高速スリーパースープレックスで投げたが、後藤も譲らない。ノーモーション頭突きをぶち込み、リバースGTRを敢行。久々に昇天・改もズバリと決めた。GTRとブレードランナーがともに未遂に終わると、またもジェイがスリーパースープレックスに出たが、意地で立ち上がった後藤はこん身のミドルキックをお見舞い。牛殺し式昇天から、ついに満を持してGTRを爆発させた。

 荒武者最大の勝機だったが、セコンドの外道がレフェリーを場外に引きずりおろして3カウントを入れさせない。レフェリーが場外で昏倒するスキに外道が乱入したが、後藤の同級生・柴田勝頼が飛び込んで場外に蹴散らし、スリーパーで絞め上げた。ならばと今度はKENTAが乱入し、後藤にフロントハイキック、go 2 sleepをぶち込む暴挙に出る。柴田が鎮圧にかかっても、KENTAはかつてのソウルメイトをフロントハイキックで場外に蹴落とし、ミドルキック連打で蹴りまくる。そしてレフェリーをリングに戻すと、ジェイがブレードランナーをさく裂させて3カウントが入った。

 悪の限りを尽くしたジェイがIC王座初防衛に成功。試合後、マイクを持った王者に大ブーイングと帰れコールが浴びせられ、場内に不穏な空気が漂った。動じないジェイは「俺はもうすぐ2冠王になる。東京ドーム2日目でオカダと飯伏の勝者に挑戦してやる」と改めてIC&IWGPヘビー同時戴冠をぶち上げ、オカダと飯伏に出頭を命じた。

 そこへ現れたのは内藤だった。ジェイからマイクを奪い取ると「インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持すること。この史上初の偉業を成し遂げるのは俺だ」と豪語し、「そのインターコンチネンタル王座、申し訳ないけど返してもらおうか」とジェイに挑戦を迫った。

 場内が大歓声と内藤コールに包まれる中、今度は飯伏がIWGP挑戦権利証が入ったアタッシュケース持参で登場した。「僕もこの2冠に関しては同意です。1月4日で人生変えるために、ここ新日本プロレスを選んだので」と改めて同時戴冠を意思表示。「でも一人、同意してない人がいますね。オカダ・カズチカ!」と叫んでレインメーカーを呼び込んだ。

 オカダコールの大合唱に呼応するようにIWGP王者・オカダがやってきた。飯伏、内藤、ジェイを順にみやると「2冠やりたい、2冠やりたい、2冠やりたい…何でやねん!」と異を唱え、IWGPベルトを掲げながら「俺はこのIWGPの戦いにプライド持ってんだよコノヤロー! このベルトが新日本プロレスで一番のベルトだ」と言い切った。

 「IWGPヘビー級選手権試合? 2冠戦?」。オカダがそう繰り返しながら観客に問いかけると、場内の反応は様々。2冠戦を希望する反応が大きいと感じたオカダは「じゃあさ東京ドームといえばさ、内藤さん、投票ってありましたよね? 投票で(2冠戦を)見たいか、見たくないか決めちゃいましょうか!?」と提案した。

 オカダ、飯伏が去ると、ジェイは内藤に向かって「お前とインターコンチネンタルのベルトをかけて戦うことはない」と通告。阿部誠リングアナウンサーに「IWGPインターコンチネンタルチャンピオン、次期IWGPヘビー級ダブルチャンピオン、ジェイ・ホワイト!」と無理やりコールさせて、白い紙テープが舞う中、勝利の余韻に浸った。

 ともあれ、ファン投票が実現すれば2014年1・4ドームのダブルメインイベント、IWGP戦「オカダvs内藤」、IC戦「中邑真輔vs棚橋」の試合順を決めて以来となる。ジェイ、内藤、飯伏の3人に同時戴冠候補が絞られた中、2冠戦の開催可否はファンの意向にゆだねられることになりそうだ。

プロ格 情報局