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11/11【全日本】最強タッグ開幕…青ちゃん健ちゃん始動も 新技初公開の暴走大巨人が2年ぶりV2へ好発進

『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年11月11日)
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&青柳優馬×

 宮原&青柳の“青ちゃん健ちゃん"が初陣に臨んだものの、新連係「ロケットブロッサム」を初公開した暴走大巨人が初戦を白星で飾り、2年ぶり2度目の優勝へ向けて会心のスタートを切った。

 青柳が最強タッグへ向けて「意中の相手がいる」と発言し、宮原のEXTREMEタッグによる出場が決定。絆をより深めるべく互いを「青ちゃん」、「健ちゃん」と呼び合うことを決め、この日の開幕を迎えた。

 一方、暴走大巨人は2年ぶり2度目の優勝を狙う。開幕前の上積みの必要性を感じ、新連係の開発と開幕戦の投入を予告。結果を出せなければチーム解散も辞さない構えで暮れの祭典を迎えた。

 新連係を披露する前から暴走大巨人の勢いが際立った。新ガウン&コスチュームで登場すると、序盤は青柳に集中砲火。宮原が試合を立て直したものの、再び青柳がリングインすると、諏訪魔の串刺しラリアット、石川のキチンシンク、サンドイッチラリアット…と一気呵成に攻め立てた。

 だが、ラストライド&スプラッシュマウンテンの共演は宮原&青柳が意地のリバース。反対に諏訪魔に照準を絞り、青柳の串刺しジャンピングエルボー、宮原の串刺しブラックアウト、青柳のダイビングボディアタック…と怒とうの連続攻撃を浴びせると、青柳がエンドゲームで千載一遇の勝機を掴んだ。

 しかし、諏訪魔が自力でロープにエスケープすると、流れは再び暴走大巨人へ。入れ代わり立ち代わりでラリアットを浴びせる連続攻撃・境川を青柳に叩き込む。宮原&青柳もブラックアウト&トラースキックの同時弾などチームワークを駆使して抵抗したものの、暴走大巨人はアルティメットデストロイ(合体雪崩式ブレーンバスター)を青柳に爆発させ、勢いで飲み込む。そして、とうとうその時がやってきた。

 サンドイッチラリアットをぶち込み、青柳をリング中央で棒立ちにさせると、ニュートラルコーナーと青コーナーに2人は陣取り、同時に走り込んで強烈なダブルドロップキックを一閃。直撃を受けた青柳が豪快に吹き飛び、後楽園は大きなどよめきに包まれた。ラグビー日本代表の愛称「ブレイブ・ブロッサムズ」にちなみ、ロケットブロッサムと命名されたこの新技で勝機をたぐり寄せると、最後は粘りに粘った青柳を諏訪魔がラストライドで仕留めた。

 暴走大巨人が新兵器を駆使して最強タッグ開幕戦で激勝。「若いヤツらにまだまだ負けねえぞ、オイ!」と会心の勝利に手応えを感じた様子の諏訪魔が「最強タッグ…石川選手、絶対に優勝してさ、また業界のトップに躍り出ようよ」と呼びかけると、石川は「俺たちが日本一の、いや、世界一のタッグチームで、まだまだ全盛期っていうのを今日このコスチュームとガウンで示しました。もっともっと俺たちはギラギラして、貪欲に優勝を目指しますんで、応援よろしくお願いします」と優勝を予告。最後は諏訪魔が「後楽園ホールの皆さん…そして最強タッグを優勝して暴走大巨人は…全盛期だ、オイッ!」と雄叫びを上げて締めた。

 新技ロケット・ブロッサムはラグビー日本代表のスクラムから石川が着想したという。「俺たちはスピアーを使わねえなってことに気づいて。で、諏訪魔選手は強力なドロップキックを。じゃあ、俺もドロップキックで、たまに使う正面ドロップキックで足したらもう倍の威力で。これは一気に攻勢になるなと思って。今日は上手くいったんじゃないですか?」とその破壊力に自信を見せた石川は、「1つ言うけど、この最強タッグに向けて、なんか新しい技を考えたチームあるのかって。こんなこともできないヤツがエントリーしてくるんじゃねえよって」と他のチームを挑発することも忘れなかった。

 暴走大巨人の次戦は明日(12日)の小地谷大会。BJWタッグ王者の関本&ボディガー組と激突する。ロケット・ブロッサムを再びさく裂させて、チャンピオンチームもねじ伏せる構えだ。一方、敗れた宮原&青柳組の次戦は11・19むかわでのThe End戦。1週間以上時間があるだけに、この期間で立て直しを図りたいところだ。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「貴重な1勝。しかもさ、宮原&青柳っていうのは若手の代表格なんで。そこを取れたっていうのはまだまだ俺たちが全盛期に返り咲いたほうがいいという結果だと思うよ」

▼石川「まあ、俺たちはね、優勝して全日本をもっと面白くするという使命があるから。ただ優勝しましたとかっていうチームじゃねえんだよ。俺たちは全日本プロレスを面白くしていくから。でも、青柳はしつこかったね。メチャメチャやってて成長を感じたというか。まあ、いいことは言うべきじゃないかもしれないけど、最後の最後で…サンセット(回転エビ固め)はだいぶ焦りましたね」

▼諏訪魔「そう?」

▼石川「余裕でした? おお、さすが」

▼諏訪魔「大丈夫だよ!」

▼石川「さすがです」

▼諏訪魔「当たり前だよ。まだまだ若いヤツらに負けねえよ。俺らが気がつかないで、この下のヤツらに調子こかして、そんな全日本プロレス面白くないんだよ。もっともっとさ、いろんなこと言おう。遠慮したくないんだよね。俺らも遠慮したくないんで。それだけだね」

――開幕前に新技を考えると言っていたが?

▼石川「そうですね。対角線からのダブルのドロップキック。ロケットブロッサムです。ラグビーのスクラム見て、ちょっとそこを考えて、これはいけるなと。スクラムで日本代表が強いチームに勝ってるのを見て、これはいいなと思って考えたんですけど、俺たちはスピアーを使わねえなってことに気づいて。で、諏訪魔選手は強力なドロップキックを。じゃあ、俺もドロップキックで、たまに使う正面ドロップキックで足したらもう倍の威力で。これは一気に攻勢になるなと思って。今日は上手くいったんじゃないですか?」

▼諏訪魔「ラグビー日本代表にぶち込むしかないね」

▼石川「おお!」

▼諏訪魔「出て来い、オラ。コノヤロー! …こんな感じになっちゃった。ごめん(笑)」

▼石川「全然大丈夫ですよ。じゃあ、1つ言うけど、この最強タッグに向けて、なんか新しい技を考えたチームあるのかって。こんなこともできないヤツがエントリーしてくるんじゃねえよって。俺たちが優勝する? 当たり前だよ。で、もっともっと全日本を面白くしていくから。まず優勝」

▼諏訪魔「俺ら優勝できなかったら、他のユニットも解散しろ。そのぐらいでいいんじゃないか?」

▼石川「ホントだよ。負けたら来年1月2日、3日に、宮原&諏訪魔&渕組というユニットができるかもしれないから」

▼諏訪魔「それは勘弁してよ。イヤだなあ」

▼石川「自分で言ったんじゃないですか?」

▼諏訪魔「解散するけど、組むわけないだろ」

▼石川「ホントっすか?」

▼諏訪魔「当たり前だよ。イヤだよ」

▼石川「わかりました。優勝すればいいんですよ。まず1勝」

【宮原の話】「(青柳に肩を貸してコメントブースに現れると)開幕戦、ここからだ、ここから。青ちゃん健ちゃんここからだ。見とけ、オラ!」

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