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11/15【デストロイヤーメモリアル】デストロイヤーさん追悼セレモニーに和田アキ子さんら豪華ゲスト 徳光さん弔辞「現役を続けられるのは4の字固めのおかげ」

『ザ・デストロイヤー メモリアル・ナイト〜白覆面の魔王よ永遠に〜』東京・大田区総合体育館(2019年11月15日)

 デストロイヤーさんの追悼セレモニーにゆかりのあるレスラーのほか、テレビ番組で共演した和田アキ子さん、せんだみつおさんも参加。代表して弔辞を読んだ徳光和夫さんが「今日78歳までいまだに現役を続けられるのは、あなたにかけてもらった4の字固めのおかげであります」と感謝のメッセージを送った。

 デストロイヤーさんは日本プロレス、全日本プロレスで活躍。力道山やジャイアント馬場らと名勝負を繰り広げた。今年3月7日に88歳で死去。日本のプロレス界に多大な貢献をした"白覆面の魔王"を偲ぶ今大会で「ザ・デストロイヤー追悼セレモニー〜白覆面の魔王よ永遠に〜」が行われた。

 デストロイヤーさんの足跡を辿るVTRが流されると、遺影を持った息子のカート・ベイヤーさんほかご家族がリングイン。続いて、ゆかりのあるレスラーが入場する。ザ・グレート・カブキはデストロイヤーさん追悼の思いを込めて、ヌンチャクと毒霧を使った舞いを披露。スタン・ハンセン、PWF会長のドリー・ファンク・ジュニア、藤波辰爾、初代タイガーマスク、グレート小鹿、百田光雄、渕正信、小橋建太、秋山準、大森隆男、井上雅央、本田多聞、菊地毅のほか、和田京平レフェリーや"過激な仕掛け人"新間寿氏、全日本プロレス中継関係者らもリングに並び立った。

 70年代に日本テレビ系列で放送された『金曜10時!うわさのチャンネル』でデストロイヤーさんと共演した和田アキ子さん、徳光和夫さん、せんだみつおさんが登場すると、一際大きな歓声が巻き起こり、「アッコ」コールも発生する。

 代表して徳光さんが弔辞。力道山やジャイアント馬場らとの激闘の様子を挟みつつ、その思いを語っていく。2月のジャイアント馬場追善興行で再会できなかったことを残念がると、「その数ヵ月後に悲報が届きました。ショックでした。息子のカート君からもっと詳細を聞いて、病状をもう少し知ることができていたら、会いにいけたかもしれないのに。悔しさがこみ上げ、その日はあなたと一緒にグラスを交わしたバーボンを飲みながら、涙が止まりませんでした」と訃報を聞いた日のことを振り返った。

 さらに、力道山の活躍を振り返った上で、「その強い力道山に苦戦をしいたことのあったレスラー、それがザ・デストロイヤー。白覆面の魔王の4の字固めは強烈なインパクトを日本列島に与えました」と称え、「4の字固めは日本のリングを席巻し、やがて外国人選手として初の、リングアナウンサーがザ・デストロイヤーとコールすると、客席から大拍手が巻き起こるという現象を起こしました」と続けた。

 『うわさのチャンネル』出演が実現すると、和田さんたちに足4の字固めをかけて、40%近い視聴率を獲得したことに触れると、「社会現象として受け止められる一方で、PTAからはワースト番組ナンバーワンという冠までいだきました。私も実況しながら、あなたの4の字固めの洗礼を受け、『やめろ、コノヤロー。激痛手当をよこせ』などとアナウンサーらしからぬ発言をしたことで、その後、ニュースを読むことがなくなり、バラエティアナウンサーという新しい肩書きを持つようになりました」と秘話を明かして笑いを誘い、「しかし、そのことがのちの情報系番組や歌番組の司会に結びつき、今になってから思いますと、今日78歳までいまだに現役を続けられるのは、あなたにかけてもらった4の字固めのおかげであります」と感謝のメッセージ。友人としての思い出も懐かしそうに振り返ると、「私にとりまして、あなたはザ・グレイテイスト・メン…最高の人物でした」と賛辞を贈った。

 続いて、カート・ベイヤーさんがリングに上がった面々と観客に感謝の思いを伝えると、追悼のテンカウントゴングが打ち鳴らされ、木原リングアナによる最後の選手コールでセレモニーは終了となった。

プロ格 情報局