12/8【全日本】宮原&青柳がヨシタツ組とのサバイバルマッチ制す 奇跡の逆転V宣言

『2019世界最強タッグ決定リーグ戦』長野・上田創造館(2019年12月8日)
「2019世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○青柳優馬&宮原健斗vsヨシタツ&ジョエル・レッドマン×

　青ちゃん健ちゃんがOne Worldとのサバイバルマッチに勝利。辛うじて可能性を残した二人は奇跡の逆転優勝を誓った。

　宮原&青柳はここまで3勝4敗と黒星先行。自力優勝も消滅し、優勝の2文字が大きく遠ざかってしまった。この日は同じく勝ち点6のOne Worldヨシタツ&レッドマンと対決。敗者チームは脱落が決まるとあって、双方とも負けられない一戦となった。

　あとがない状況が熱戦を生んだ。序盤から一進一退の攻防が展開され、まずはOne Worldが流れを作る。ラフ殺法も織り交ぜて青柳の動きを止め、レッドマンがキャメルクラッチ、ロメロスペシャルで拷問。ヨシタツが顔面ウォッシュでもん絶させた。

　青柳がしのぐと、宮原がレッドマン相手にフロントハイキック、低空ドロップキック、顔面ドロップキックの波状攻撃で巻き返そうとしたが、One Worldもヨシタツがフロントハイキック、ミドルキック連打、フィッシャーマンスープレックスで攻め込んで譲らない。延髄斬りで追い討ちをかけられた宮原だったが、ブレーンバスター合戦を制して一矢報いた。

　終盤に突入しても、One Worldが優勢。青柳とレッドマンが串刺しドロップキックを打ち合うと、青柳のダイビングボディアタックをキャッチしたレッドマンがスパインバスターで叩きつける。ヨシタツの援護射撃を受けるとダイビングニードロップを投下し、反撃に出た青柳がコーナーに上がってもトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落とした。

　敗色が濃くなってきた青ちゃん健ちゃんだったが、青柳がジャーマンで意地の反撃。宮原がレッドマンの後頭部にブラックアウトを突き刺して援護射撃すると、青柳がダイビングエルボードロップを放つ。丸め込みを連発するレッドマンに何度もニアフォールに追い込まれ、卍固めに捕まると、宮原がヨシタツのヨシタツ幻想(ファンタジー)でカットを阻まれたが、青柳は耐え抜いた。牛殺し、ツームストンパイルドライバーの猛攻もしのぐと、宮原が飛び込んでブラックアウトとトラースキックを同時にさく裂。すかさず青柳がロコモーション式ジャーマンでたたみかけると、ロックスターバスターで逆転勝利を決めた。

　青柳が地元・長野でレッドマンに快勝。4勝目を挙げた青ちゃん健ちゃんが辛うじて優勝圏内に生き残った。あとは明日12・9後楽園大会のジェイク&野村戦を残すのみ。これに勝利して勝ち点を10に伸ばしたとしても、諏訪魔&石川vsTAJIRI&KAIの公式戦最終試合で勝敗がつくか、時間切れ引き分けとなった時点で脱落が決まる。もし、この一戦が両者リングアウトなどの無得点試合に終われば可能性が残るが、5チームによる優勝決定戦にもつれ込む。さらに同じ勝ち点8の吉田&ヴァレッタ、The Endが最終公式戦に勝利すれば、最多で7チームが首位タイの大混戦となる。

　もはや青ちゃん健ちゃんの優勝は奇跡に近い状況となった。が、それでも二人は可能性がある限りあきらめない。青柳は試合後のリング上で「自力優勝の希望はなくなってしまいましたが、でも優勝できないことはない。希望はまだまだある。だから明日も勝って、最強タッグ優勝して、2019年、青ちゃん健ちゃんでハッピーに締めくくります」と地元・長野のファンに誓い、バックステージでも「大混戦だね。サバイバルだね。燃えてきた! 明日必ず勝ってやりますよ!」と宣言。宮原も「ついに明日だ。プロレスファンの皆様、準備はいいですか? このまれをみる大混戦の中、青ちゃん健ちゃんが優勝を決めるからな。明日12月9日、最後にリングに立ってるのは俺ら青ちゃん健ちゃんだ」と豪語した。青ちゃん健ちゃんは奇跡の逆転優勝を成し遂げ、2019年を締める。

【試合後の宮原&青柳】
▼宮原「きたね4勝目」

▼青柳「青ちゃん決めたぜ」

▼宮原「ホームタウンヒーロー・青柳優馬がここ長野に帰ってきた」

▼青柳「帰ってきましたよ。上田の皆さんの熱い応援のおかげで青ちゃん勝利しました」

▼宮原「例年まれにみる大混戦のこの中、優勝の可能性を秘めながら最終日を迎えた。明日だ。ついに明日だ。プロレスファンの皆様、準備はいいですか? このまれをみる大混戦の中、青ちゃん健ちゃんが優勝を決めるからな。明日12月9日、最後にリングに立ってるのは俺ら青ちゃん健ちゃんだ」

▼青柳「大混戦だね。サバイバルだね。燃えてきた! 明日必ず勝ってやりますよ!」