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12/17【DDT】田中がD王GP制覇の先にKO-D王座獲り見据えた、遠藤は負けたらDAMNATION追放浮上も「これもオレの計算通り」

 『D王 GRANDPRIX 2020』優勝決定戦(12・28後楽園)へ向けた会見が17日、東京・文京区のDDT御茶ノ水道場で行われ、Aブロック代表・遠藤哲哉、Bブロック代表・田中将斗が出席。田中がD王GPを制したうえでKO-D無差別級王座獲りを視野に入れていることを明かした。

 DDT最強決定リーグ戦であるD王GPの公式戦は12・15原宿大会で終了。Aブロックは得点7で二人が首位に並び、1位決定戦でクリス・ブルックスを破った遠藤が優勝決定戦に進出。Bブロックは田中が5勝1分けの得点11で、決勝にコマを進めた。田中は「『D王GP』に上がるときに、『優勝しに来た』と言いましたけど、あと一つかなと。公式戦で全勝して優勝するというのは、一つ引き分けになったので有言実行とはいかなかったけど、ヨソさまのリングの(年内)最終興行で、ヨソの選手が勝って、DDTさん的にはバッドエンドになるかもしれないけど、ボクからしたら、そんな気持ちいいことはないので、必ず倒して優勝して『D王』になって、手を挙げます」と改めて優勝に自信をみせた。

 その先に田中が見据えているのはDDTの最高峰であるKO-D無差別級のベルトだ。公式戦では王者HARASHIMAと30分時間切れドローに終わっており、「引き分けたときに、チャンピオンから、こそっと言葉をいただいたんで、優勝した先には、そこ(無差別級王座挑戦)が見えてくるんじゃないかと思う」と視野に入れた田中は「だけど今は優勝することしか考えていない。優勝したときには、HARASHIMA選手が、リング上でボクに言った言葉を守ってもらおうかなと思ってます」とKO-D王座挑戦への意欲を口にした。

 一方の遠藤は12・15原宿大会で田中をDAMNATIONに勧誘したものの失敗に終わった。「お互いの条件の相違により、交渉は決裂となりました」と振り返った遠藤だが、「向こうが提示する条件が、28日の後楽園で、『オレが勝って、それでも誘ってきてオレをトップにするならDAMNATIONに入ってやる』というものでした」と暴露。一方で「我々が提示する条件は看板持ちです。田中選手には看板を持って笑顔で走り回ってもらおうと思ったのですが、残念ながらかなわぬ願いとなりました」とあきらめモードとなりつつある。

 むしろ遠藤にとって思いがけない状況が浮上してきた。「田中選手はDAMNATIONのカリスマ(佐々木大輔)と(高尾)蒼馬に勝利しているわけですが、二人に『何か対策はないか?』と聞いたところ何も教えてくれませんでした。それどころか『28日の決勝で負けたら、オマエをDAMNATIONから追放して殺す』とまで言われました」という。負けたら追放の危機が浮上しながらも遠藤は「ただ、これもオレの計算通りです。28日、後楽園のメインのリングで最後に立っているのは、もちろんこのオレです」と策ありといわんばかりに豪語した。

 すると田中が「負けたらDAMNATION追放みたいに言われてるみたいですけど、負けたら(ボクが所属する)リベンジャーズに入ってもらっても構わないし、ボクにいいおカネをくれるんなら看板を持ちますよ。楽しくやったら、おカネいっぱいくれんの?」と思わぬ提案を口に。遠藤が「初代の看板持ち(島谷常寛)が月12万円くらいだったんで」と返答すると、「DDTさんから入るギャラとは別に12万円くれるんだったらやります」と前向きな姿勢をみせた。が、遠藤が「いや、全込みで12万円で」とシブると、田中は「それはできません」と拒否し、交渉はまたも不調に終わった。

 さらに、田中は「FMWのときと違って、いらない肉をそぎ落として、スタミナをつけたので、スピード、スタミナが自分の武器になってる。HARASHIMA選手を仕留めきれなかった悔しさはありますけど、30分経っても、それ以上ができたなと、現時点でそういうものには自信があります。決勝のリングに上がるまでに何が不安かと言ったら、体調の面でかぜとかインフルエンザとかはやってきてるので気をつけなきゃいけないので、昨日インフルエンザの予防接種を受けてきた。対策的には問題ないと思います」と自信たっぷり。対する遠藤は「田中選手に色の黒さで負けていると思ったので、週5回焼いて、日焼けのしすぎでノドが、声が出しづらい。最終的には週7、8回焼きたい」と人を食ったような発言をしていた。

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