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12/18【DRAGON GATE】R・E・D新メンバー・ハルクの暴挙でEitaがYAMATOピン、YAMATOらDG世代、土井ら闘龍門世代が大同団結

 東京・後楽園ホール大会『FANTASTIC GATE 2019』が18日、行われ、メインイベントの土井ダーツSP 6人タッグ6WAYマッチは乱入した赤覆面=B×Bハルクの凶器攻撃からEitaがImperial UnoでYAMATOを料理。試合後、YAMATOを中心にDRAGON GATE出身世代が、土井成樹を中心に闘龍門出身世代がそれぞれユニットの枠を超えて大同団結。R・E・Dを加えた三つ巴抗争が幕を開けることになった。

 前回の12・4後楽園大会で緑覆面に扮してきた現ブレイブゲート王者の石田凱士がR・E・Dに電撃加入した。そしてもう一人、気になる存在だったのが緑覆面とともに介入を繰り返してきた赤覆面。Eitaがこの日の後楽園で正体を明かすと予告していたが、メインイベントで明らかとなった。

 この日のメインは土井ダーツSP 6人タッグ4WAYマッチ。前回の12・4後楽園大会で行われた土井ダーツによって決まったもので、Eita&箕浦康太&Kzy、堀口元気&Gamma&YAMATO、X&Kagetora&H・Y・O、ヨースケ・サンタマリア&ドン・フジイ&市川寛二が激突した。当初、シュン・スカイウォーカーがKagetora&H・Y・Oと組む予定だったが、左ヒザ負傷により欠場。代わりにXとして現れたのは前ドリームゲート王者・Ben-Kだった。

 市川は12・15博多大会で丸藤正道とのマスカラ・コントラ・カベジェラに敗れたため、本名の市川寛二となった。この日の休憩明け、ウルティモ・ドラゴンから闘龍門入門時に「僕はストロングスタイルのレスラーを目指してます」と発言したことを暴露された市川。ウルティモから「プロレス界でカンジと言えば、ストロングスタイルの生みの親、燃える闘魂アントニオ猪木さんだ。お前の新しいリングネームはアントニオ市川だ!」と新リングネームを提案された。困惑しきりの市川が「僕はこのまま市川でお願いします。このまま市川のまんまでお願いします」とやんわり拒むと、「このまま市川」と命名されてしまった。

 新リングネームとなっての初戦で市川が存在感を発揮。4チーム12人がリング内外で入り乱れる混戦模様の中、トペスイシーダを放って沸かせ、H・Y・Oをイナバウアー・ジャーマンで仕留めてBen-K&Kagetora&H・Y・O組を退場に追い込んでみせたのだ。

 その後、箕浦がフジイからスクールボーイで3カウントを奪い、市川&フジイ&サンタマリア組が退場に。試合はEita&箕浦&Kzyと堀口&Gamma&YAMATOの決勝対決となった。一進一退の攻防が展開される中、YAMATOがエルボー合戦でEitaを圧倒。ギャラリアが不発に終わり、トラースキックで反撃したEitaが全知全能のフランケンシュタイナーを回転エビ固めで切り返しても、ギャラリアで突き刺した。

 勝負あったと思われた瞬間、R・E・D勢がリングに乱入。YAMATOを集団暴行し、連続串刺し攻撃を浴びせると、吉田がダイビングエルボードロップ、清水がダイビングボディプレスを連続投下。そして赤覆面が麻袋に入った凶器でYAMATOを殴打する暴挙を働くと、EitaがImperial Unoをさく裂させてまんまとYAMATOから3カウントを奪った。

 試合後、赤覆面がマスクを脱ぎ去ると、その正体は何とハルクだった。12・15博多大会でYAMATOとともにツインゲート王座を奪取したばかりだが、R・E・Dへの加入を果たした。「YAMATO! サプライズだよ。サプラーイズ!」とアピールしたハルクは「俺が欠場してる間にKAIを勝手に仲間に入れやがってさ、お前頭おかしいんじゃねぇか? KAIはな、俺の首を折って俺を欠場させた張本人だぞ。そんな奴を勝手に仲間入れてよ、納得いくわけないだろ俺が!」とひそかにため込んでいた不満をぶちまけた。

 「DRAGON GATEのレスラー、お前らいつまでウルティモ・ドラゴンにペコペコしてんだ? ふざけんじゃねぇぞ。何が今さら闘龍門だ? 何が今さら校長だ?」。そう言い放ったハルクは「俺がR・E・Dに入ったからにはな、あいつらの存在、すべて消し去ってやるぞ。俺がR・E・Dに入ったからには、おめぇらがみてぇワクワクドキドキの狂った試合みせてやるよ」と宣言。「このベルトは俺がもらっとくよ。YAMATO、お前へのクリスマスプレゼントはこのベルトじゃねぇんだ。このサプライズだ!」とツインゲートのベルトを強奪してしまった。

 思わぬハルクの裏切りにYAMATOも動揺の色を隠せなかったが、「俺がずっと考えてた話をしよう」と切り出し、全選手をリングサイドに呼び込んだ。「今年DRAGON GATEは20周年を迎えた。そしてウルティモ・ドラゴン校長がこのリングに帰ってきた。だけどな、俺たちはDRAGON GATEだ。過去ばっか振り返ってばかりじゃいられないんだよ」と言い切ったYAMATOは、「俺はもっともっと未来を見据えた戦いがしたい」と宣言すると、「その戦いに乗る奴、このリングに上がってくれ! 誰かいねぇのか?」とDRAGON GATE出身世代に向かって呼びかけた。

 真っ先に呼応したのはKzyだった。「俺はNATURAL VIBESをなくす気はないけど、今の言葉に黙ってはいられない。ここはお前の話の乗らせてもらうぞ。堀口さん、ススムさん、ブラザーもいるけど、あなたたちは闘龍門世代だ。いいんじゃないですか。俺たちは戦い合っても熱いものが生まれるはずだ」と対闘龍門世代との戦いに乗り出す構えを見せた。

 その後も賛同者が続々と現れた。

 Ben-K「この間、福岡でドリームのベルトを獲られた。シュン・スカイウォーカーも俺の前から消えた。今この流れに取り残されるわけにいかねぇんだよ。俺もDRAGON GATE世代だ。YAMATO、Kzy、俺もやってやるよ」

 KAI「俺は今、命を懸けてこのDRAGON GATEのリングで戦ってるんです! 大好きなんです! だから俺もYAMATOさん、あなたとDRAGON GATE世代として一緒に戦わせてください」

 ジェイソン・リー「俺はMaxiMuMが好きだけど土井さん、吉野さん、キッドさん、あなたたちとも戦ってみたい。だからDRAGON GATE世代に入ります」

 奥田啓介「俺は今年、このDRAGON GATEのリングに来たわけだけど、Ben-KがDRAGON GATE世代で戦うと言うなら、俺もDRAGON GATE世代として戦いたいです」

 DRAGON GATEでプロレスラーとなった面々にフリー勢も加えた選手たちがユニットの枠を超えて大同団結し、ここにDRAGON GATE世代軍が結成された。これを受けてドリームゲート王者・土井成樹が「俺が闘龍門世代を代表して言わせてもらうぞ。闘龍門世代、誰でもええやんけ。俺に乗っかれる奴、俺に賛同できる奴、リングに上がってくれよ」と呼びかけた。すると吉野正人、ドラゴン・キッド、ドン・フジイ、堀口元気ら闘龍門出身選手たちが集まった。「俺ら闘龍門世代が闘龍門もDRAGON GATEも両方知ってるんや。お前らとは歩んできた歴史が違うんじゃ。俺ら古いメンバーでも新しいもん作ることができるんや」と言い切った土井は「DRAGON GATE世代、R・E・D、俺たち闘龍門世代が歴史の重みっていうもんを表現したるからな。お前ら、覚悟しとけよ」と宣戦布告した。

 DRAGON GATE世代、闘龍門世代がそれぞれ一致団結。そこにR・E・Dを加えた三つ巴の戦いが2020年のドラゲーマットで繰り広げられることになりそうだ。

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