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12/18【大日本】飛艶届かず…関本&耕平がタッグ王座初戴冠、岡林&入江が挑戦表明

『大日本プロレス25周年メモリアル〜スーパースター・ウォリアーズ〜』神奈川・横浜文化体育館(2019年12月18日)
第49代BJW認定タッグ王座決定戦 ○関本大介&佐藤耕平vs菊田一美&河上隆一×

 飛艶を返り討ちにし、関本&耕平が新王者決定戦を制して、タッグ王座初戴冠。試合後、バックステージで最侠タッグリーグを制した岡林裕二&入江茂弘が挑戦表明をぶち上げた。

 “飛艶"河上&菊田は最侠タッグリーグでタッグ王者・関本&ボディガー組を撃破したことを盾に、タイトル挑戦をアピール。一旦は関本&ボディガー組との王座戦が決定した。しかし、ボディガーが右大腿四頭筋全断裂のため欠場に。急きょ、耕平が関本のパートナーとなり、新王者決定戦が組まれた。飛艶にとっては悲願のタッグ王座奪取に向けてまたとないチャンスとなったが、関本&耕平がそれを弾き飛ばした。

 序盤は静かな立ち上がりとなったが、関本&耕平は体格で劣る菊田に照準を絞り、腰攻めでリズムを掴む。急きょタッグを組んだとはいえ、2人は20年近くしのぎを削ってきたライバルであり、ZERO1ではNWAインターナショナルライトタッグ王座を保持した経験もある。連携もスムーズに決まり、ジワリジワリと菊田を追い詰めた。

 菊田が窮地を脱すると、代わった河上が巻き返す。関本をエクスプロイダーで強引にぶん投げると、強烈なエルボーをぶち込んだ。耕平が相手になると、ファルコンアローを食らってしまうが、パイルドライバーは意地のリバース。体力を回復させた菊田もタッチをもらうと、串刺しジャンピングハイキック、串刺し低空顔面ドロップキックなど怒とうの猛攻を耕平に浴びせた。カウンターのキチンシンク、裏投げを食らうと守勢に回るが、耕平と真っ向から打撃戦を展開。頭突きで棒立ちになりながらも、右ストレートを打ち込み、両者大の字に持ち込んだ。

 両軍同時に代わり、関本と河上が再び向かい合う。延髄斬りで河上の動きを止めた関本は、耕平との連続攻撃からアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げたものの、菊田が急行。今度は飛艶が合体し、ダイビングニードロップ&コンプリートショットがさく裂すると、菊田のバズソーキック、河上の投げ捨てドラゴンが立て続けに火を噴き、関本を土俵際まで追い込んだ。

 河上はランニングエルボーをぶち込むと、ハリケーンドライバーで勝負に出るが、関本を担ぎ上げたところで割り込んだ耕平が脇腹にエルボーを一閃。2人は連続して強烈な頭突きを発射すると、関本はすかさず垂直落下式ブレーンバスターでマットに突き刺した。さらに、ショートレンジラリアットを一閃。菊田はダイビングフットスタンプでフォールをカットしようとしたが足を滑らせて転倒。それでも何とかカットが間に合ったが、すぐさま耕平が場外に排除する。邪魔者がいなくなると、最後は耕平のパイルドライバー→関本の二段階式ジャーマンの豪華リレーで河上を仕留めた。

 飛艶の悲願を阻止して、関本&耕平が新王者に輝いた。互いにこのベルトを保持したことがあるが、このチームでは初の同王座戴冠となっただけに、2人とも笑顔を覗かせる。バックステージで関本は「最高の気分です。耕平さんと組めて、タッグチャンピオンになれた。かれこれ何年になりますか、僕らの付き合いは。来年20周年ですよ。このままこの絆を大切にして、タッグのベルトを守っていきます」と耕平との絆を強調した。

 そこに割り込んできたのが、最侠タッグを制し、タッグ王座挑戦を表明していた“混ぜるな危険"岡林&入江だ。岡林は「次にそのタッグベルト、俺ら混ぜるな危険に挑戦させえ! 俺らは最侠タッグ優勝しとるんじゃ。もう1回言うぞ。そのタッグのベルトに挑戦させえ!」とタイトル戦を要求。関本は「今、獲ったばっかりだ。よく考えとく。返事はすぐ出す」と明言は避けたものの、両チームの対戦は避けられない状況に。

 耕平は「大日本のタッグのベルトを大介と巻くのは初めてなんで。これからああいうチャレンジャーがバンバン来ると思うんで。キッチリと蹴散らしていきたいと思います」と前向きにコメント。関本は「今、このベルトを耕平さんと巻いたんで。耕平さんと守り続けたいと思います。それで、相手にボディガーさんが来るかもしれないです。ボディガーさんが完治したら」と負傷したボディガーが復活するまでタイトルを守り抜くつもりだ。

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