プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/21【全日本】宮原が年内最終戦で快勝、奮闘あすなろトリオと2019年締め

『ファン感謝デー』東京・新木場1stRING(2019年12月21日)
○宮原健斗&秋山準&渕正信vs大森北斗&青柳亮生&田村男児×

 宮原が年内最終興行のメインで快勝。奮闘をみせて沸かせたあすなろトリオとのマイクで2019年を締め、「2020年はもしかしたら手に負えないんじゃないですかね。それぐらい自分自身で自分の可能性を感じてますよ」と2020年こそのMVPを見据えつつ、さらなる最高を求める構えをみせた。

 三冠王者として迎えた2019年、宮原は8度の防衛を重ね、チャンピオン・カーニバルも初制覇するなどMVP級の活躍をみせてきた。そしてこの日、年内最終興行を迎え、秋山&渕とのトリオで、北斗&亮生&田村のあすなろトリオに胸を貸した。

 いきなり北斗にジャンピングエルボーで先制を許した宮原はその後、3人がかりでストンピングを浴びせられるなど集中砲火にさらされたが、王者の貫録で真っ向から受け止めた。そして終盤になると、珍しい合体となった重鎮・渕と串刺し攻撃を巡る攻防でファンを楽しませ、エルボーを連発してきた北斗と亮生の眼前で仁王立ちして三冠王者の貫録をまざまざとみせつけた。

 その後、亮生のハンドスプリングジャンピングエルボー、北斗のエースクラッシャーを立て続けに食らい、田村に丸め込みを連発されてあすなろトリオに見せ場を作らせてしまったが、最後はブラックアウトからの二段式ジャーマンで田村を料理。2019年最後の試合を勝利で飾った。試合後は和田京平レフェリーをスクールボーイで丸め込み、自ら3カウントを数えるひと幕もあったが、「応援して下さるファンの皆様に、何かメッセージがあれば。お三方の時間です。どうぞ」とメインで奮闘をみせたあすなろトリオに自己主張の場をセッティングした。

 すると北斗が「全日ジュニアの未来は俺です。来年はその期待に全力で応える1年にしたいと思います」と豪語すれば、亮生は「ジュニアの中心が北斗君? 納得いかないよ。まだシングル勝ってないですけど、とりあえず勝って、俺がジュニアの中心に立ちます」と対抗意識をむき出し。田村は「僕もいつか! もっともっと体でかくして、その首獲ります」と宮原に向かって強気に通告してみせた。

 3人の自己主張を頼もしげに聞いた宮原は、「僕自身、新たなことにも挑戦して、このリングに帰ってきたいという思いを持ち続けた1年でありました」と2019年を振り返った。公言していたプロレス大賞MVP受賞はならなかったものの、「2019年最後に訪れた、まさかのMVP落選! 大・どん・でん・返しです! いい年だと思ったら、来年のテーマができたぜ」と前向きに受け止めた最高男は、バックステージでも「プロレスの神様は何て言ってるんだろうって考える日々が続いて、宮原健斗はこんなもんじゃないっていうものを2020年に向けて、さらにケツを叩かれた感覚ですね」と気を引き締めた。

 2020年はジェイクとの三冠王座V9戦(1・3後楽園)から始まる。「2020年はさらに最高の宮原健斗になる? いやぁ、なっちゃうでしょうね。2019年も宮原健斗は最高でしたけど、2020年はもしかしたら手に負えないんじゃないですかね。それぐらい自分自身で自分の可能性を感じてますよ」と豪語した宮原は、2020年こそMVPの悲願を成し遂げる覚悟。そのためにもまずは「2020年、宮原健斗なのかジェイク・リーなのか」とテーマを定めた三冠V9戦を突破するのみだ。宮原は2020年もさらなる最高を目指し、主役であり続ける。

【試合後の宮原】
▼宮原「よっしゃあ。めでたい。2019年をね、正直なことを言えば、こうやってファンの皆様の前でプロレスができてリングを降りられることに感謝しかないですね。こういう日は。今年最後ですからね。2019年はね、いろいろ挑戦して、他のジャンルへの挑戦もあってね。人間・宮原健斗としても、表現者としても、一つも二つも深みが出た1年だったと思います」

――試合後の最高マイクは全日本の未来をみせるような形で終わったが?

▼宮原「これは僕からの半分サービスですよね。お客様へのサービスというか。お客様が望んでることをやりたいんでね。あとは彼ら次第ですからね。プロというのは。何か土台があったとしても、それからは自分ですから。一つ言えば、マイクを聞いてたけど、全日本プロレスの未来は俺だって言ってたけどね。あえて宮原健斗がアドバイスを送るのであれば、未来なんてそんな先のこと言ってんじゃねぇと。今は俺だって言わないと、あそこは。あれは宮原健斗からのアドバイスとすれば、今は俺だって言ってほしかったね。それかな。未来なんてどうなるかわからないから。いつまでも未来って言っちゃダメだよ。それがまだまだかな。俺から言わせれば。そこは何か感じるものがあったんじゃないですかね」

――宮原選手自身としてはMVPを逃したことで2020年へ向けて目標ができたのでは?

▼宮原「何かね、プロレスの神様は何て言ってるんだろうって考える日々が続いて、宮原健斗はこんなもんじゃないっていうものを2020年に向けて、さらにケツを叩かれた感覚ですね」

――では、2020年はさらに最高の宮原健斗になると?

▼宮原「いやぁ、なっちゃうでしょうね。2019年も宮原健斗は最高でしたけど、2020年はもしかしたら手に負えないんじゃないですかね。それぐらい自分自身で自分の可能性を感じてますよ。2020年に対して。で、1月3日決まってるでしょ、タイトルマッチが。もう舞台は整ってるんですよ。2019年は間違いなく宮原健斗の年だったと。そして2020年、宮原健斗なのかジェイク・リーなのか。みてるお客様も、プロレス業界の関係者、マスコミもどっちでいくんだって感じてますよ、僕はビンビン。どっちだって。それが1月3日、判明しますよ。また来年、会いましょう」

プロ格 情報局