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12/28 がん闘病中・保坂秀樹支援大会開催、大仁田ら38選手が熱闘

 がん闘病中の保坂秀樹の支援大会『がんばれ“弁慶"!負けるな、保坂秀樹!!』が27日、東京・新木場1stRINGで開催され、大仁田厚ら38人のレスラーが出場して熱い闘いを繰り広げた。

 保坂は今夏に体調不良を訴え、9月13日に緊急入院。検査の結果、医師から大腸がんステージ4で、肝臓にもがんが転移していることを告知された。10月15日に手術を受けたが、腹膜炎を発症し、同24日に再手術した。現在は快方に向かっており、食事もようやく摂れるようになったが、今なお入院加療中だ。

 レスラー仲間の苦境に立ち上がったのが、保坂と親交が深かったプロレスリングA-TEAMで、この日の支援大会を開催。保坂の師・大仁田も全面バックアップした。会場にはチャリティーグッズの販売で保坂を支援しているRIEさん、鍋野ゆき江さん、岩見敬子さん、小泉恵美さんらFMW・OGも駆けつけた。

 同大会には出場選手、レフェリー、リングアナ、裏方スタッフ全員がノーギャラで参加。ノアの中嶋勝彦、センダイガールズの里村明衣子、東京愚連隊のNOSAWA論外、MAZADA、FUJITA、KIKUZAWAからチャリティーオークショングッズが提供された。来場者からは“見舞金"として2000円を徴収。選手、関係者、ファンからの見舞金、オークション収入の全額が治療費として、保坂に渡されることになった。

 保坂を支援すべく団体の垣根を超え、38選手が集い、全7試合が組まれた。普段は見られない大谷晋二郎&バッファロー組、田中将斗&長井満也組など、レアなコンビも実現した。

 メインイベントでは、大仁田が池田大輔、雷電とトリオを結成し、橋本友彦、土方隆司、佐瀬昌宏組とストリートファイト6人タッグマッチで激突した。試合は橋本組のセコンドに付いたチェーンソー・トニーが再三乱入し、ほとんど3対4ハンディ戦の様相になったが、それでもひるまなかった大仁田は机上パイルドライバーを繰り出し、毒霧を橋本、佐瀬に連射するなど全力ファイトを展開。最後は2発目のバックドロップで佐瀬を仕留めた。

 マイクを持った大仁田は、ときおり涙で言葉が詰まりながら、「今回は橋本選手、佐瀬選手が協力し合って、ボクを呼んでくれました。保坂のためにありがとうございます」と感謝。「保坂と付き合って25年から30年の月日が経ちます。最初はポーゴ軍団で、この新木場のリングでも何回もタッグチームとしてやってくれました。感謝したいのは、あなた方と40人くらいのレスラーが保坂のためにがんばってくれたこと。心からありがとう。保坂から電話が掛かってきて、『肝臓と大腸にがんがあります。ステージ4です』と言って、暗い声で電話が切れました。だけどボクらは信じてます。絶対にこのリングに保坂が帰ってくることを!」と愛弟子にメッセージを送った。

 大会終了後、保坂は病床から「本日、ご来場くださいました皆さま、参加選手の皆さま、スタッフ、関係者の皆さま、心より感謝申し上げます! 本来なら、会場に行き、皆さま方に、御礼の言葉を直接お伝えしたかったのですが、体調等の問題がありまして、行くことはできませんでした。皆さまには、またお目にかかれるときを楽しみにしています」とのコメントを寄せた。

プロ格 情報局