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12/31【WRESTLE-1】イケメンが国内ラストマッチで躍動、アメリカ挑戦の2020年へ「行ってきます!」

『WONDER CARNIVAL』エディオンアリーナ大阪 第1競技場(2019年12月31日)
○カズ・ハヤシ&秋山準&大谷晋二郎vsアンディ・ウー&黒潮“イケメン"二郎&伊藤貴則×

 イケメンが国内ラストマッチで躍動。「行ってきます!」と2020年から始まるアメリカ挑戦へ向けて元気いっぱいに叫び、日本に別れを告げた。

 2020年からアメリカに活動拠点を移すイケメンがこの日、古巣・W-1マットで国内ラストマッチを迎えた。対するはカズ&秋山&大谷の92年デビュー同期トリオ。イケメンはアンディ、昨年9月から右ヒザ負傷(前十字靭帯損傷・外側側副じん帯損傷・半月板損傷)による欠場から1年3ヵ月ぶりの復帰戦となった伊藤と組んで出陣した。

 この日もイケメンはリングインを迫る神林レフェリーを振り切っての長い入場で沸かせ、テーマ曲「HELLO」をフルに使ってリングイン。会場のムードを一気に明るくしてみせた。先発を買って出ると、カズにショルダータックルで何度もなぎ倒されても、そのたびにヘッドスプリングで起き上がって早くも沸かせた。

 中盤には秋山にジャケット張り手を連打し、ハリウッドスタープレスを投下。なおも張り手を打ち込んだが、秋山がカウンターのラリアットで逆転し、イケメンは劣勢に。秋山と大谷のダブルタックルを被弾し、秋山のニーリフト、大谷のジャーマンの連続攻撃を浴びる。さらに大谷の顔面ウォッシュにもん絶させられたが、ジャケット式張り手で逆襲した。

 最後は伊藤がカズのパワープラントに沈み、敗戦に終わったもののイケメンが国内ラストマッチで躍動。試合後、カズと握手を交わしたイケメンは感謝を込めて頭を下げる。さらに四方で一礼してから客席に手を振って日本のファンに別れを告げた。バックステージでもイケメンは「一言だけ…行ってきます!」と元気いっぱいに叫び、2020年から始まるアメリカ挑戦へ向けて気勢を上げた。

 一方、1年3ヵ月ぶりの復帰戦となった伊藤は秋山に果敢に挑んだ。エルボー連打で押されても、必死に立ち向かい、返り討ちにされると容赦ないストンピングを連打されたが、張り手連打、エルボーを打ち込んでいく。張り手で倍返しにされても、伊藤は気持ちだけは引かず。コーナーに下がった秋山に何度も突っかかり、フロントハイキックで場外に蹴落としたものの、場外ボディスラムで返り討ちにされてしまった。その後もジャンピングニー、ランニングニーの連続攻撃を浴びたが、ブレーンバスター合戦を制して一矢報いた。

 最後は大谷のミサイルキック、秋山のランニングニー、カズのパワープラントを立て続けに食らってごう沈。復帰戦を勝利で飾れなかったものの、試合後も秋山に立ち向かう姿勢をみせた。秋山から「よかったですよ。ああいう血気盛んな若い選手がいるといいですね」と評価された伊藤は「やっと1年3ヵ月ぶりにこのリングに戻ってこれたから。あとはホンマにもう暴れて、この伊藤貴則がWRESTLE-1の頂点に立って、どんどん他団体もぶっ潰して、この俺がこのプロレス界の主役になっていきたい」と志高く誓っていた。

【試合後のカズ&秋山&大谷】
▼秋山「(伊藤は?)何の恨みがあって俺に来るの? あれは何?」

▼カズ「すいません。ウチの若いの血気盛んなもので」

――先日、対談した際、カズ選手が伊藤選手の話を振った際、秋山選手が無反応だったことをツイッターで怒っていたが?

▼秋山「(笑) ツイッターで怒ってた? 現代っ子(笑) ツイッターで怒ってたんだ。俺、無視したかな?」

▼カズ「話はそこに振ったんですが、何のこともなく…」

▼秋山「終わったんだ。それ、もう少し俺にも届くようにしてくれればな」

▼カズ「秋山さん、出ていただいて、試合していただいて本当にありがとうございました。大谷さん、ありがとうございました」

▼大谷「ありがとうございました。うれしかったです」

▼カズ「試合前に話してたんですけど、この蒔いた種がどのような花を咲かすのか楽しみです」

▼秋山「伊藤選手のあの行動はカズ選手の、社長の思惑というか、種を蒔けって作戦だと思った絶対」

▼カズ「蒔きましたね(苦笑) あんなにやってくれるとは思わなかったです。どうでした? 伊藤選手は」

▼秋山「よかったですよ。ああいう血気盛んな若い選手がいるといいですね」

▼カズ「アンディもずっと大谷さんばっかり意識してましたんで」

▼大谷「何かね。でも伊藤選手と秋山さんの絡みみてて、何か燃えてくるものがあって。ウチの若いのぶつけたいな。あの伊藤君とかに。そして、いつか秋山さんにもウチの若いのぶつけて、あれ以上のものみせてほしいですね」

▼秋山「本当にそれは勘弁してほしいですね。いつまで俺はそれなんだって。もうやめてくれって」

▼カズ「そういうつながる関係でいたいと思います」

――3人とも92年デビューで団体は違えど同期だが、同じコーナーにで並んでどんな気持ちになった?

▼大谷「僕は何年も秋山さんと離れてる期間があって、でも92年は僕、未だに覚えてるもんね。全日本プロレスで輝かしい光を浴びながら、デビューしてすぐメイン、セミでいつも戦ってた秋山さんを見てたんで。負けていられないという気持ちをずっと持ってたのは事実ですね。戦ったことはあるけど、組むのは初めてなんで、何か僕はぜひ次につなげたいと思ってます。秋山さんはどう思ってるかわからないですけど(苦笑)」

▼秋山「何が起こるかわからないし、こうやって大谷選手と組んで、カズさんと組んで、また若い選手とやるのも面白いだろうし、いろいろ考えて面白くなるようにね。プロレス界を盛り上げられるように。今度は僕らがプロレス界にお返しするぐらいのところにいると思うんで、できればいいかなと思います」

▼カズ「92年デビューとか、格が違いますからね。でもいろんなプロレスがあって、爆破も凄かったじゃないですか。プロレスって全部ひっくるめて面白いなと思うし。今回、大阪第1で初めてやってみて、反省点が凄くたくさんあるんですよ。それを乗り越えなきゃいけないし、乗り越えるのをみせるのがプロレスラーだろうし。せっかくこう蒔けた種ですからね。今後どうなるか楽しみです」


【試合後のアンディ&伊藤&イケメン】
▼アンディ「伊藤おかえり」

▼伊藤「ありがとうございます。イケメンさんの国内最後のラストマッチ、アンディさんの地元の…」

▼アンディ「地元? ばらすなよ」

▼伊藤「すいません。僕、やっと1年3ヵ月ぶりにこのリングに戻ってこれたから。あとはホンマにもう暴れて、この伊藤貴則がWRESTLE-1の頂点に立って、どんどん他団体もぶっ潰して、この俺がこのプロレス界の主役になっていきたいと思います。ありがとうございました」

▼イケメン「じゃあ一言だけ。一言だけ…行ってきます!」

▼アンディ「いってらっしゃい。俺はクルーザーフェスもあるけど、また新しくおもろい敵見つけたぞ。大谷晋二郎、またいつかやらせてくれ」

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