プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/2【全日本】不本意結末も暴走大巨人が世界タッグ4度目の戴冠

『2020 NEW YEAR WARS』開幕戦 東京・後楽園ホール(2020年1月2日)
世界タッグ選手権試合 ○諏訪魔&石川修司vs崔領二&ゼウス×

 諏訪魔&石川の暴走大巨人が不本意なKO勝利となったものの、世界タッグ王座4度目の戴冠。昨年暮れの最強タッグ制覇に続く栄冠獲りでタッグの頂点に返り咲き、諏訪魔が暴走大巨人対決による“究極の5冠戦"の実現をぶち上げ、「全日本の世界タッグのベルトはこんな戦いじゃないよ」と不満を口にした石川は「もっともっともっともっと明日から、死に物狂いで、このリング上で戦いを見せます」と誓った。

 昨年暮れの最強タッグで2年ぶり2度目の優勝を飾った暴走大巨人は世界タッグ獲りを宣言。2020年オープニング興行となったこの日、王者組・ゼウス&崔とのタッグ頂上決戦が実現することになった。ゼウス&崔には昨年9・3後楽園で苦杯をなめてベルトを失い、最強タッグ公式戦でも敗れており、雪辱戦となった。

 序盤から中盤にかけて王者組に主導権を握られた暴走大巨人は苦戦。諏訪魔が集中砲火を浴びる展開が続き、フライングショルダーで反撃して石川につなぐと、串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプで巻き返しに出たが、ゼウスの怪力でブレーンバスターで引っこ抜かれてしまう。それでも崔相手に相打ちに持ち込むと、ゼウスに諏訪魔が串刺しラリアット、石川がランニングニーの連続攻撃を浴びせ、サンドイッチラリアットをさく裂させたが、ゼウスの両腕フライングバイセップスエクスプロージョンを食らって動きを止められた。

 ここから王者組はダブルブレーンバスターで諏訪魔を狙い撃ち。ゼウスがアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、石川のカットも崔が阻む。諏訪魔がジャーマンで反撃すると、石川との境川を決めたが、ラストライドは不発に終わる。ここから諏訪魔がゼウスのバイセップスエクスプロージョン、チョークスラムで追い込まれ、崔の雪崩式ブレーンバスター、ゼウスのフロッグスプラッシュの波状攻撃を浴びた。

 ピンチを迎えた暴走大巨人だったが、諏訪魔が起死回生のバックドロップでゼウスに逆襲してようやく突破口を開いた。石川がランニングニーで崔を蹴散らしてゼウスをローンバトルに追い込むと、逆水平連打で抵抗されてもサンドイッチラリアットで鎮圧。諏訪魔がこん身のラリアットを叩き込んだ。これでゼウスは脳震とうを起こしたか大の字。和田京平レフェリーがダウンカウント10を数え、諏訪魔のKO勝利が宣せられた。

 暴走大巨人がゼウス&崔に雪辱を遂げ、4ヵ月ぶり4度目の世界タッグ奪取。タッグの頂点に返り咲いてみせた。が、2020年一発目のタイトルマッチが内容、結果とも不本意な形で終わってしまい、石川は「全日本の世界タッグのベルトはこんな戦いじゃないよ。申し訳ないけど、もっともっと、もっともっと! もっともっと!! 凄い戦いを見せるために俺は全日本プロレスに去年この日入団したんだ!」と不満を爆発。ベルトを掲げながら「だから、もっともっともっともっと明日から、死に物狂いで、このリング上で戦いを見せます。もっともっといろんな相手と防衛して、最高のタッグベルトだというのをもう1回証明します」と誓いを立てた。

 一方、諏訪魔は世界タッグのベルトを取り戻したことで、改めて大目標に照準を定めた。世界タッグを保持しての暴走大巨人対決による三冠戦=究極の5冠戦だ。「世界タッグのベルトがどんな形であれ暴走大巨人に戻ってきたんで、こうなったら石川選手、夢の5冠戦…究極の5冠戦、その夢の続きを俺はしちゃおうかな」と宣言した諏訪魔は、「試合は生ものだよ。こんな時だってあるよ。ただ、勝ったんだ。それが全てだね。こんなの気にしねえよ、俺は」とキッパリ。「究極の5冠戦を俺はやりたいんだ。何年も前から言ってるよ。そのために通行手形を今日獲ったんだよ。好き勝手やらせてもらうよ」と宣言した。

 不本意な形とはいえ、暴走大巨人がタッグの頂点に返り咲いたのは紛れもない事実。この日の消化不良を払しょくするためにも、諏訪魔と石川は5冠戦へ向けて突き進む。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「新年一発目、世界タッグのベルトを獲ったよ。これがあれば、何でも発言できるんだよ。リング上でも言ったけど、5冠だ、5冠。そして究極の5冠戦。普通の5冠王じゃないんだよ。究極の5冠戦を俺はやりたいんだ。何年も前から言ってるよ。そのために通行手形を今日獲ったんだよ。好き勝手やらせてもらうよ。俺からはこんぐらいだね」

▼石川「新年一発目、このベルトを獲るというのは目標だったけど、やっぱりプロレスは結果と内容、2つ伴わないと。2020年、ここから最高潮って上げていこうと思ってたけど、ギアが上げきれなかったというのは凄い悔しい。でも、逆にね、もしかしたらよかったのかもしれないよ。この悔しさで、明日からまた1戦1戦上げれるよ。上げていって、諏訪魔さんが5冠戦って言ったけど、もう1回お客さんから見たいって言われる戦いまで俺たちは昇華しなきゃいけない。今日見たお客さんにもまた来てもらって、そう思える戦いをしていきたいと思います」

▼諏訪魔「試合は生ものだよ。こんな時だってあるよ。ただ、勝ったんだ。それが全てだね。こんなの気にしねえよ、俺は。こんなのばっかだよ。これからもドンドン突如終わらすぞ。そんぐらいのほうがでもプロレスじゃん。気にしねえよ」

※ゼウス&崔はノーコメント

プロ格 情報局