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1/4【新日本】内藤がジェイからIC王座奪還で「逆転の内藤哲也」へ王手

『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』東京ドーム(2020年1月4日)
IWGPインターコンチネンタル選手権試合 ○内藤哲也vsジェイ・ホワイト×

 内藤がジェイからインターコンチネンタル王座を奪還。IWGPヘビー&IC同時戴冠と「逆転の内藤哲也」に王手をかけた。

 いよいよIWGPヘビー&インターコンチネンタルの2冠争いが幕を開けた。IC王者・ジェイと内藤の対決だ。飯伏、ジェイが次々にダブル戴冠に名乗りを上げたが、昨年1月、真っ先にぶち上げたのは誰あろう内藤だ。まずはジェイに奪われたIC王座を獲り戻し、IWGP王者とのダブルタイトルマッチにコマを進めるのみ。「逆転の内藤哲也をおみせする」と宣言した制御不能男が巨大空間が内藤コールに包まれる中、ドーム2連戦初日に出陣した。

 この日も外道を帯同してきたジェイはゴングと同時に場外に出てスカして大ブーイングを浴びる。内藤は外道を人質にとってジェイにリングインを迫る。場外戦になってもDDTで先手を取り、首攻めで試合を支配しつつあったが、やはり外道が介入してジェイが逆転。鎌固めで絞め上げられるなど10分過ぎまで劣勢が続いた内藤を大コールが後押しした。

 ようやく内藤がダイビングフランケンで反撃を開始。後頭部への低空ドロップキック、コーナーミサイル、リバースネックブリーカーと得意技を連発して巻き返し、プルマブランカで絞め上げたが、ジェイもまだまだスタミナ十分。高速DDT、変型デスバレーボムと大技を重ね、内藤が放ったジャンピングエルボーをことごとくキャッチしたが、内藤は後頭部へのバックエルボーを荒々しく連打してジェイをグロッギー寸前に追い込む。さらにジャンピングエルボーを放ったが、ジェイもジャーマンの投げ合いでダブルダウンに持ち込んだ。

 ここでジェイが勝負に出た。トップロープからの雪崩式ブレーンバスターを狙い、不発に終わっても内藤をコーナーに固定しての急所攻撃、ロープ越しのドラゴンスクリューとあの手この手でいたぶる。内藤コールに悲痛な声が帯びる中、両足にダメージを受けた内藤はその場に崩れ落ちてしまう。スイングDDTも不発に終わり、逆にロックボトムを被弾。バックドロップで場外に叩き落とされた内藤は後頭部を押さえて苦もんした。

 勝機とみたジェイは旋回式ブレーンバスター、クラッチ式変型フィッシャーマンバスターと大技を連発。マッケンロー、グラウンドドラゴンスクリューで左足を痛めつけると、変型裏足4の字固めでギブアップを迫る。祈るような内藤コールと悲鳴にドームが包まれたが、内藤は何とかロープに脱出してみせた。

 ピンチを切り抜けた内藤はリフト式スパインバスターで反撃ののろしを上げた。内藤コールが高まる中、ジェイもグロリアを阻止して後頭部へのエルボースタンプ連打で抵抗。外道介入のスキを突こうとしたが、読んだ内藤は延髄斬り、スイングDDT、雪崩式フランケン、グロリアと得意技を連発していい流れを作った。

 しぶといジェイは内藤をレフェリーに正面衝突させて無法地帯を作り、再び外道の介入を呼び込んだが、イス攻撃を阻止した内藤は外道を撃退。ジェイがローブローを食らわせてきても、高速ドラゴンですぐさま反撃して流れを渡さず。みたび外道が乱入してきたが、内藤は急所蹴りで返り討ち。ジェイがイスを投げつける暴挙に出ても、ブレードランナーはショートレンジラリアット連打で決めさせない。ジェイがハーフネルソンスープレックスで反撃しても、ランニングデスティーノで逆転。ブレードランナーを阻止し、リバースフランケンで突き刺すと、正調デスティーノをさく裂させる。2発目はジェイがブレードランナーで切り返そうとしたが、食い止めた内藤はバレンティア(変型ノーザンライトボム)でジェイを突き刺すと、デスティーノをさく裂させて3カウントを奪った。

 内藤がジェイを下してインターコンチネンタル王座奪還。自らぶち上げた2冠獲りに王手をかけた。ベルトを取り戻しても「今回の東京ドーム2連戦の目的はこのベルトを獲ることじゃないんだ。今、帰ってくる通路でさ、お客様が『内藤おめでとう』って凄いたくさん声が飛んだよ。嬉しいよ。でもさ、これを獲るだけじゃ今回の目的じゃないから」と強調し、「そこはさ、あの言葉だよ。そう、まさにトランキーロ、あっせんなよ」とニヤリ。「俺の予想はオカダ、理想もオカダ」とレインメーカーとの対戦を熱望した。

 メインの結果を受けて、オカダとの2冠戦が正式決定。リング上でオカダの前に立った内藤は「オカダさん、2年前のドームでのマイク、覚えてるか? 俺はまた東京ドームのメインイベントに戻ってきたぜ。史上初の偉業、そして東京ドームで初めての大合唱。明日はオカダを倒した上で実現させてやるぜ、カブロン」と悲願の大合唱を予告した。

【内藤の話】「今回の東京ドーム2連戦の目的はこのベルトを獲ることじゃないんだ。今、帰ってくる通路でさ、お客様が『内藤おめでとう』って凄いたくさん声が飛んだよ。嬉しいよ。でもさ、これを獲るだけじゃ今回の目的じゃないから。そこはさ、あの言葉だよ。そう、まさにトランキーロ、あっせんなよ。さあ、明日の対戦相手はいったいどっちかな? 俺の予想はオカダ、理想もオカダ。さあ、どうなるかな? この目でじっくりと見てきますよ。アディオス」

【試合後のジェイ】
▼外道「お前が悪かったわけじゃない。あれはまたレフェリーにやられたんだ。レフェリーが悪かったんだ。レフェリーではなく、お前自身で倒しきらなきゃいけなかったんだ」

▼ジェイ「あいつはどこにいったんだ? お前たちのチャンピオンは。この結果、俺が唯一無二のチャンピオンだったけれども、サプライズは何もなかった。残念ながら、俺はメディアやみんなが作り上げたストーリーの脇役の1人ということだったんだな。俺はすっかりお前たちの作ったストーリーにハマってしまったんだ。2019年はもう去年か。その2019年の出だしとまったく同じストーリーがこれからも展開するのか? お前たちが俺を貶めるというストーリーになるのだとしたら、何も変わってないな。内藤は俺に対して価値のある対戦相手ではなかった。なぜならば、内藤ですら1人で俺を倒すことができなかったんだからな。内藤も他の選手もみんな同じだ。誰かの力を借りないと俺を倒すことはできない。なぜなら俺が最強の男だからな。そして、みんな望む結果が得られたというのになんで笑ってないんだ? なんで笑顔でいないんだ? ジェイ・ホワイトが負ける。このストーリーをみんなが待ち望んでいたはずだ。そして、お前たちが大好きな内藤が勝ったんだぞ? なぜ笑わないんだ。新しい俺の運命は明日から始まる。8月、9月だったかな。夏のうちに俺は言っただろ? 内藤、お前自身が自分の運命を切り開かなきゃいけない。そして俺の運命というのはお正月にダブルチャンピオンになることだった。しかし、それは叶わず、内藤が俺に代わってそのチャンスを得るのだとしたら、俺はこれから何をすればいいんだ? 俺の未来はどこにあるんだ? まさか俺が負け犬になるとは思わなかったけれど、明日は次の試合の負けの選手と俺は戦うことになるのか。俺が負けているというのはどういうことだろう。しかし、お前たちにとっては満足いく結果だったはずだ。なんで笑ってないんだ? お前たちが望んだ俺が負けるという結果は、俺にとって本当に許しがたいことだ。明日、オカダでも、飯伏でも、俺の対戦相手になるヤツに対して一言いっておこう。その試合は汚く、救いようのない試合になるかもしれない。お前たちどちらかが血祭りになるだろう。しかし、それはお前たちが悪いんだ。飯伏かオカダのファンが悪いんだ。お前たちが応援するヤツらは俺が全て血祭りにあげてやる」

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