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1/5【新日本】衝撃の超バッドエンド…内藤が史上初W戴冠達成もKENTA急襲で大合唱ならず

『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』東京ドーム(2020年1月5日)
IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合 ○内藤哲也vsオカダ・カズチカ×

 オカダを下した内藤が史上初となるIWGPヘビー級王座とインターコンチネンタル王座の同時戴冠を達成した。東京ドーム初となる「デ! ハ! ポン!」締めで最高のエンディングを迎えるかと思いきや、乱入したKENTAが寸前で阻止。go 2 sleepで内藤をKOし、一転して最悪のバッドエンドとなった。

 オカダは昨日(4日)の東京ドームでG1覇者・飯伏をねじ伏せてIWGPヘビー級王座V5。一方、内藤はジェイを下して7ヵ月ぶりにインターコンチネンタル王座に返り咲き、両雄が史上初の二冠戦に駒を進めてきた。2人が対戦するのは2018年の1・4東京ドーム以来、実に2年ぶり。前回を制したオカダが「東京ドームのメインイベントでもう1回やろうぜ」と内藤に呼びかけたが、その言葉が遂に実現することになった。

 決戦ムードが東京ドームを包む中、18時33分に運命のゴングが鳴る。先に内藤が首攻めでアクセルを踏む。エプロンに両足を固定しての場外ネックブリーカードロップを皮切りに、デスティーノに繋げるべく一点集中攻撃を展開。オカダはフラップジャックなど得意技で巻き返したが、レインメーカーは時期尚早で決まらず。内藤は後頭部に執拗にエルボーを振り下ろし、スパインバスター、雪崩式フランケンもさく裂した。

 後手に回ったオカダだったが、コーナーに上がったところを見逃さず、ドロップキックで場外に蹴落とすと、昨日のジェイ戦で痛めつけられた内藤の左ヒザに照準。テーブルめがけてのニークラッシャーを強行した。もん絶した内藤は場外カウント19で何とかリングに滑り込むが、オカダはミサイルキック、ジャーマンと猛攻を止めない。

 続くレインメーカーを潜り抜けた内藤はスイング式DDTで決死の逆襲へ。内藤コールがこだまする中、ヒザを引きずりながらオカダにグロリアをお見舞いする。雪崩式リバースフランケンで真っ逆さまにマットに叩きつけると、デスティーノ狙いは読まれても、浴びせ蹴りで奇襲。オカダの抵抗をものともせずにランニング式デスティーノが火を噴いた。決定的チャンスを迎えた内藤は正調デスティーノにいくが、不時着したオカダはカウンターのドロップキックを一閃。両者大の字に。

 2人は這うようにしてリング中央で対峙し、エルボー合戦で火花を散らす。距離ができると、内藤がツバを吐きかけて挑発。どちらも笑みを浮かべて何十発も打ち合った。ここで仕掛けたのはオカダ。ローリング式レインメーカーを振り抜くと、デスティーノを完璧に読んで旋回式ツームストンをお見舞いし、遂にレインメーカーがさく裂した。

 それでも内藤は沈まない。不敵な表情は変わらず、オカダにツバを吐きかける。怒ったオカダは左ヒザを何度もマットに叩きつけて制裁。これにはブーイングまで巻き起こるが、気にせずオカダはショートレンジ式レインメーカーを2連発で突き刺すと、絶叫とともに正調レインメーカーへ。しかし、屈んで避けた内藤はデスティーノで大逆転。オカダはギリギリで肩を上げたものの、内藤は執念で立ち上がると、スターダストプレスを解禁する。それでもオカダがキックアウトしたものの、大声援を浴びた内藤はバレンティア、デスティーノと畳みかけて遂にオカダを沈めた。

 内藤が宣言通りに史上初となるIWGPヘビー級王座とインターコンチネンタル王座の同時戴冠を達成。同時に東京ドームのメインイベントで初勝利をあげた。マイクを持った内藤は「東京ドームメインイベントの勝利、物凄く気持ちいいな。またいつか東京ドームのメインイベントで勝負しようぜ」と2年前の言葉を真似てオカダにメッセージ。オカダも拳を突き上げて返答して去っていく。

 2本のベルトを受け取った内藤は「今日、東京ドームにお集まりくださったたくさんのお客様、そしてテレビ、インターネットを通じて、日本中のお客様、世界中のお客様、逆転の内藤哲也を堪能していただけたでしょうか?」と満足げ。「この2本のベルトを持って…皆様はわかりますよね? その答えはもちろん、トランキーロあっせんなよ」と吠えると、「ただ1つ、言っておきたいことは、俺は東京ドーム2連戦のことを忘れることはないでしょう。この2本のベルトとともに前に進みたいと思います」と力強く宣言し、東京ドームで初めとなる「デ!ハ!ポン!」締めへ。

 30063人の観衆とともに、「ロス・インゴベルナブレス〜」と絶叫し、最高のフィナーレを迎えると思われたその時だった。突然、KENTAが乱入。「デ! ハ! ポン!」と叫ぼうとした瞬間に内藤を襲撃する。まさかの乱入に場内は大ブーイング。帰れコールも飛ぶが、KENTAは試合のダメージを引きずる内藤をgo 2 sleepでKOした。完全に伸びてしまった内藤の身体の上に座り込み、2本のベルトを掲げて高笑い。帰れコールを浴びても気にせず、不敵にニヤリ。BUSHIが助けに来たものの、時すでに遅し。内藤は「デ! ハ! ポン!」締めをできず、BUSHIの肩を借りてリングを去っていき、最悪のバッドエンドとなってしまった。

 試合後、内藤はノーコメント。大合唱を妨害した張本人・KENTAは「大合唱したかったんだろ、あいつら? させてやったじゃねぇか。ブー!って。ありがたく思えよ、お前ら」と悪態をついて勝ち誇った。この日、後藤に敗れ、NEVER王座から陥落したものの、「俺言ったろ? こんなんで、あんなNEVER落としたぐらいで終わる俺じゃないって」と宣言。そのために狙いを定めたのが2冠王・内藤で、「何が2冠だ。史上初? やらせるかよ、そんなもん! このままじゃ終わらねぇからな。まだまだ行くぞオイ。2020年、俺の年だよ、俺の年!」とテーブルを何度も叩くなど荒ぶりながら言い切った。悲願の2冠達成の喜びをかみしめる時間もなく、新たな敵が現れた。制御不能男の2冠ロードはKENTA迎撃から始まることになりそうだ。

【オカダの話】「あぁ、悔しい。負けました。僕がIWGP持って、飯伏さんはG1チャンピオン。ジェイはインターコンチチャンピオンで、内藤さんは何も背負うものはなかったのかなと思いますけど、今日戦ってあれだけの歓声、期待を背負って戦ったら、そりゃ強いわと思います。別に2連戦だ、どうだは言い訳にできないし、向こうだって連戦でやってる中で、今の新日本プロレスで内藤哲也がチャンピオンだと、2冠にふさわしい男だと思います。ホントに……今日も超満員にすると言って……できなかったですし、今日のために精一杯やってきたんで、オカダ・カズチカ、2020年は悔しい1年の始まりなのかなと。またこれを、この悔しさをバネに明日から頑張ります」

【KENTAの話】「お待たせ。最高だったなオイ。俺言ったろ? こんなんで、あんなNEVER落としたぐらいで終わる俺じゃないってさっき言っただろ!(とバンバン机を叩く) みたか。自分の人生生きてりゃめちゃめちゃ楽しいよ。大合唱したかったんだろ、あいつら? させてやったじゃねぇか。ブー!って。ありがたく思えよ、お前ら。何が2冠だ。史上初? やらせるかよ、そんなもん! このままじゃ終わらねぇからな。まだまだ行くぞオイ。2020年、俺の年だよ、俺の年!(と再び机を叩く) 目離すんじゃねぇぞ、おめぇら」

※内藤はノーコメント

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