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1/30【NOAH】原田がジュニアリーグ苦闘V 東郷撃破で「世界一のノアJr.」の誓い

『GLOBAL Jr. LEAGUE 2020』東京・後楽園ホール(2020年1月29日)
優勝決定戦 ○原田大輔vsディック東郷×

 原田が東郷との頂上決戦を制して、5年ぶりにジュニアリーグ戦を制覇。改めて「世界一のノアジュニア」の誓いを立てたうえで、現GHCジュニア王者・小川良成に挑戦状を叩きつけた。

 5回目を数え、4ブロックに分かれての熱闘が続いた今年のジュニアリーグ戦。優勝決定戦に駒を進めたのはRATEL'Sを率いる原田と、杉浦軍入りを果たした“レスリングマスター"東郷だった。

 ともにこの日2試合目。原田は準決勝で大原はじめとの激闘を制し、東郷は小川との超技巧派対決を制して後楽園メインの頂上決戦の舞台に立った。

 シングル初対決でもある一戦は、原田の奇襲で幕を開けた。ドロップキックをぶち込み、片山ジャーマンで短期決戦を狙うと、何とか肩を上げて場外に退避した東郷にトペスイシーダを発射。しかし、老かいな東郷は血気盛んに前に出る原田を場外に再び誘い出すと、鉄柵へのニークラッシャーを皮切りに、非情な右ヒザ攻めに転じた。

 鉄柱を挟んだ足4の字固めやドラゴンスクリューからの足4の字固めなどテクニックを駆使して東郷が右ヒザに猛攻。原田が反撃を狙っても、ヒザを蹴り飛ばして即座に黙らせ、クロスフェイスに捕獲してギブアップ寸前まで追い詰める。トペコンヒーロ、場外ペティグリーもさく裂すると、リングに戻っても雪崩式ペティグリー、正調ペティグリーを繰り出し、満を持してダイビングセントーンを投下した。

 原田はヒザを突き立てて迎撃。必死に片山ジャーマンに繋げるが、ヒザへのダメージからホールドできずに崩れ落ちてしまう。それでも脇腹へのエルボーを多用して決死の反攻。ヒザを蹴り飛ばされ、またもクロスフェイスに捕まっても、東郷がリング中央に引きずり込もうと後転した瞬間、立ち上がって脱出だ。逆に大☆中西式の投げ捨てジャーマン、ニーアッパーと猛ラッシュ。粘る東郷に脇腹へのエルボー、ターンオーバーニーをぶち込むと、再び片山ジャーマンで固めてみせる。東郷もギリギリで肩を上げて意地を見せたが、原田は2発目の片山ジャーマンを繰り出して、東郷をついに仕留めてみせた。

 原田が熱戦の末に“ノアジュニアの砦"を死守して、5年ぶり2度目となるジュニアリーグ制覇。RATEL'Sの面々に介抱され、右ヒザをアイシングしながら優勝カップを受け取った。

 公式戦では初戦からまさかの2戦連続フルタイムドロー。辛くもブロックを突破し、この日の2試合も苦境をはねのけての逆転勝利だった。マイクを握った原田は「今まで出てきたリーグ戦の中で一番きつくて、一番過酷でした。それはこのシリーズ出てくれたジュニアみんなの力でこんな過酷なリーグになったと俺は思います」と振り返った。

 一方で「あとひとつ、言いたいことがあって。この決勝戦、発表された最初はメインイベントじゃなかったです。でも、みんなの力でメインイベントに引き上げることができました。ノアジュニアはこれからドンドン上がっていきます。去年1年、みんなで復活に向けて大きく踏み出した1歩を、今年は2歩3歩とステップアップして、必ずこの業界一番の、世界一のノアジュニアに俺がしてみせます。その時までぜひ見守ってください」と現“ミスター・ノアジュニア"の誇りをあらわに、改めて世界一の誓いを立てた。

 次なる狙いは当然、GHCジュニア王座返り咲きだ。「今はシリーズを回って、求められているチャンピオン・小川良成。俺がその上を行って倒したいなと思います。やっぱりそれをやるのは俺じゃないと。優勝したからには、俺がやらないといけないと思うんで。小川良成を倒したいと思います」。ノアジュニアは、RATEL'Sを率いるジュニアリーグ戦覇者・原田と、STINGERを率いる王者・小川による王座戦へとついに舵を切った。


【試合後の原田】
――優勝という結果になったが?

▼原田「まあ、リング上でも言ったように、今まで2回目から出てますけど、一番きつくて、本当にしんどかったリーグ戦でしたね」

――4ブロック制という形だったが?

▼原田「ブロックもそうやし、準決勝の大原も、決勝のディック東郷選手もやっぱりきつかった。やっぱりみんなブロックを上がってきてるから、簡単に勝てる試合じゃなかったですね」

――東郷選手の印象は?

▼原田「やっぱディック東郷という名前はね、俺にとって凄く大きな存在なんですよ。大阪プロレスで生まれて育ったから、ディック東郷という名前は凄い脅威やったし、名前がデカすぎたなっていう。でも、こうやって決勝戦で勝つことができたのは凄い自信に繋がりました」

――勝てた要因は?

▼原田「意地ですね。やっぱりこのノアジュニアに懸ける意地です。それしかないと俺は思います。キャリア、技術は向こうのほうが上やと思います。でもやっぱりこのノアジュニアに懸ける意地っていうのは絶対負けたくないって思いがありました」

――試合後、マイクを握ったが、あえてジュニア王座に挑戦表明しなかった?

▼原田「別にあえてっていうよりも、やっぱ優勝すれば自ずとその道は見えてくるのかなと思うので。まあ、チャンピオンがまさかのタップアウトをして驚いてますけど、次は俺が片山ジャーマンでチャンピオンから3つ取りたいなと思います」

――小川選手とタイトルマッチで戦うことについては?

▼原田「本当だったらね、俺がチャンピオンの時にやりたかったシチュエーションですけど、もうこうなったらそうも言ってられないんで。やっぱり今はシリーズを回って、求められているチャンピオン・小川良成。俺がその上を行って倒したいなと思います。やっぱりそれをやるのは俺じゃないと。優勝したからには、俺がやらないといけないと思うんで。小川良成を倒したいと思います」

【東郷の話】「(※コメントスペースに倒れ込んで)クソ……見ての通り。優勝できなかった。俺の目標はあくまで優勝だったからよ。2位じゃ、何の価値もねえんだ。まぁ、しばらくノアもこれで終わりだな。また、みんなの記憶から消えかけたころに、またやってくるよ」

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