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2/1【新日本】大阪城へ鈴木がモクスリー完全粉砕 地元タイチは翌日オカダ戦へ大暴走

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2020年2月1日)
○鈴木みのる&タイチvsオカダ・カズチカ&ジョン・モクスリー×

 鈴木がUS王者・モクスリーに直接勝利。タイチは翌日に迫ったオカダとの一騎打ちへ向けてアイアンフィンガー・フロム・ヘルや花道ブラックメフィストをや敢行するなど首を徹底的に痛めつけ、「お前が望むんだったら明日のメインイベント、延期してやってもいいぞ」と挑発した。

 1・5大田区大会でタイチがオカダをアイアンフィンガーでKOし、前IWGP王者からのリマッチ権強奪を宣言。オカダの新日本所属初戦となった2008年4月12日以来、約12年ぶりの一騎打ちが明日2・2札幌2連戦2日目で実現することになった。そしてモクスリーと鈴木の遺恨が発生したのは、モクスリーが鈴木を襲撃した昨年12月の広島大会。これを忘れていない鈴木は1・5ドーム大会でモクスリーを逆襲撃し、ゴッチ式パイルドライバーでKOして宣戦布告。モクスリーも1・6大田区で鈴木をデスライダーに葬って報復を遂げ、2・9大阪城大会でのUS王座戦が決まった。その双方が激突するダブル前哨戦がこの日組まれた。

 タイチ、鈴木、オカダの順で入場し、最後に右目に眼帯を装着し、独眼竜状態のモクスリーが2階席から登場。オカダとモクスリーは二人同時にリングへ駆け込んで鈴木とタイチに襲いかかった。オカダとタイチが場外戦となった中、モクスリーと鈴木は互いに挑発し合いながらエルボーを打ち合う。左右の連打からヘッドバットでモクスリーが制したが、鈴木も引かず再びエルボー合戦に。鈴木が藤原喜明ばりの一本足頭突きをぶち込めば、モクスリーもヘッドバットで応戦して譲らず。3度目のエルボー合戦で圧倒し、左の張り手でやり返したモクスリーが中指を突き立てても、その指をひねり上げた。

 オカダとタイチにタッチが渡ると、その間、モクスリーと鈴木は場外で大乱闘。イスで殴りつけた鈴木がプラ柵で動きを止め、イスを投げつけた。モクスリーもプラ柵によるチャンバラで渡り合って引かない。

 そして終盤になって両者が再びリングで対峙した。エルボー、ヒザ蹴りを連発したモクスリーがラリアットで鈴木をなぎ倒し、クロスヒールホールドで悲鳴を上げさせる。STFは鈴木が手に噛みついて振りほどいても、噛みつき攻撃で応戦したモクスリーはランニングニーをさく裂。本部席のテーブルを場外にセットし、エプロンからの場外ブレーンバスターを狙った。

 これを阻止した鈴木はぶら下がり式腕ひしぎ逆十字で逆襲。すかさず飛びつき腕ひしぎ逆十字で右腕を絞め上げた。その後、オカダとタイチも入り乱れる混戦模様を経て、モクスリーと鈴木はまたもエルボー合戦、張り手合戦で火花。モクスリーがヘッドバットを打ち込み、デスライダーを狙ったものの、阻止した鈴木は左右の張り手を連打。スリーパーで絞め上げてモクスリーをグロッギー寸前に追い込むと、ゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 決戦8日前に、まずは鈴木が直接勝利。「こんなもんか? 俺が待ちわびた男はこの程度なのか? ジョン・モクスリーよ、まさかこれで終わりじゃないだろうな?」と物足りないと言わんばかりに見下した鈴木は、「俺はな、貴様と喧嘩がしたいんだ」とキッパリ。そのためにもモクスリーに歯応えがなければ意味がなく、「お前がエンジンかかってくるの待ってるぞ」と上から目線で言い放った。

 一方、タイチも試合後に仕掛けた。試合中、オカダ相手に首攻めを展開していたが、試合後もマイクケーブルでオカダの首を絞め上げ、マイクスタンドをノドに食い込ませて痛めつけた。アイアンフィンガーフロムヘルは不発に終わり、ドロップキック連射によるオカダの反撃を許したが、レインメーカーを狙ったところをザックが飛び込んでスリーパーで妨害。すかさずタイチがアイアンフィンガーフロムヘルを叩き込んで再びオカダをKOした。

 そこへオスプレイが救出に駆けつけたものの、明日2・2札幌大会でブリティッシュヘビー級王座を争う王者ザックがザックドライバーで返り討ち。タイチがオカダを、ザックがオスプレイを踏みつけて勝ち誇った。だが、それでも飽き足らないタイチはオカダを花道へと連行すると、ブラックメフィストを敢行する暴挙を働き、聖帝十字陵で絞め上げてオカダの首を徹底的に痛めつけた。

 してやったりのタイチは「オイ、オカダ。ホントにボロボロだな、てめぇは。そんな状態で俺に勝てんのかオイ? お前のデビュー戦、あの時のようにボコボコにされるぞ」と嘲笑。「無理だろ、お前それ。そうだ。お前が望むんだったら明日のメインイベント、延期してやってもいいぞ。万全に治してから、この俺にかかってこいコノヤロー」と徹底的に見下した。

 “オカダのシングルマッチ"を楽しみにしている札幌のファンの怒りを煽った発言でもある。北海道は石狩市出身のタイチは「北海道の田舎もんども、早く帰って節分に落花生でもまいとけ」と道民豆知識?も織り交ぜながら高笑いを決め込んだ。

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