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2/6【新日本】ロスインゴ軍が6人タッグ死守も…泥棒・矢野がカバナ&田口と挑戦へ 鷹木はNEVER戦で石井迎撃

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2020年2月6日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○BUSHI&鷹木信悟&EVILvs後藤洋央紀&石井智宏&ロビー・イーグルス×

 ロス・インゴ軍の鷹木&EVIL&BUSHIがNEVER6人タッグ王座を死守したものの、試合後に矢野がベルトを“泥棒"。コルト・カバナ&田口隆祐とともに次期挑戦者に浮上した。一方、石井がNEVERシングル王者の鷹木に挑戦表明。鷹木も迎撃を宣言し、両者の対戦が決定的となった。

 1・5東京ドームのガントレット戦を制して、NEVER6人タッグ王座を戴冠したロス・インゴ軍の3人。初防衛戦の相手は因縁深いCHAOSの後藤&石井&イーグルスとなった。2・1札幌では鷹木が後藤からNEVERシングル王座を奪取。同日に石井がEVILをシングル戦で下している。また、2・2札幌では同一カードによるノンタイトルでの前哨戦が行われ、イーグルスがBUSHIを下しており、北海道での遺恨を引きずる一戦となった。

 序盤から鷹木と石井がお互いを強く意識し、激しい肉弾戦を繰り広げる。石井がステップキックで顔面を蹴り上げて鷹木を挑発。怒った鷹木がエルボーでなぎ倒し、「どうした、オッサン? 最初だけか?」と罵声を浴びせると、石井は鬼の形相で立ち上がり、ワンツーエルボーでメッタ打ちにした。どちらも一歩も下がらず、大技合戦でも競り合い、後楽園を沸騰させた。

 先に勝機を掴んだのは王者組。得意の連係攻撃で後藤を攻め立てると、EVILは勝利を確信し、EVILの構えに。しかし、粘る後藤は牛殺しで反撃に転じると、石井のスライディングラリアット、後藤&石井の合体GTRが間髪入れずに火を噴く。今度は後藤がGTRで仕留めにかかるが、踏ん張ったEVILがダークネスフォールズでお返し、両軍とも押し切れず、試合は壮絶なシーソーゲームに発展する。

 終盤はBUSHIとイーグルスのジュニア対決に。後藤&石井が同時牛殺しで鷹木&EVILを排除すると、イーグルスがBUSHIを足攻めで追い詰め、必殺のロン・ミラー・スペシャル(変型裏足4の字固め)に捕獲した。鷹木がスライディングラリアットで強引にカットすると、石井、EVIL、後藤が次々と飛び込み、ラリアットが何発も交錯。リング上で6選手が倒れ込むと、場内は大歓声に包まれる。

 混戦に乗じてエムエックスを狙ったBUSHIだったが、イーグルスはコードブレイカーで撃墜。ヒザに450°スプラッシュを落とすと、ロン・ミラー・スペシャルに再捕獲する。勝負あったかと思われたが、BUSHIは身体を反転させ、海野レフェリーに抱きついて死角を作ると、イーグルスに毒霧を浴びせて窮地を脱出。すぐさま今度こそエムエックスをお見舞いして、逆転勝利をあげた。

 21分を超す熱戦の末にロス・インゴ軍がNEVER6人タッグ王座初防衛。激闘の余韻がリング上に漂う中、思わぬ乱入者が現れた。“ベルト泥棒常習犯"の矢野だ。ロス・インゴ軍が疲労困ぱいでリング上に倒れ込んでいる隙に、NEVER6人タッグの3本のベルトを強奪。脱兎の如く去っていく。バックステージではカバナとの合体を表明。田口もパートナーに名乗りをあげた。その後、ベルト盗難に気づいてしばし呆然とした王者組だったが、BUSHIが「矢野、お前いい加減にしろよ。いいよ、2人連れて来いよ。この後楽園ホールで防衛戦をやろうじゃないか」と聖地での迎撃を予告した。

 NEVERのシングル王座でも試合後に新たな動きがあった。王者・鷹木と感情むき出しにやりあった石井がベルトを手にすると、鷹木の前で「次は俺だ!」と挑戦を表明したのだ。鷹木も「やってやるよ、コノヤロー」と言い返して、両者の対戦が決定的になった。

 バックステージで鷹木は「やる。石井とやるぞ、このベルトを懸けて。機が熟した! やってやるよ」と断言。「あいつは常に上から目線じゃねえか。ふざけんなよ。NEVERの価値を落とした、あいつだって張本人だろ?」と石井を糾弾すると、「俺は別に後藤みたいに、寝て起きたら忘れるタイプじゃないが、おい、新日本プロレス、早々に組んでくれ。大阪城ホールか? 後楽園か? 沖縄でもいいぞ。俺は常在戦場。戦いは常にここにありだ」と新日本側に対戦決定を迫った。

 現在の新日本マットはIWGPヘビー級王座とIC王座の二冠争いが話題の中心になっているが、鷹木を中心にNEVERの冠がつく2種類のベルトを巡る戦いも俄然熱を帯び始めた。

【BUSHIの話】「こんな勝ち方、前代未聞なんじゃないの? 今まである? チャンピオンチームが防衛したのに、最後ベルトを持った姿がないんだよ。このNEVER無差別級6人タッグのベルトが欲しいならさ、堂々と言ってくれよ。わざわざ盗みに来るようなものじゃないでしょ。でも、盗むぐらいさ、魅力的だったんじゃないの? あのベルトが。後楽園でやられたんだよ。後楽園で返してやるよ。いいか、矢野。あと2人連れてこいよ。NEVER無差別級6人タッグのベルトはここ後楽園ホールで防衛戦を行う。以上」

【鷹木の話】「やる。石井とやるぞ、このベルトを懸けて。機が熟した! やってやるよ。どうも気にくわねえな。あいつは常に上から目線じゃねえか。ふざけんなよ。NEVERの価値を落とした、あいつだって張本人だろ? G1で俺はあいつに勝って、そのあと、このタイトルを懸けてやるチャンスが来ると思っていた。なのに、イギリスでKENTAに負けやがって。まあ、それでも今はこういう状況だ。言葉はいらねえよ。小細工もいらねえ。鷹木信悟-石井智宏、NEVER無差別級のタイトルマッチ、やるぞ。俺は別に後藤みたいに、寝て起きたら忘れるタイプじゃないが、おい、新日本プロレス、早々に組んでくれ。大阪城ホールか? 後楽園か? 沖縄でもいいぞ。俺は常在戦場。戦いは常にここにありだ」

【EVILの話】「NEVER6人タッグ、勝ったのは俺らだ。だが、いろいろと悔しい気持ちもあるな。これは全て挽回してやるからな。よく覚えとけ」

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