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2/9【新日本】日米喧嘩マッチ決着 モクスリーが鈴木粉砕でUS王座V2、ザック襲撃で挑戦表明

『THE NEW BEGINNING in OSAKA』大阪城ホール(2020年2月9日)
IWGP USヘビー級選手権試合 ○ジョン・モクスリーvs鈴木みのる×

 日米喧嘩マッチは壮絶な死闘の末、モクスリーが鈴木を粉砕してUS王座V2。試合後、ザックが襲撃し、挑戦を意思表示した。

 昨年12月の遺恨勃発から2ヵ月、ついにモクスリーと鈴木の決着戦がUS王座をかけて実現した。本番を迎えるまで襲撃合戦を展開し、ゴッチ式パイルドライバー、デスライダーでKOし合ってきた。そして2・1札幌大会では鈴木がタッグマッチながら直接勝利している。

 両者はまるで獲物を前にした獰猛な獣のような表情。二人の喧嘩は花道上でのイスチャンバラで始まった。自ら挑発したこの攻防を制したモクスリーはプラ柵も投げつけたが、鈴木もプラ柵やイスを投げつけて応戦。開始のゴングが鳴っても両者は本部席のテーブルに叩きつけ合い、“目には目を歯には歯を"状態に。鈴木のテーブル上でのゴッチ式パイルドライバーは未遂に終わった。

 戦場がリングに戻っても二人はエルボー合戦で火花を散らして譲らず。モクスリーが噛みつき攻撃に出れば、鈴木は一本足頭突きを連打してから噛みつき攻撃でお返し。再び場外戦で揉み合い、鈴木が腕ひしぎ逆十字、モクスリーが逆片エビ固めで絞め合い、張り手合戦で渡り合う。フロントネックロックで絞め上げた鈴木がモクスリーの右腕にイスをフルスイング。そのまま右腕攻めを続け、腕ひしぎ逆十字固め、三角絞めに捕獲した。

 するとモクスリーはテーブル上へのパワーボムを敢行して脱出。不敵な笑みを浮かべた鈴木はテーブルの破片で自らの脳天を叩いて鼓舞。対抗するようにモクスリーも同じ行為に出る。ようやくリングに戻るとエルボー合戦でやり合い、右腕のダメージが残るモクスリーが意地のワンツーエルボー連打で競り勝ってみせたが、鈴木はスリーパーで絞め上げてモクスリーを消耗させ、ジェットスタンプ、左右の張り手連打で圧倒した。

 モクスリーも起死回生の飛びヒザ蹴り、ランニングニーで反撃に出る。デスライダーを阻止した鈴木がここ一番にしか見せないドロップキックを発射したが、ゴッチ式パイルドライバーはモクスリーが決めさせず。反対にデスライダーを爆発させた。鈴木が3カウント寸前に肩を上げると、モクスリーは制止するレフェリーを吹き飛ばし、お返しとばかりに鈴木の脳天にイスをフルスイング。イス上にダブルアームDDTを敢行した。沈まない鈴木も自らの頬を何度も叩いて気合を入れ直し、左右の張り手連打を浴びせたが、モクスリーはラリアットで徹底抗戦。意地で倒れない鈴木にこん身の2発目を叩き込むと、デスライダーで突き刺して激闘に終止符を打つ3カウントを奪った。

 鈴木との喧嘩マッチを制したモクスリーがUS王座2度目の防衛に成功した。試合後、モクスリーはコーナー上で両手を合わせて一礼し、鈴木に敬意を表したが、次の瞬間、次なるチャレンジャーが現れた。ブリティッシュヘビー級王者のザックだ。モクスリーの背後から襲撃すると、USベルトで顔面を殴打。さらにスリーパーで絞め上げる暴挙で挑戦の意思を明確にした。「俺とジョンの歴史は長い。レッスルマニアに出る以前のあいつの姿も知っている。あいつがドイツのナイトクラブで有刺鉄線を振り回し、ECWアリーナでガラスまみれになっていた姿だって全部知っている」と因縁を明かしたザックは、「あいつは俺に勝てるだけの実力を持ち合わせていない」と断言。アーチャー、鈴木と鈴木軍メンバーが2タテされたことで、報復に燃えるザックは「俺は潰されないぞ。次はIWGPの名がつくベルトがほしい。まずはUSヘビーのベルトを獲ってやろうか」と第一段階としてモクスリーからのベルト獲りを宣言した。

 一方、王者モクスリーも望むところ。「鈴木は文字通りの大物だった。リスペクトしかない」と鈴木に敬意を表したうえで、ザックの挑戦を「面白いじゃないか。俺は簡単な挑戦じゃ満足できないタチだからな」と歓迎。もちろん返り討ちあるのみで、「ザック、これは戦争だ。鈴木軍を終わらせてやる。今度はお前が暗殺される番だ」と報復と鈴木軍壊滅を宣言していた。

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