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2/11【全日本】ススムが初挑戦アキラ突破で世界ジュニア初防衛、岡田が奪還名乗り

『2020 EXCITE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2020年2月11日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○横須賀ススムvsフランシスコ・アキラ×

 ススムが世界ジュニア初挑戦となったアキラを突破し、世界ジュニア王座初防衛。DRAGON GATEマットでの防衛戦を視野に入れたが、その前に岡田が奪還の名乗りを上げた。

 1・3後楽園大会でススムはトーナメント決勝戦で元王者の岩本を破って世界ジュニアを初戴冠。同王座史上初めてドラゲーに流出する形となった。挑戦の名乗りを上げたのはトーナメントに不参加だったアキラ。全日本参戦から1年でジュニアの至宝初挑戦のチャンスをつかんだ。

 燃えるアキラはドロップキックによる奇襲攻撃によると、トペスイシーダで先制に成功。ススムの老かいな右足攻めで逆転され、足4の字固めに捕まったものの、カサドーラからのその場飛びフットスタンプで再び攻勢に。変型逆片エビ固めで絞め上げ、ノータッチトペコンヒーロを発射して攻め立てた。

 その後、ススムがハーフネルソンスープレックスで反撃し、後頭部への串刺しジャンボの勝ち!を叩き込んだが、コーナー上でのジャンボの勝ち!はアキラが回避。エプロン上での攻防もスリングブレイドで競り勝ち、三角飛びムーンサルト、メテオラで勝負に出た。

 だが、ススムの牙城はまだまだ崩せず。雪崩式フランケンを阻止したススムは雪崩式デスバレーボムで叩き落とすと、ショートレンジ、スライディングとジャンボの勝ち!を連発。アキラも横須賀カッター狙いを高速ウラカンラナで切り返して粘ったが、ススムがジャンボの勝ち!でシャットアウト。すかさず横須賀カッターで叩きつけて3カウントを奪った。

 ススムが善戦したアキラを返り討ちにし、世界ジュニア初防衛。防衛ロードの第一歩を踏み出した。試合後のリング上で「アキラ、本当にまだ20歳とかでよく頑張ったと思います」と称えたススムは「本当に危なかったです、最後の最後まで気が抜けなくて」と薄氷防衛を強調。「僕は全日本でベルトを獲ったあとに言った『このベルトを下げることはしない。上げてみせます』。今日は彼がそれに相応しい試合を見せてくれた」と満足げに評した。

 試合後には岡田が奪還の名乗りを上げてきた。「僕はDRAGON GATEの人間なんで、このあとこの団体に誰も挑戦者がいないようでしたら、DRAGON GATEのほうに戻って、このタイトルマッチやってもいいんじゃないかと思う」とホームリングでの防衛戦を見据えたススムの前に、それを食い止めるように現れると、「いつまでもな、この全日本プロレスのリングではしゃいでるんちゃうぞ。その世界ジュニアのベルトは、遠かろうが、近かろうが、外の人間に取られている以上、全日本プロレスの俺がお前から取り返してやる。俺に次、挑戦させろ」と迫った。ススムが「青木さんと同じチームだったんだろ? シンプルに悔しいだろ、俺が巻いてたら」と挑発すると、感情をむき出しに「その名前出したら、わかっとるか? もう1回言っておくわ。いや、言うの忘れたわ。いてこますからな」と通告した。

 これにススムは「こんな気持ちいいヤツいるんだ、全日本プロレスの若手にも。俺は逃げも隠れもしない。お前の挑戦受けてやりますよ」と迎撃を宣言。ドラゲー3・5後楽園大会で頂点ベルトのオープン・ザ・ドリームゲート王座への挑戦(王者は土井成樹)も決まっており、勝てばシングル2冠王となるが、「僕の中では基本的にDRAGON GATEと全日本プロレスはまったく別だと思ってますんで。こっちでは僕はチャンピオンです。でも、DRAGON GATEでは僕はチャレンジします。別に安易に二冠王とか、そういうのを目指すわけじゃない」と強調。「僕はこっちではチャンピオンとして、チャンピオンの仕事をするだけなんで。これからも言った通りに、僕はこのベルトを高めるために頑張っていきます」と改めて世界ジュニア王者にふさわしい戦いを見据えていた。

【ススムの話】「とりあえずね、試合後にいろいろありましたけど、フランシスコ・アキラ。この間のトーナメントが終わったあとに、彼はトーナメントに出てなかったんで、純粋に彼を選んだんですけど。本当にただシンプルにいなかったという理由だけでこの間は選びましたけど、でも選んだ甲斐があったと。僕は全日本でベルトを獲ったあとに言った『このベルトを下げることはしない。上げてみせます』。今日は彼がそれに相応しい試合を見せてくれたんじゃないかと思って。本当に危なかったです、最後の最後まで気が抜けなくて。でも、その辺はやっぱ僕は長くやっているんで。最後、彼はちょっと油断があったんじゃないかと思う。そこを詰め込むことができたんで。最後は危なかった。紙一重だったと思います。その中で、試合後に岡田選手が出てきて。俺もあえて自分から言いましたけど、彼が何も言ってなかったんで。彼は青木さんの直の後輩だと思うんで。俺が青木さんのあとに新しいジュニアのチャンピオンになって。あの場にあいつはいなかったですからね。でも、彼なりに逆に思うところがあったのかもしれないですけど。でも、今回時間を置いて、こうやって彼が来てくれたんで。このままだったら、俺もDRAGON GATEで勝手にやっちゃおうかなと思ったんですけど。とりあえず彼と防衛戦が決まったんで。僕個人で言えば、DRAGON GATEでも3月に最高峰のドリームゲートに挑戦が決まってますけど、僕の中では基本的にDRAGON GATEと全日本プロレスはまったく別だと思ってますんで。こっちでは僕はチャンピオンです。でも、DRAGON GATEでは僕はチャレンジします。別に安易に二冠王とか、そういうのを目指すわけじゃないんで。僕はこっちではチャンピオンとして、チャンピオンの仕事をするだけなんで。これからも言った通りに、僕はこのベルトを高めるために頑張っていきます。ありがとうございました」

【岡田の話】「単純にあの世界ジュニアのベルトを前は持ってたのが青木さんというところで、俺はホンマはその名前を出したくない。なんでかって言ったら、俺は青木さんに認められてきたわけじゃないから。俺は決して青木さんの側にいても、青木さんに決して認められたレスラーじゃなかった。そのまま青木さんは遠くに行っちゃったから。でも、あの人が青木さんの名前を出すなら、俺だって同じEvolutionとして立ち向かうしかないでしょっていう。で、あのベルトは全日本プロレスが管理している世界ジュニアのベルト。今まで俺が見てきた全日本プロレスの偉大な人たちがずっと誇りを持って戦い続けてきたベルト。俺は全日本プロレスに誇りと意地を持っている。それを他の外の団体、DRAGON GATE…どんな団体かハッキリ知らん。見てきてもない。素晴らしい団体と外で言われてるのかもしれない。でも、俺が一番凄いと思う団体はこの全日本プロレス。だから、俺はこの全日本プロレスをいる。そのベルトを外の人間に獲られている以上、俺は俺の意地、全日本プロレスの意地をあの横須賀ススムにぶつけたいと思う。それだけです」

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