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2/21【新日本】中西が引退ロード初の自力勝利 翌日ラストマッチへ「誰でもいいから取ったる!」

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年2月22日)
中西学ファイナル後楽園ホールIII ○中西学&天山広吉&小島聡&永田裕志vsジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレ&邪道&外道×

 中西がアルゼンチンバックブリーカーで外道を仕留め、引退ロードで初の自力勝利。明日に控えるラストマッチに向けて、「明日も行きます! 明日もやるだけや! 誰でもいいから取ったるから!」と吠えた。

 いよいよ明日(22日)の後楽園大会に引退が迫った中西は連日各ユニットと最後の戦いを繰り広げている。鈴木軍、ロス・インゴ軍に続き、今宵はBULLET CLUBとの対戦が実現。天山&小島&永田と第三世代カルテットを結成し、ジェイ&ファレ&邪道&外道と対戦した。

 気合い十分の中西は先発を買って出ると、ジェイと対峙。罵声を浴びせられると、ジェイの首根っこを鷲づかみにしてロープに押し込み、怒りをあらわに。ショルダータックルで突っ込んできたジェイを弾き飛ばすと、地獄突き、クロスチョップでスイッチブレードをなぎ倒した。中西の気迫に引っ張られるように、他の第三世代も熱のこもったファイトを展開。永田がピンチを迎えると、中西が救出に飛び込み、野人ダンスからラリアットとフロントハイキックを同時に叩き込む。

 BULLET CLUBは場外乱闘で強引に流れを奪い取って逆襲。永田に猛攻を浴びせる。ジェイは第三世代を小馬鹿にするように、拳を突き上げて雄叫びをあげると、敬礼ポーズまで披露した。

 永田が窮地をしのぐと、中西が大暴れ。野人ハンマーを乱れ打つと、、ジェイ&邪道&外道を同じコーナーに追い込み、串刺しラリアットを一閃。3人を逆水平でなぎ倒すと、ファレにはスピアーをぶち込み、その巨体をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げて場内をどよめかせた。

 ジェイがカットに飛び込むと、一転して中西は窮地に。場外ではジェイのタオルを使ったチョーク攻撃に捕まり、パイプイスでも痛打された。リングに戻っても、外道がトラースキックで追い討ちすると、BULLET CLUBは連続串刺し攻撃を放ち、ファレはランニングボディプレスを投下。ジェイは野人を仕留めるべく、ブレードランナーの構えに。しかし、意地の中西は首根っこを掴んで振り払うと、ラリアットをぶち込んで挽回した。

 ならばと外道がメリケンサックを持ち込んで殴りかかるも、中西は下がらずにアルゼンチンバックブリーカーに捕獲。邪道が竹刀で背後から襲撃しても仁王立ちで受け止め、外道の身体を投げつけた。加勢に飛び込んだ天山&小島がテンコジカッターでジェイを排除すると、ファレには永田のフロントハイキック、天山のモンゴリアンチョップ、小島のラリアットが次々とさく裂。邪魔者がいなくなったところで、中西は永田との合体技・イーストゴールドを外道にお見舞いすると、最後はアルゼンチンバックブリーカーでギブアップを奪い取った。

 引退発表後、初の自力勝利に後楽園ホールは「中西」コール一色に。第三世代の仲間に祝福され、四方のコーナーに上がって拳を突き上げた中西だった。

 久々に自分で試合を制したことに興奮状態の中西は目を真っ赤にしながらも「明日も行きます! 明日もやるだけや! 誰でもいいから取ったるから!」と雄叫び。盟友・永田が「27年間俺はずっとこの男の側にいて、本物の中西学はまだ出してない。明日は俺が完璧に覚醒させて、さらにとてつもない中西学を世間に披露しますよ」と明日の引退試合に向けてゲキを飛ばすと、中西も「絶対に勝ちます」と断言した。

 残るはあと1試合のみ。野人終焉が近づいているが、中西本人は「できたら、ファレから取りたかったけど、そこまで贅沢は言わへんから。とにかく1勝」とどこまでも前向きで、「明日も勝利をもぎ取りにいきます」と予告した。

【試合後の中西&天山&小島&永田】
▼天山「ありがとう、ニシオ。センキュー」

▼小島「ありがとうございました」

※中西は各選手と握手を交わすと

▼中西「よし、やっと取れた!」

▼天山「いやあ、取れたな」

▼中西「ありがとうございました」

▼天山「取ったね! これを待ってたよ、ニシオくん。あとは1つ。明日もあるけど、今日取ったこの勢いでどうや?」

▼中西「明日も行きます! 明日もやるだけや! 誰でもいいから取ったるから! ありがとうございました」

※中西が去ろうとするのを永田たちが止める

▼永田「確かに今日は中西学が自らの手で勝った。ただ、27年間俺はずっとこの男の側にいて、本物の中西学はまだ出してない。明日は俺が完璧に覚醒させて、さらにとてつもない中西学を世間に披露しますよ。まだまだ中西学はこんなもんじゃない。本当に怒れる野人、荒くれる野人というものを明日は俺がこの手で披露させてみせます。まだまだこんなもんじゃないですよ、中西学の底力は。あと1つ、新日本最強のチームに勝って、最後の大きな節目としましょう」

▼中西「はい。絶対に勝ちます」

▼永田「まだまだこんなもんじゃない」

▼中西「向こうが俺に取りに来るのはわかってるから、俺がいきますよ」

▼小島「頑張りましょう。みんなでいきましょう」

※4人で手を合わせて気合いを入れると、中西だけが残る

――引退ロードで自力勝利を挙げたが?

▼中西「俺が狙われているのはわかっているから。いつもみんなが助けてくれるけど、そんなことアテにしてたらあかんし、それぐらいのアテにしないで自分でやるという気持ちで、それで何とかやっていく。その時、ホンマに勝機が見えてくると思うんで。今日はあのチャンスしかなかった。あれでいくしかない。それでいきました。できたら、ファレから取りたかったけど、そこまで贅沢は言わへんから。とにかく1勝。明日も勝利をもぎ取りにいきます」

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