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3/3【大日本】菊田が4年ぶり再戦でジェイクを蹴殺 「光が見えた」

『一騎当千〜strong climb〜開幕戦』東京・後楽園ホール(2020年3月3日)
「一騎当千〜strong climb〜」Dブロック公式リーグ戦 ○菊田一美vsジェイク・リー×

 菊田が全日本のアジアタッグ王者・ジェイクを右ハイキックでKO。「光が見えた」と初戦で好感触をつかんだ。

 菊田とジェイクは昨年、アジアタッグ王座を巡って激闘を繰り広げた。一騎打ちは2016年1・18新木場の若手主体興行以来4年2ヵ月ぶり。ともに進化を遂げた両者の再会が一騎当千で実現した。

 ゴングが鳴っても両者は対角線上でしばし視殺戦。ともに得意とする蹴りでけん制し合い、ロープ際にもつれると、ジェイクは挑発的に両頬を軽く叩いてからブレーク。菊田は冷静さを失わずローリングソバット、レッグラリアットをさく裂。コーナーに追い込んでのエルボー連打でジェイクをへたり込ませ、胸板に掌底やトラースキックを打ち込んだ。

 ジェイクもコーナーに上がった菊田をフロントハイキックで場外に蹴落として逆転。鉄柱攻撃に出て、菊田が胸板への掌底で応戦しても、ローキック、サッカーボールキックで返り討ちに。ボディスラムから踏みつけフォールで挑発し、菊田が胸板への掌底で抵抗しても、ミドルキックで押し返す。急角度の逆片エビ固めで絞め上げた。

 耐えた菊田は起死回生のレッグラリアットで逆襲。コーナーに追い込んでの掌底連打、ジャンピングハイキック、串刺し低空ドロップキックで流れを変えようとしたものの、ジェイクが追尾式ニーリフトですぐさま逆転。菊田が胸板への掌底を見舞っても、エルボーで応戦し、連打を浴びてもボディへの掌底で打ち合いに競り勝つ。菊田がトラースキックを打ち込んでも、ブレーンバスター合戦を制し、串刺しフロントハイキック、ランニングローキック、ジャイアントキリングでたたみかけた。

 菊田も3カウントを許さない。ならばとジェイクはむき出しにした右ヒザによるジャイアントキリングを狙ったが、回避した菊田は右ストレートでなりふり構わず逆襲に出る。動きが止まったジェイクに右ハイキックをさく裂。ジェイクが1カウントで返しても、菊田は左右の顔面蹴りで追い討ちをかけ、こん身の右ハイキックをぶち込んで逆転の3カウントを奪った。

 菊田が執念の蹴撃葬。ジェイクに4年前の借りを返して白星スタートを切った。「やっと、やっとジェイクに勝ちました。向こうは舐めてたかどうか知らないけど、大日本舐めんなよって。俺もいるぞって」とプライドをむき出しにした菊田は「今日の勝ちは大きいよね。俺は黒い太陽と言われてるけど、光が見えたよ」と好感触を得た様子。「このままリーグ戦、俺が獲って、俺が大日本照らしてやる」と初優勝でストロングBJの中心に躍り出る構えをみせた。

 一方、ジェイクは初戦黒星。多くの全日本ファンが駆けつけ、声援が送られたとあって、「だから申し訳なかったですね。期待に応えられなかったっていうね。しかも今こういう状況で外出禁止だ何だってなってる中でわざわざ会場に来てくださって応援してくれたのに」と悔しさを噛みしめるしかない。菊田のハイキックで記憶が飛びながらも、「相手もやっぱりずっと意識して思ってたことがあるんだろうな、俺に。何か戦っていて、一発一発の打撃とかに凄く感じたな」と振り返り、「改めて自分に気合入れ直すよ。菊田一美、もう忘れねぇよ、お前のことは」と気持ちを切り替え、菊田への雪辱も見据えた。

【菊田の話】「やっと、やっとジェイクに勝ちました。向こうは舐めてたかどうか知らないけど、大日本舐めんなよって。俺もいるぞって。それであいつも、ジェイク・リーも、お客さんもわかっただろ。今日の勝ちは大きいよね。俺は黒い太陽と言われてるけど、光が見えたよ光が。このままリーグ戦、俺が獲って、俺が大日本照らしてやる。ジェイク・リー、またやろうぜ」

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「やべぇ。覚えてねぇ(苦笑) ハイキック、こういう感じだったのね。やる方に徹してたけど。4年前かシングルは。まさかここで負けるとはね。相手もやっぱりずっと意識して思ってたことがあるんだろうな、俺に。何か戦っていて、一発一発の打撃とかに凄く感じたな。それだけは凄ぇ覚えてる。これやっぱいつも通りってわけにはいかないな。とりあえず1敗だろ。残る試合全て勝つ気持ちでいかないと、Dブロックこれ勝ち残れないな。ちょっと改めて自分に気合入れ直すよ。菊田一美、もう忘れねぇよ、お前のことは」

――アウェーの大日本ながらたくさんの歓声があったが?

▼ジェイク「だから申し訳なかったですね。期待に応えられなかったっていうね。しかも今こういう状況で外出禁止だ何だってなってる中でわざわざ会場に来てくださって応援してくれたのに。それにチャンピオン・カーニバルも始まるし、アジアタッグの防衛戦もあるし。やることいっぱい残ってるからね僕はこれから。一回ぐらいの負けじゃそんなポッキリ折れないよ。全日本プロレスのジェイク・リーが勝ち上がったってニュースを全日本のファンに届けるためにも、ここからが勝負だと思いますね自分自身の」

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