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4/15【NOAH】「今のベルトはマジで欲しい!」、“小川良成戦"へのこだわり 鈴木鼓太郎インタビュー

 無観客となった3・29後楽園大会で、師匠格であり兄貴分でもある小川良成のGHCジュニア王座への挑戦を表明した鈴木鼓太郎。入門からこれまで、小川との関係性はほぼ“共闘"のみだったが、いよいよ“対決"へと踏み出した。ノアジュニアには辛口コメントも多い鼓太郎だが、「今のベルトはマジで欲しい!」。インタビューでは“小川良成"へのこだわりを語った――。


【鈴木鼓太郎インタビュー】

――改めて試合後に襲ってまで挑戦を表明した理由を

▼鼓太郎「だって、あの小川さんがGHCジュニアを持ってるんですよ? 小川さんが獲った瞬間から『やりたい』って試合後のコメントとかでも言ってましたから。『このまま組んでたら、やる機会は来ないだろうな』と思って行動させてもらいました。ちょっと手段は手荒でしたけど、ああでもしないと小川さんは本気にならないかな、って思ってね」

――タイトルマッチアレルギーとも発言し、GHCジュニアの価値について辛口なことも言ってきたが、今のGHCジュニアは輝いて見えた?

▼鼓太郎「輝いてますね。小川さんが持ってるからこそ、そこから獲りたい!って思いが本当に強い。小川さんが巻いたことで価値が上がったと思うし、今のベルトはマジで欲しいです!」

――改めて師匠でもあり兄貴分でもある“小川良成"というのは自身にとってどんな存在?

▼鼓太郎「衰えを知らないというか、ノアに戻ってきてからも『小川さん変わってないなあ』ってずっと思ってきたし。まぁでも、小川さんの考え方というか、頭の中はどこか“宇宙的なところ"があるんですよ。常に新しいものが生まれてくるし、考えることが読めない…っていうかね。そこにどう俺が対応できるか…ですね」

――戦うことはほとんどなく、ほぼ組み続けてきた

▼鼓太郎「うん、シングルマッチやったのなんてデビュー当時の地方大会までさかのぼらないと無かったと思う。とにかく断片的にしか覚えてないくらい昔の出来事。だからこそ今やってみたい。去年シングルでやった丸藤さんの時と同じ気持ちですよね。小川さん、丸藤さんは、ノアに戻ってきたからには“絶対やらなきゃいけない二人"だと思ってたんで」

――しかもベルトを持っている、今動くしかないと?

▼鼓太郎「そう。だって小川さん、(4大GHCのうち)最後に獲ったのがGHCジュニアですよ!? これがまた良いですよね」

――王座戦が決まったら、どう攻略していく?

▼鼓太郎「小川さんといえば“無限のアイディアとテクニック"ですからね。徹底したベーシックな技術というか。今はそういう基本中の基本みたいなものは、やらない人が多いから、逆に新しく見える部分もあると思うんですけど。僕は“できて当然"だと教わってきた。だから“小川イズム"のテクニックは僕も持ってるんでね。本人から教わってるんで」

――小川イズムで勝負して師匠その人を越えるのは難しいのかもしれない

▼鼓太郎「もちろん、そこ(小川イズム)に今までやってきたキャリアがスパイスされて、今の俺があるんで。俺のプロレスの基礎は“三沢イズム"と“小川イズム"と“リッキー・マルビンイズム"で形成されてますんで。ルチャに関してはリッキーが師匠みたいなもんなんで」

――それが総合されて出来上がった“鈴木鼓太郎オリジナル"で勝負すると

▼鼓太郎「そういうことです」

――それだけに、どんな倒し方をしたい?

▼鼓太郎「パワーとか瞬発系はこっちに分があると思ってるんで、打撃とかパワー方面で決めにいきたいですね。ただテクニックの部分は“小川イズム"のテクニックで対応しますよ」

――とはいえ打撃やパワーでガンガン攻め立てたとしても、気づいたら小川さんが勝っている、という展開というのも…

▼鼓太郎「そういうのも、そばで何度も見てきたんで(分かっている) だからこそ一瞬の油断も許されない。張り詰めた試合になると思いますね」

――ベルトを獲ることができれば、ノアジュニアの中心に再び躍り出るが、現状のノアジュニアに思うことは?

▼鼓太郎「今もそうですけど、STINGERとRATEL'Sで散々やりあってるのを指くわえて見てていいの?他の人たちは。それは常に思ってますね。小川さんが獲った時も、他の人間は動いてないし、俺が今回獲ったら誰が動いてくるか。俺が中心になってどう動くかより、誰が動いてくるか…のほうが気になりますね」

―― そのSTINGERに関しては、小川さんはもう解散だと言っている

▼鼓太郎「そこもやってみないと俺は分からないと思ってますよ。まぁ、壊れたらまた新しいものを創ればいいし。俺がSTINGERをやるのか、別のものなのか。とにかくやってみないと分からないですね。何が生まれるかは」

――改めて最後に、今年はノア旗揚げ20周年イヤー。その年に念願の小川戦が実現しようとしている、このシチュエーションについては?

▼鼓太郎「うん。丸藤さんとやった去年(2019年)は、三沢さんが亡くなってから10年の年。そして小川さんとはノア旗揚げ20周年イヤー。やっぱり運命感じますよね。そう考えると、より意味合いが重くなってくるのかな…とも思いますね。だからこそ、できることなら新型コロナがおさまってもらって、大勢のお客さんの前でやりたいですね」

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