4/18【NOAH】コロナ禍でも海越え…ワグナーJr.&デュプリがタッグリーグ制覇 GHCタッグ挑戦へ
『GLOBAL TAG LEAGUE 2020 優勝決定戦』会場非公表(2020年4月18日配信※TVマッチ)
優勝決定戦 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&レネ・デュプリvs潮崎豪&中嶋勝彦×
無観客のTVマッチで繰り広げられてきた今年のグローバル・タッグリーグ戦は、伏兵の“杉浦軍インターナショナル"ワグナーJr.&デュプリ組が制覇。新型コロナウイルスの猛威が世界を包む中で海を渡ってやってきた二人が、“AXIZ"潮崎&中嶋組の優勝を阻んで春の栄冠をつかみ、GHCタッグ王者の“もちまる"丸藤&望月組への挑戦が決定的となった。
2勝1敗でAブロックを突破したワグナーJr.&デュプリ組と、同じく2勝1敗でBブロックを突破したAXIZが頂上決戦で激突。のっけから押しに押したのは、今年こその優勝を狙う昨年準VのAXIZだった。
リーグ戦で痛めたワグナーJr.の左足を狙い撃ちに。中嶋が雪崩式ドラゴンスクリューや鉄柵へのニークラッシャーなど荒々しく攻め立てれば、潮崎もヒザへの逆水平チョップも叩き込む。デュプリがカットに入っても、潮崎は豪腕ラリアットで排除するや、場外でのDDTで突き刺して戦線離脱に追い込んだ。
その後も潮崎の逆片エビ固めや中嶋のSTFに長時間捕まったワグナーJr.だったが、意地の両腕ラリアットでまとめてなぎ倒して一矢。ようやくタッチをもらったデュプリは、潮崎と真っ向からの逆水平合戦で火花を散らすなど孤軍奮闘、AXIZの猛攻の矢面に立ちながらも、ワグナーJr.の回復をうながした。
報いたいワグナーJr.も、デュプリとの合体リフトアップスラムで中嶋を投げ飛ばしたものの、それでもAXIZペースは切り崩せない。潮崎の逆水平、中嶋のミドルキックが交互にさく裂する“エンドレスラブ"で人間サンドバックにされ、フィッシャーマンバスター&トラースキックの餌食に。中嶋がサッカーボールキック乱射から一気にヴァーティカルスパイクを見舞い、勝負あったか…と思われた。
だが、ワグナーJr.は3カウントぎりぎりでキックアウト。ならばと中嶋は残虐な笑みを浮かべて“ひとでなし式"の顔面蹴りを狙ったが、間一髪で避けたワグナーJr.は延髄斬りを発射だ。すかさずデュプリもラリアットで援護射撃。返す刀でエプロンに上がった潮崎をダブルのトラースキックで蹴落とし、すかさずワグナーJr.はワグナードライバーで中嶋を叩きつける。さらにはデュプリがゴッチ式パイルドライバーで突き刺すや、ワグナーJr.は痛むヒザをかえりみず、決死のムーンサルトプレスを敢行。勝負どころを逃さずに、泥臭く逆転3カウントをもぎ取ってみせた。
今リーグ戦からタッグを組み始めた伏兵の杉浦軍“墨加コンビ"が今年のタッグリーグ戦を制覇。新型コロナの猛威が世界を包むなかでも、3月末に早めの来日を果たしていた二人が、異国の地でその“かける思い"を実らせた形となった。
喜色満面で優勝カップを受け取った二人は、リングサイドで観戦していたGHCタッグ王者の“もちまる"丸藤&望月組を挑発。公式戦でワグナーJr.組に敗れている“もちまる"は、「お前たちが言わんとしていることは分かっている。ねえ、モッチーさん? お前たちは俺たちに勝って、そしてリーグ戦で優勝した。このベルトを懸けて勝負だ」(丸藤)、「公式戦の借りは必ず返す。もちまるはな、同じ相手に連敗しねえんだよ。覚悟しておけ」(望月)とマイクで通告してタッグ王座をを懸けてのリターンマッチが決定的となった。
ノア初参戦でいきなり栄冠をつかんだデュプリは「グローバル・タッグリーグを制したぜ、ベイビー! メキシカンとカナディアンが勝ったんだ。これこそ、まさに“グローバル"だろ!?」と胸を張った。昨年からノアに参戦し続けているワグナーJr.も、怪我を抱える苦しい戦いを勝ち抜いて初の勲章獲得。そんな相棒の捲土重来を知ってか知らずか、日本通のデュプリは「そんなことよりサッポロはどこだ!? サッポロ持ってこい、サッポロー!」と祝杯を求めて嵐のように姿を消した。
【試合後のワグナーJr.&デュプリ】
▼デュプリ「フォー! グローバル・タッグリーグを制したぜ、ベイビー! メキシカンとカナディアンが勝ったんだ。これこそ、まさに“グローバル"だろ!? そんなことよりビールはどこだ!? サッポロはどこだ!? サッポロ持ってこい、サッポロー!」
――チャンピオンチームの印象は?
▼デュプリ「はぁ? 公式戦で倒したの見ただろ? 印象も何も、俺たちのほうが優れてることは証明済みだろ? そんなことよりアミーゴ、ビールだビールだ! サッポロサッポロ! カモンレッツゴー!」
