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4/19【NOAH】防護服の厳戒TVマッチ…ワグナーJr.&デュプリがGHCタッグ奪取、GTLとの“W制覇"達成

『NOAH the SPIRIT 2020』会場非公表(2020年4月19日配信※TVマッチ)
GHCタッグ選手権試合 ○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&レネ・デュプリvs丸藤正道&望月成晃×

 撮影スタッフ全員が防護服を着用する“超厳戒態勢"で行われた『ABEMA』TVマッチのメインイベントで、コロナ禍の最中でも海を渡ってやってきたワグナーJr.&デュプリ組がGHCタッグ王座奪取に成功。グローバル・タッグリーグ戦優勝とタッグ王座戴冠のダブル制覇を2日間で一気に成し遂げ、ノアタッグ戦線の中心に躍り出た。

 前夜(18日)配信のTVマッチで下馬評を覆してタッグリーグ戦制覇を成し遂げた“杉浦軍インターナショナル"ワグナーJr.&デュプリ組。タッグ王者の“もちまる"丸藤&望月組への挑戦を決定的なものとしていた。

 挑戦は翌日19日のTVマッチで即座に実現した。この日の放映媒体は、ノア親会社・サイバーエージェントが運営するインターネットテレビ局『ABEMA』。テレビ業界にも新型コロナウイルス感染が相次ぐ状況下とあって、撮影スタッフはスチールカメラマンも含めて“全員防護服"の超厳戒態勢だった。

 防護服がリングを取り囲む無観客マッチ。物々しい異様な空間でも、両軍は熱戦を繰り広げた。王者“もちまる"がワグナーJr.の左ヒザを徹底的にいたぶって流れをつかんだが、巧者デュプリが巻き返して戦況を五分に。ワグナーJr.も左ヒザの痛みをこらえつつ、丸藤のスワンダイブ攻撃を延髄斬りで空中撃墜してみせると、豪快なトペ・スイシーダも敢行してみせた。

 譲らない丸藤も追撃を避けての虎王で巻き返し、望月とともに“一角蹴り&虎王"の同時弾もさく裂。立て続けに丸藤&望月は、三角蹴りと虎王のサンドイッチ攻撃を仕掛けた。

 だが、ワグナーJr.は間一髪で回避。痛恨の同士討ちとなったところで、すかさずデュプリが飛び込んで一気呵成だ。ホイップ式の合体トラースキックで望月の顔面を撃ち抜くや、好機と見たワグナーJr.はラリアット、ワグナードライバーと畳みかける。続くスラムワグナーを丸め込みで切り返した望月も、猛烈な張り手の連打からロープに飛んだものの、ワグナーJr.がリープフロッグで飛び越えたところで待ち構えていたデュプリがゴッチ式パイルドライバーでグサリ。すかさずワグナーJr.は、ヒザ痛打のリスクを恐れずに決死のムーンサルトプレスを投下して泥臭く3カウントをもぎ取った。

 伏兵としてグローバル・タッグリーグ戦を制したワグナーJr.&デュプリ組が、公式戦に続いて“もちまる"を破ってGHCタッグ王座奪取にも成功。コロナ禍でも海を渡る決心をし、今リーグ戦で初めて組んだ二人が、防護服に囲まれた異国のリング上で優勝トロフィーとベルトを勝ち取った。

 ノアのタッグ戦線としては思わぬ急展開。無論、執念を実らせた二人が、その中心に一気に躍り出たことは間違いない。

【試合後のワグナーJr.&デュプリ】
▼デュプリ「ほら、見ての通り、俺たちがベルトを獲ったぞ。メキシコとカナダのタッグチームでこうしてベルトを手に入れた」

▼ワグナーJr.「こうして俺たちメキシコ人とカナダ人のタッグでベルトを獲ることができた」

▼デュプリ「今日はキリン(ビール)だな!」

【試合後の丸藤&望月】
▼望月「すいませんでした」

▼丸藤「いや、タッグなんで」

▼望月「あんなにあいつらデンジャラスなヤツらだったんですね。ちょっとそういう部分で甘く見てたかもしれないです。アメリカ? カナダ? メキシコ? どこ出身か知らないけどさ、そういう綺麗なプロレスをするかと思ったら、随分デンジャラスなプロレスをするじゃねえかよ。借りは返すつもりだったけど、ちょっと面を食らいました。すいませんでした」

▼丸藤「伝わりづらい雑な部分でだいぶ俺らはやられた感じがありますね。非常に伝わりづらい、申し訳ないけども。見てた画面越しの向こうの人たちに、もしかしたら伝わりづらかったかもしれない。非常に申し訳ない」

▼望月「ムーンサルトもヘッドバットだぞ、あれ。顔と顔だよ」

▼丸藤「鼻がひん曲がってるよ。もともとっすか?」

▼望月「まあ、ちょっと…。クソ」

▼丸藤「無観客でもTVマッチでも俺らは関係ないっていうスタンスでやってきたけど、誰もいないところでこんな風にベルトを失っちゃったら、やっぱ痛いっすね」

▼望月「そうですね。正直、リーグ戦とかは集中してできたんですけど、こんな言い方もあれですけど、獲られるならお客さんの前で獲られたかったなあ。なんだろう、この感覚。獲る時もね、あんな最高な形で僕は出させてもらって。Xで最後に出させてもらってね。ノアのファンの皆さんが迎え入れてくれて、最高の形でベルトを獲れて。それで、負ける時はこれだっていうのはちょっと悲しいですし、あの時に祝福してくれたノアファンの皆さんにも申し訳ないなって思います。でも、俺はこれで終わりじゃないと思っているんで。また普通の興行ができるかもわからないですし、またチャンスがいただけるかわからないですけど、まだまだ終わってないという気持ちで、僕はあの2人にやり返したいですし。あんなデンジャラスに来るんだったら、俺ももっとデンジャラスな引き出しを開けますよ」

▼丸藤「この画面越しに伝わりづらいっていうのが、ある意味、課題になってしまったね、ノアTVマッチの。マスコミの皆さんもよくモニター越しでどうのこうのって聞いてくるけど、細かい部分で…ああ、悔しいな。こんな形もあるのかっていうね」

▼望月「痛いなら伝わってほしいね、やられているほうも。やるほうももちろんだけど」

▼丸藤「要所要所でね、目の前で(観客が)見ててくれたら、『ウワッ!』とか、『アッ!』っていう声が聞こえてたようなものでも、まったく聞こえてこないでしょ? これ、伝わりづらいね」

▼望月「その点、気持ちがもしかしたらちょっと下がってしまったかもしれないです」

▼丸藤「まあでも、言い訳になっちゃうんでね」

▼望月「その辺はまた絶対取り返しますんで」

▼丸藤「まあ、いいですよ。デカいガイジン2人、やり甲斐がありますよ。やっぱりね、今人気絶頂のAXIZを倒しただけのことはありました。またやってやりますよ。俺も鼻が折れるかと思った…」

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