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4/28【全日本/連載企画】選手21人に聞いた 全日本で最も「パワーがある」のは?『選手が選ぶ選手権』

 団体内で誰が最も「技巧派」か、「パワー」があるか、「マイク」がうまいか、はたまた「イケメン」か――。選手目線の“選手内評価"で各部門(10部門)のナンバーワンをあぶり出す特別連載『選手が決める選手権』。全日本編・第3回の今回は『パワー部門』をお届けします。

※現在全日本に参戦する21選手(所属選手および3年以上参戦経験のあるフリー選手)に聞き取り調査を実施

【問】
団体内で最も「パワーがある」と思う選手と、その理由を教えてください。

◇第1位◇
諏訪魔
12票/21選手中

☆「諏訪魔」を選んだ選手の声
●秋山準
「本当の体の強さを持ってるのは諏訪魔。引っこ抜く力が凄い」

●渕正信
「見たまんまだよ。凄い」

●宮原健斗
「地力は僕が戦った選手の中でナンバー1。投げられたら受け身を取るタイミングが難しい」

●石川修司
「表面的な力でいったらゼウスだけど、引っこ抜く力は諏訪魔さんが凄い」

●ヨシタツ
「パワーだけは俺とは言えねぇな。バックドロップで無理やり引っこ抜かれた時に凄い力だなと思った」

●野村直矢
「踏ん張りが効かなくて強引に持っていかれる感じが本当に凄い」

●岩本煌史
「体の芯のパワーがめちゃめちゃ凄い。ラストライドも一気に引っこ抜かれる」

●岡田佑介
「レスリングでトップ中のトップやったんで、引っこ抜く力は断トツだと思う」

●大森北斗
「諏訪魔さんのパワーはナチュラルな強さ。人を扱う力が凄い」

●佐藤光留
「プラ柵投げさせたら世界記録を狙える」

●TAJIRI
「プロレスラーとして圧倒的なパワー。『まんが日本昔ばなし』に出てくる力持ちみたい」

●KAI
「ナチュラルなパワーが凄い。人間を投げるコツ、力の使い方がわかっている」

[寸評]
 大型ヘビー級選手が多い全日本において21人中12票と圧倒的な支持を集めた諏訪魔が1位に選ばれた。

 本人は「そこまで怪力じゃないよ。押さえつけたり、体のバランスを使っての力だから」と謙遜するものの、持って生まれたナチュラルな力と、レスリングで培った引っこ抜く力を評価する声が続出した。

 ラストライド、バックドロップといった必殺技もまさにその引っこ抜く力があってこそ。レスリング仕込みの投げ技はもちろん、ラリアットやダブルチョップといった打撃技も強烈で、ここ一番にみせるドロップキックなど瞬発力もある。諏訪魔が本領を発揮した時の爆発力は他の追随を許さない。


◇第2位◇
ゼウス
6票/21選手中

☆「ゼウス」を選んだ選手の声
●ゼウス
「バーベルとともに人生20年以上歩んできた俺が一番」

●諏訪魔
「日本人離れしているあの力は厄介。これぞパワーって感じで一発一発が強烈」

●青柳優馬
「見た目の説得力と実際のパワーが合致していて、スーパーマン的な要素を感じる」

●イザナギ
「単純な腕力で考えるとゼウスとしか言いようがない。彼のあのパワーというのはけた外れ」

●青柳亮生
「リフトアップされる時なんか子ども扱い。抵抗する間もなく、気づいたら宙に浮いてる」

●田村男児
「持ち上げたり投げたりする力が凄い。抵抗しても持っていかれる」

[寸評]
 2位に選ばれたのは本人の自薦も含む6票を集めたゼウス。1位こそ諏訪魔に譲ったものの、自他ともに認める全日本屈指のパワーファイターだ。リフトアップスラム、チョークスラム、ジャックハマーなど怪力をみせつける技を得意としているが、いずれも軽々と決めている印象。イザナギが「けた外れ」と表現するように、人を持ち上げる力はずば抜けている。腕力に目を奪われがちだが、下半身の筋力も相当なもの。跳躍力を活かしたフォームの美しいドロップキックやフロッグスプラッシュは一見の価値あり。


◇第3位◇
石川修司
2票/21選手中

☆「石川修司」を選んだ選手の声

●大森隆男
「瞬発力があって、当たりが強いのはもちろん、凝縮された力がある」

●ブラックめんそーれ
「山のように大きくて、なおかつパワーが凄い。岩のような力強シャー!」

[寸評]
 3位となったのは、奇しくもワイルドめんそーれの二人が票を投じた石川修司だ。特にエルボーやヒザ蹴りといった打撃技の強烈さにパワーを感じさせるタイプ。一方でスプラッシュマウンテンを決める際に相手を軽々と持ち上げたり、ファイアーサンダーを決める際に相手をヒョイっと担いだりと、パワーファイターぶりを垣間見ることができる。



 次回の全日本編・第4回は「ボディメイク」部門をお届けします。

※21選手すべての投票先と理由の一覧は、連載最後に「総集編」にて掲載予定です

プロ格 情報局