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5/5【全日本】暴走大巨人がヨシケン返り討ちで世界タッグV2、TVマッチでの防衛戦「どんどんやりたい」

『全日本プロレス中継2020〜そして、闘いはつづく〜』
世界タッグ選手権試合 ○諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&ヨシタツ×

 無観客TVマッチでは初となる世界タッグ戦が実現し、暴走大巨人が宮原&ヨシタツを返り討ちにして2度目の防衛に成功。諏訪魔は「どんどんやりたい」とTVマッチでのタイトルマッチ継続に色気をみせた。

 全日本にとって3度目の無観客試合となったこの日、メインに組まれたのは世界タッグ戦だった。前回の4月30日放送のTVマッチで諏訪魔と対決し、大乱闘を繰り広げたヨシタツが挑戦を表明。宮原とのヨシケンで暴走大巨人に挑むことになった。

 ヨシケンは勝てば2018年2月に第80代王者から陥落以来、2年2ヵ月ぶりの返り咲き。当初、両チームによる世界タッグ戦は3・18名古屋大会で行われる予定だったが、大会自体が中止に。約2ヵ月ぶりの仕切り直しとなった。

 無観客TVマッチでのタイトル戦は前回のアジアタッグ戦に続いて2度目。世界タッグ戦は初めてとなった。試合は25分を超える熱戦に。試合を終えた選手たちが観客の代わりに声援を送る中、前回の続きとばかりに諏訪魔とヨシタツが喧嘩腰に渡り合うと、石川が両腕ラリアットでヨシケンをまとめてねじ伏せて王者組が先手を取った。

 中盤あたりまで劣勢続きとなったヨシケンもようやく逆襲に転じた。石川と一進一退のせめぎ合いを展開した宮原がジャーマンで巨体を投げれば、ヨシタツはミドルキック連打、フィッシャーマンスープレックスで諏訪魔に攻勢。ヨシタツ幻想(ファンタジー)は石川にカットされ、暴走大巨人のサンドイッチラリアットを食らったものの、負けじとヨシケンはヨシタツの串刺しフロントハイキック、宮原の串刺しブラックアウト、ヨシタツのスイングDDTの連続攻撃を諏訪魔に浴びせ、ヨシタツが後頭部を踏みつけるなどの挑発行為に出た。

 これに諏訪魔が激怒。鬼の形相でダブルチョップを乱れ打ち、スリーパーで絞め落としにかかる。未遂に終わっても、石川との境川で追い討ち。ヨシタツがジャーマン合戦に持ち込むと、石川と宮原も入り乱れる混戦模様に。宮原のブラックアウト連打で援護射撃を受けたヨシタツがCBJ、ヨシタツ幻想(ファンタジー)で諏訪魔を料理にかかったが、諏訪魔は沈まず。石川がファイアーサンダーで宮原を撃退し、ヨシタツをローンバトルに追い込むと、サンドイッチローリングラリアット、ロケットブロッサムと暴走大巨人連係を立て続けにさく裂。最後は諏訪魔がバックドロップを連発してヨシタツを仕留めた。

 無観客TVマッチで初となった世界タッグ戦は暴走大巨人が持ち味発揮の快勝で2度目の防衛に成功。タッグの頂点の座を盤石とし、「俺たち暴走大巨人はTVマッチでも全盛期だ、オイッ!」の叫びで締めた。これで3度の無観客試合を経験したことになるが、諏訪魔の感想は「TVマッチ面白ぇし、しびれるな」というもの。確かに観客はそこにいないものの、逆に「観客の声援どうのこうのに左右されてたらいかんでしょ。そういう面では初心を取り戻せた」と己を貫くことの大切さを再認識できた。

 無観客試合での防衛戦は暴走大巨人にとって初めての体験。観客の前で戦いを届けられない今、TVマッチが果たす役割は大きい。「やっぱり新しいものにチャレンジしていかないと。俺らがチャンピオンで、無観客だからどうかなんて言っている場合じゃないし。もっとポジティブに」と前向き姿勢の石川は「今だからこそね。せっかく自宅で待機してくれているお客さんに届けたいという思いが強いんで。このリング上の戦いを画面の向こうのお客さんにもっともっと届けられるように、もっともっとファイトをしていきたい」とさらなる防衛ロードに積極的。諏訪魔も「これはもう、どんどん防衛戦をするのもいいんじゃないかな? 三冠あるんだし、世界タッグもあるんだし、どんどんやりたい」と呼応し、TVマッチでのタイトルマッチに色気をみせていた。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「初めてのTVマッチでの防衛戦でしたけど」

▼諏訪魔「いや、面白かったよ。俺ね、じっと見てくれるプロレスっていうのが大好きなんだよね。だから、こういうの好きなの。こうしたらお客さん(の反応)がきているんだろうなとかイメージできる。逆に若手とかには物凄ぇいい場なんじゃないかなと思うよ。だって観客の声援どうのこうのに左右されてたらいかんでしょ。そういう面では初心を取り戻せたというかね。じっくりプロレスを体現するべきなんだなというのは思った。おかげで防衛もできたし、TVマッチでのタイトルマッチというのはいいねぇ。しびれた」

▼石川「リング上でも言ったけど、やっぱり新しいものにチャレンジしていかないと。俺らがチャンピオンで、無観客だからどうかなんて言っている場合じゃないし。もっとポジティブにポジティブに、今だからこそね、せっかく自宅で待機してくれているお客さんに届けたいという思いが強いんで。このリング上の戦いを画面の向こうのお客さんにもっともっと届けられるように、もっともっとファイトをしていきたいなと思います」

▼諏訪魔「いやぁ、よかった。これはもう、どんどん防衛戦をするのもいいんじゃないかな? 三冠だってあるんだし、世界タッグもあるんだし、どんどんやりたいですね。そこは全日本プロレスに判断してもらいたいな」

※宮原&ヨシタツはノーコメント

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