プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/16【全日本】約束の世界ジュニア…ススムが光留突破でV4、ドラゲーでの防衛戦へ北斗指名

『ReOStaff株式会社 presents 全日本プロレス中継2020 #3〜約束の世界ジュニア〜』
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○横須賀ススムvs佐藤光留×

 ススムが光留との“約束の世界ジュニア"に勝利し、4度目の防衛に成功。仕切り直しとなるDRAGON GATEでの防衛戦をぶち上げ、挑戦者には「純然たる王道の遺伝子に触れてみたい」と北斗を指名した。

 3・23後楽園大会でイザナギを退け、V3を達成したススムに光留が挑戦を表明。DRAGON GATE4・8後楽園大会で行われる予定だった両者のタイトルマッチは大会中止によって白紙となりかけたが、全日本の無観客TVマッチに舞台を変えて実現することになった。

 「約束の世界ジュニア」と銘打たれたこの一戦。ともに思い思いの約束を果たすべく二人は世界ジュニアにかける気持ちをぶつけ合った。首への一点集中攻撃でススムが先に主導権を握ったが、光留はジャンボの勝ち!を食らいながらも、低空ドロップキック、ニークラッシャーで左足攻めを開始。ローキック連打で狙い撃ちにし、レッグロック、逆片エビ固めと徹底攻撃に出た。

 するとススムも蹴り足をキャッチしてのドラゴンスクリューや足横須賀(リングへのダブルニークラッシャー)と足攻めで応戦。動きが止まった光留にスライディングジャンボの勝ち!を連発したが、光留も引かない。アンクルホールドで捕らえ、ジャンピングハイキック、ランニングローキックと蹴りまくると、再びアンクルホールドで執ように絞め上げる。さらにアキレス腱固め→足4の字固め、バックドロップからのアンクルホールドで何度もギブアップを迫った。

 ピンチの連続となったススムだったが、王者の意地で耐え抜いた。光留のアンクルを前方回転で振りほどくと、串刺しジャンボの勝ち!で反撃ののろし。横須賀ドライバー、ハーフネルソンスープレックス、ジャンボの勝ち!、横須賀カッターと怒とうの波状攻撃でたたみかける。粘る光留もショートレンジのジャンボの勝ち!を5発も仁王立ちで受け止めたものの、ススムはこん身のジャンボの勝ち!をフルスイングしてようやく3カウントを奪った。

 23分の熱戦を制したのはススム。4ヵ月ぶりの再戦で光留を返り討ちにし、世界ジュニア4度目の防衛を果たした。純粋にベルトへの思いをぶつけ合った結果、光留を突破したススムはもう一つの約束を果たすつもりでいる。ホームリングでの世界ジュニア防衛戦の実現だ。「純然たる王道の遺伝子にちょっと僕がチャンピオンになったら、1回触れてみたい」との思いに駆られ、「パッと僕が全日本の若手を見ている感じだと大森北斗。彼なんかはいいんじゃないかな」と次期挑戦者を指名。「次のその大森北斗はまだちょっと日程などはわからないですけど、DRAGON GATEのリングで彼を待ちたい」と自ら舞台を指定した。

 そして、試合後のリング上には児玉と岩本が現れた。「岩本君ってこの全日本プロレスの所属だよね。このリングの王道の世界に僕を誘ってくれるかな?」(児玉)、「お前の勝手にはさせねぇ」と舌戦を展開したが、世界ジュニアのベルトを見据えての行動であることは言うまでもない。二人のアクションを受けてススムは「そういう先のことを決めるのは好きじゃない」と前置きしながらも、「僕が大森北斗君をしっかりと破ることができたら、次の挑戦者にはその岩本君と児玉選手の勝った方とやればいいんじゃないかな」と迎撃に前向きな姿勢をみせた。

 一方、「全ての約束を守る」と誓って出陣した光留だったが、無念にもススムに2連敗を喫した。盟友・青木篤志さんが乗り移ったかのような一点集中攻撃でススムを苦しめたものの一歩及ばず。再び涙をのんだ。来月の青木さん一周忌を世界ジュニア王者として迎えるつもりだったが叶わず。試合後は前回同様、ススムの腰にベルトを巻いて潔く負けを認めたものの、無念さを物語るようにノーコメントだった。

【ススムの話】「とりあえず、見ての通りもうボロボロですけど、何とか佐藤選手を倒して。試合後に岩本君はあれですけど、児玉選手ですか? 彼が入ってきて。そこでちょっと“王道"という言葉が出てきて、『あれ?』って気づいたんですけど。僕は王道・全日本プロレスに子供の頃から憧れて、小さい頃から普通に会場に見に来ていて、もちろんこの世界ジュニアのタイトルも何回も見てました。そのベルトをいろいろご縁があって、今こうやって僕の腰に巻いて、ここまで4回防衛してきましたけど、重複しますが、王道という言葉を聞いてね。今までフランシスコ・アキラ、岡田君、イザナギ、今日は佐藤選手。ちょっと振り返ってみたら、アキラ選手はもともと外国の選手で全日本に参戦して、岡田選手は若手なのかもしれないですけど、今はユニットのEvolutionに入って、どちらかと言うとそっちのユニットの色。僕とのタイトルマッチに関しては青木さんとの関係を強く打ち出した部分もありましたし。イザナギに関しては完全にキャリアも僕と変わらない。いろんな経験を積んで今は全日本にいる。そして、今日の佐藤選手はもともとパンクラスから上がって、いろんな経験を積んで、今はこの全日本ジュニアに来ている。まぁ、王道というところに来て、今は結果的にこのリングに上がっているかもしれないですけど、みんな根本的な、純粋な王道じゃないのかなと。だから、純然たる王道の遺伝子にちょっと僕がチャンピオンになったら、1回触れてみたいなと。そうなってくると、若い人間に僕はどうしても、それはDRAGON GATEに帰ってもそうですけど、チャンスをどんどん与えたいというのもあって。パッと僕が全日本の若手を見ている感じだと大森北斗。彼なんかはいいんじゃないかなと。だから、僕からの逆指名です。彼はね、これを聞いたらちょっとビックリするかもしれないですけど、僕はチャンピオンだからといって、相手が来るのをドンと構えるようなスタイルでいきたくないです。それで、なんですか? 試合後、児玉選手と岩本君が出てきて、たぶん2人ともこの世界ジュニアを狙っているのかもしれない。だったら、もし僕が…本当は僕はね、そういう先のことを決めるのは好きじゃないですけど、僕が大森北斗君をしっかりと破ることができたら、次の挑戦者にはその岩本君と児玉選手の勝った方とやればいいんじゃないかなと。あと1つ。やっぱり今回、佐藤選手と本当はDRAGON GATEでやる予定でした。それが流れて、今回また全日本さんにこういう場を与えていただきましたけど、何とかここはしのぐことができたんで、次のその大森北斗はまだちょっと日程などはわからないですけど、DRAGON GATEのリングで彼を待ちたいなと思います。以上です。ありがとうございました」

※光留はノーコメント

プロ格 情報局