6/15【新日本】新日本が110日ぶりに大会再開 内藤がメイン快勝、観客との大合唱誓って「ハ! ポン!」締め

『Together Project Special』(2020年6月15日)
○内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロムvsオカダ・カズチカ&SHO&YOH×

　110日ぶりに新日本が大会を再開。メインイベントのリングに立った二冠王・内藤が新技を披露したうえで快勝すると、将来的なファンとの大合唱を誓いつつ、「デ! ハ! ポン!」の雄叫びで締めくくった。

　新型コロナウイルス問題を受けて、新日本プロレスは2・26沖縄大会を最後に興行を中止していたが、無観客ながら110日ぶりに大会を再開することに。そのメインイベントにIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王・内藤が登場。NEVER王者・鷹木、IWGPジュニア王者・ヒロムとのロス・インゴ王者トリオを結成し、CHAOSのオカダ&YOH&SHOを迎え撃った。

　いきなり二冠王・内藤とNEW JAPAN CUP2連覇を狙うオカダが先発し、メインイベントに相応しい顔合わせで試合はスタートする。リングの感触を確かめるようにロックアップやグラウンドなど基礎的な動きでせめぎ合った。

　NJC1回戦での激突を控える鷹木とSHOがリングに入ると、試合はヒートアップ。激しい肉弾戦を繰り広げる。ジュニア王者としてNJCに出場するヒロムもスピード感溢れる動きで続き、SHOをローンバトルに追い詰めた。

　嫌な流れをオカダが断ち切り、雄叫びを何度も上げて大暴れ。久々のドロップキックやレインメーカーはお預けとなったが、内藤にはリバースネックブリーカードロップをお見舞いして存在感を発揮する。

　内藤はここから攻め込まれたものの、ロス・インゴ軍の連続攻撃で一瞬にして挽回。丸め込みなどで粘りを発揮したYOHだったが、内藤は延髄斬りで棒立ちにすると、背後から飛びついて前転する変型リバースDDTを初披露。強烈な新技でYOHを頭からマットに突き刺すと、最後はデスティーノで鮮やかに3カウントを奪い取った。

　110日ぶりとなった大会のメインで快勝した内藤がもちろん締めのマイクを務めた。「新日本プロレスワールドをご覧の皆様。新日本プロレス、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが3ヵ月半ぶりに帰ってきたぜ、カブロン! しばらくは無観客試合が続きますが、また皆様の前で試合をし、そして皆様と一緒に大合唱できるその日を楽しみに待ってますよ」とカメラ越しにファンとの再会を約束すると、「ま〜ず〜は、明日から始まるNEW JAPAN CUP。皆様の目で、皆様の耳で新日本プロレスの戦いを存分に楽しんでください」と呼びかける。そして、「NEW JAPAN CUPの結末はもちろん…トランキーロ! あっせんなよ」とニヤリ。最後は「ロス・インゴベルナブレ〜ス! デ! ハ! ポン!」の雄叫びで締めくくった。

　「久々のリング、久々の試合。ダメージもそうだし、息も上がって、非常に苦しい試合でしたよ。なんかこんなにプロレスってしんどかったかなって、スゲエ思いながら試合をしましたよ。でも、でも楽しかったな」と満足げに試合を振り返った内藤。二冠王として大会再開後最初の大仕事は7・12大阪城ホールでの防衛戦。NJC覇者を迎え撃つことが決定している。

　試合後には3・3大田区での一騎打ちが流れてしまったヒロムが「優勝するのはこの俺だ」と内藤を挑発。鷹木もグータッチを拒否して制御不能男を強く意識していた。内藤は「今日、リング上で随分高橋ヒロムと鷹木信悟が熱くなってたね。おそらくEVIL、BUSHI、SANADAも熱くなっていることでしょう。いいじゃない? いいと思うよ。いつも言ってるでしょ? ユニット内で競い合ってこそ、今以上のユニット、今以上のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンができるって」とそんな状況を歓迎。「誰が上がってきても構わない。同門対決で構わない。大阪城ホール大会、俺の目の前にいったい誰が立つのか? EVILなのか、BUSHIなのか、SANADAなのか、ヒロムなのか、鷹木なのか。楽しみにしてるぜ」と同門対決を熱望した。

　なにはともあれ、110日ぶりに動き始めた新日本マット。その中心に立つのは、やはり二冠王の内藤にほかならない。

【内藤の話】「ヒロムちゃんはコメントが長いな。俺、バックステージでずっと待ってたよ。まだかな、まだかなって焦りながら待ってたぜ。強がる必要はあるかもしれないけど、ウソをつく必要はないかな。久々のリング、久々の試合。ダメージもそうだし、息も上がって、非常に苦しい試合でしたよ。なんかこんなにプロレスってしんどかったかなって、スゲエ思いながら試合をしましたよ。でも、でも楽しかったな。楽しかったよ。疲れすぎたおかげでさ、ちょっと喉も枯れちゃって、ちゃんとマイクできなかったけど、でも楽しかったよ。まあ、マイクでも言ったけど、明日から始まるNEW JAPAN CUPに俺はエントリーしてないんでね。明日、俺の試合はどうだろうね? たぶん組まれないんじゃないのかな? そうなった場合は新日本プロレスワールドで、ポップコーンを食べながら、コーラを飲みながら見させていただきますよ。今日、リング上で随分高橋ヒロムと鷹木信悟が熱くなってたね。おそらくEVIL、BUSHI、SANADAも熱くなっていることでしょう。いいじゃない? いいと思うよ。いつも言ってるでしょ? ユニット内で競い合ってこそ、今以上のユニット、今以上のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンができるって。非常にいい状況だよ。まあ、誰が上がってきても構わない。同門対決で構わない。大阪城ホール大会、俺の目の前にいったい誰が立つのか? EVILなのか、BUSHIなのか、SANADAなのか、ヒロムなのか、鷹木なのか。楽しみにしてるぜ。今日、新日本プロレスワールドをご覧の皆様も、いったい誰が勝ち上がってくるのか、いろいろと想像しながら楽しんでください。では、また明日、インターネット中継でお会いしましょう。アディオス!」