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6/17【新日本】鈴木と壮絶打撃戦 意地の永田が7年ぶり遺恨マッチ制す

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』(2020年6月17日)
「NEW JAPAN CUP 2020」1回戦 ○永田裕志vs鈴木みのる×

 壮絶な打撃戦の末に、永田がバックドロップホールドで鈴木を粉砕。7年ぶりの遺恨戦を制し、NEW JAPAN CUP1回戦を突破した。

 無観客での開催となったNEW JAPAN CUPで、永田が2013年のG1公式戦以来、実に約7年ぶりとなる鈴木との遺恨対決に臨んだ。久しく一騎打ちが実現していなかったとはいえ、相対すれば常に感情むき出しの激闘を繰り広げてきた2人。前哨戦から駆け引きなしのエルボー合戦を展開したが、一騎打ちはさらに壮絶な戦いとなった。

 ゴング前から一触即発。いきなり激しいエルボー合戦になだれ込む。永田が「来い!」と一喝すれば、鈴木は高笑いを浮かべながら舌を出す。途中でビンタ合戦に発展し、のっけからフルスロットルの打ち合いが5分以上続くと、2人の首とアゴが早くも真っ赤に染まった。

 エキサイトした鈴木は場外戦に持ち込むと、パイプイスやリング下にあったバケツ、ペットボトルで何度も永田を殴り飛ばし、鉄柵を使ったアームロックで左ヒジを絞め上げる。カウント19でリングに滑り込んだ永田に対し、鈴木は「まさか終わりじゃねえよな?」「終わりか? 第三世代!」と罵声。ヒザ蹴りやビンタを次々と浴びせると、永田は力なく崩れ落ちた。

 しかし、度重なる挑発を受けて、永田の闘志に火がともる。鬼気迫る表情でランニングローキックをキャッチすると、土手っ腹にミドルキックを発射。鈴木の胸板をこれでもかと蹴りまくった。ショルダーアームブリーカーも連発し、右腕にもミドルキックをぶち込む。

 一歩も引かない鈴木もスリーパーに持ち込み、失神寸前まで絞め上げたものの、ゴッチ式パイルドライバーは永田がリバース。2人はフラフラになりながら、再び一発また一発とエルボーやビンタでせめぎ合う。何十発も交錯するが、どちらも倒れず。鈴木がゴツーン!と生音が響き渡るほどの頭突きをぶち込むと、両者は同時に倒れ込んだ。

 それでも飽き足らずに両者はリング中央でエルボーを打ち合ったが、鈴木が放ったこん身の一発を避けた瞬間、永田のエクスプロイダーがさく裂。鈴木もすぐさま立ち上がって背後に回り込み、スリーパーを狙ったが、その刹那、永田がバックドロップホールドで引っこ抜き、劇的決着で3カウントとなった。

 永田が52歳同士の死闘を制し、「永田裕志ここにあり」を見せつけた。「俺はまだまだ退いてない。まだまだ自分の力が十分メインどころに通用する。今日はそれを証明したかったし、しっかり証明できただろう。良い刺激をくれたよ、鈴木は」と晴れやかな表情を覗かせる。2回戦(6・24)の相手はオカダ・カズチカに決定したが、永田は「まだまだたった1回戦勝っただけ。次、そして次勝ち上がって9年ぶりのNEW JAPAN CUP制覇、目指す」と頂点を見据えていた。

【永田の話】「負けられない戦いだったですよ。年に数少ない俺の身体に大きな刺激、しっかり吸収して勝ち上がった。やったぜベイビー。俺はまだまだ退いてない。まだまだ自分の力が十分メインどころに通用する。今日はそれを証明したかったし、しっかり証明できただろう。良い刺激をくれたよ、鈴木は。まだまだたった1回戦勝っただけ。次、そして次勝ち上がって9年ぶりのNEW JAPAN CUP制覇、目指す」

※鈴木はノーコメント

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