プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/21【NOAH】征矢と激闘、中嶋がナショナル王座V2 「ヤケドするくらい熱かった」

『NOAH “GO FORWARD" Day2 powered by ABEMA』ノア特設アリーナ(2020年6月21日配信※TVマッチ)
GHCナショナル選手権試合 ○中嶋勝彦vs征矢学×

 GHCナショナル王者・中嶋が“一日4試合"の過酷トーナメントを勝ち上がってきた征矢の挑戦を激闘の末に退け、2度目の防衛に成功。「やけどするくらい熱かった」とノア・金剛に新天地を求めた元ワイルド男の覚悟と実力を称賛した。

 自由で無差別な赤ベルトを手にした中嶋は、自由な発想で次期挑戦者決定トーナメントを提唱。階級・キャリア・国籍を問わない14選手が集まった1DAYトーナメントが開催され、一日シングル4試合、合計54分23秒を闘い抜いた征矢が挑戦権を勝ち取った。

 ワイルド路線に別れを告げ、“金剛"として生まれ変わった征矢を印象づけるには絶好の機会。序盤から中嶋の首を集中的に攻めて、必殺の弾道(ワイルドボンバー)への布石を打ち込んでいった征矢は、中盤にもダイビングラリアット、雪崩式オクラホマスタンピートを繰り出して、気迫と勢いで試合を支配した。

 苦境が続いた中嶋も、打撃戦に真っ向から応じて徐々に逆襲。ミドルキックとチョップのラリーで猛火花を散らし、征矢のデスバレーボムをDDTで切り返して好機を迎えたものの、ヴァーティカルスパイクや右ハイキックは決まらない。

 逆に今度こそのデスバレーボムなどで再び流れをつかんだ征矢は、大技パッケージドライバーへ。抵抗する中嶋を前後から弾道発射で黙らせるや、正面からこん身の弾道で突っ込んだ。

 だが、中嶋は起死回生のフランケンシュタイナーで征矢を転がして流れを変えると、久々のダイヤモンドボムを発射だ。さらには“人でなし式"の非情顔面蹴りで征矢を蹴り上げるや、サッカーボールキックを前後から乱射、また乱射。立て続けに強烈なランニングローキックをぶち込むや、ヴァーティカルスパイクで突き刺して3カウントをもぎ取った。

 「情熱的で刺激的な試合がしたい」。そう語っていた中嶋が、言葉通りの激闘を制してナショナル王座防衛に成功。「刺激的な夜だった。征矢学、あんたの名前はしっかりと覚えたよ」と征矢の実力と覚悟を認め、「熱いと思ってたよ。いざ試合で当たってみたらさ、ヤケドするくらいだったね」と、相手が金剛所属でも素直な賛辞を送った。

 これで2度目の防衛。今後も自由かつ無差別な試みで、赤ベルトならではの刺激を求めていく構えだ。「このGHCナショナルのベルトには他のGHCにはない刺激がタップリ詰まってるんだ。これからも赤いベルトから目を離すなよ。これが欲しいヤツ、誰とでも戦ってやる」と締めくくり、バックステージでは特殊ルール戦やジュニア相手の防衛戦にも意欲を示した。創設間もないナショナル王座を「赤子」と見立てる中嶋が、愛と刺激をたっぷり注いで、赤ベルトを育む。

【試合後の中嶋】
――まずは征矢戦を振り返って?

▼中嶋「いやぁ…熱い男だね! 試合見たけどさ、熱いと思ってたよ。『こいつ熱いな!』って。いざ試合で当たってみたらさ、ヤケドするくらいだったね」

――自身が望んでいた通り、刺激に満ちた体験ができた?

▼中嶋「そうだね。画面の向こうで感じてくれてるHOMIESと一緒だよ。どうだった? 刺激的だったか!? そうか、刺激的だったか。そりゃ、うれしいよ!」


――一方この刺激だけで満足…というわけでもなさそうだが

▼中嶋「え? なに? 満足したら終わっていいの? 変なこと聞かないでよ(笑)」

――では次はどんな刺激が欲しい?

▼中嶋「逆にこっちが教えて欲しいくらいだよね。でも、今回トーナメントをやって、タイトルマッチができた。この流れは本当に良かったと思うよ。こういう刺激もアリだと思うし、GHCナショナルらしさが、それで出れば良いと思うしね。トーナメントもまだ1回しかやってないから、またいつかトーナメントをやってもいいかもしれないし、もっと違う形でこのベルトを目指して集まってくる選手たちがいても良いと思うし。可能性はたくさんあるんじゃないかな? 俺も何かピンと来たら提案させてもらうよ」

――階級のみならずルールにもこだわらない?

▼中嶋「それも面白いね。ルールを変えても良いんだもんね。俺もまだやったこと無いルールとか、たくさんあるしね!」

――7月18日から興行が再開することが決まった、生でベルト姿を見せられる日がやってくる

▼中嶋「楽しみ。このベルトを見せるだけじゃなくて、もちろんHOMIESも楽しみだと思うし、俺たちも選手として楽しみだよ。やっとだよ! やっと! 画面の向こうではなく、同じ空間で、同じことを感じられる。やっとだね。これまで当たり前だったことができなかった数カ月間だったから。HOMIESも俺たちもその日は爆発すると思うよ、楽しみだ」

――歴史の浅いベルトを赤子に例えていたが、改めてファンと一緒に育てていきたい?

▼中嶋「うん。もう一緒に育ててるけどね。あと最後に言ったけど、誰の挑戦でも受けるからね。この“赤の刺激"が欲しかったら、出てこいよ。俺も待ってるよ」

――無観客で獲って、無観客で守り続けてきたことに今までと違う感触はあった?

▼中嶋「画面の向こうからHOMIESが見てるから。感覚という部分では変わらないかな。状況は違うけど」

プロ格 情報局