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6/21【NOAH】カズ突破で鼓太郎がGHCジュニア熱闘V2 軍団抗争「最終決戦」提案のYO-HEY迎撃へ

『NOAH “GO FORWARD" Day2 powered by ABEMA』ノア特設アリーナ(2020年6月21日配信※TVマッチ)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○鈴木鼓太郎vsカズ・ハヤシ×

 鼓太郎が熱戦の末にカズを破ってGHCジュニア王座2度目の防衛に成功。試合後にはYO-HEYが現れて「STINGERvs元RATEL'S」最終決戦を提案しながら挑戦を表明し、鼓太郎も承諾して7・19後楽園大会でのジュニア2大王座戦が決定した。

 杉浦軍入りして“いちレスラー"としてのリスタートを切ったカズがいきなりGHCジュニア王座に初挑戦。WRESTLE-1や全日本マットで縁深かった鼓太郎が受けて立った。

 序盤から互いに一点を攻める深みある攻防が続いたが、先手を握ったのはカズ。腕攻めを効かせて左腕を固めたクロスフェイスでジックリと絞め上げると、鼓太郎に次々と切り返されても攻勢を維持。ファイナルカットで好機を掴む。

 鼓太郎も序盤のボディ攻めを効かせて反撃を狙ったものの、折れないカズはハンドスプリング式レッグラリアット、バズソーキックやトラースキックで畳みかけ、リバースファイナルカットをお見舞いすると、必殺のパワープラントで勝負に出た。

 だが、これを丸め込んでしのいだ鼓太郎は、カズのローリングエルボーを回避すると、捻りを加えたバックドロップを連発。カズも意地になってバックドロップでやり返したものの、鼓太郎はエクスカリバーでマットに真っ逆さまに突き刺して黙らせる。さらにはブルーディスティニーで追い討ちをかけ、最後は豪快なタイガードライバーで熱戦に終止符を打った。

 カズの覚悟を受け止めて2度目の防衛に成功。鼓太郎も「WRESTLE-1の休止がカズ・ハヤシをもう1ランク、強くしたんじゃない?」と認め、敗れたカズも「最強のジュニア戦士・鈴木鼓太郎とここまでやれたのは、俺にとってもかなりの自信になります」と“まだまだ第一線"に手応えをつかんだ。

 一方で防衛の余韻に浸る間も無く原田&タダスケ&YO-HEYの元RATEL'S勢が出現。鼓太郎のセコンドに就いていた小川&HAYATAと合わせて、“百年戦争"状態にあるSTINGERと元RATEL'Sがにらみ合った。

 ちょうど前の試合で、原田&タダスケ組が小川&HAYATA組の持つGHCジュニアタッグ王座挑戦を決定的としたばかり。マイクを握ったのはYO-HEYだった。

 「防衛おめでとうございま〜す。さっきな、原田大輔&タダスケがタッグのベルトに挑戦すると。そして、あんたら(小川&HAYATA)は承諾したわけや。ってことはや。そういうことやろ? 俺が鈴木鼓太郎、あんたのそのシングルのベルトに挑戦させてもらう」とシングル王座挑戦を表明。返す刀で「そんでな、俺らとお前らSTINGER3人の最終決戦といこうやないの。これで完全決着や。どうや?」と持ちかけた。

 鼓太郎は「お前、覚えてるか? (2018年の)シングルリーグ決勝で俺に負けて、(2019年の)タッグリーグ決勝で俺に負けて。次はねえぞ、お前。その覚悟があるんだったらな、かかってこいよ」と覚悟をただしながら承諾。7・19後楽園大会におけるGHCジュニア王座戦「(王者)鈴木鼓太郎vsYO-HEY」、GHCジュニアタッグ王座戦「(王者)小川良成&HAYATAvs原田大輔&タダスケ(挑戦者)」の2大ジュニア王座戦が決まった。

 バックステージではYO-HEYが「元RATEL'Sの3人とSTINGERの抗争。もうええやろ? 正直みんながそう思っとると思うし、俺らが一番そう思っとるちゃうかな? もうええやろと。だから、これを良い機会にして」と改めて“最終決戦"を強調したが、鼓太郎はこれを一笑。「リーグ戦の決勝で2回も俺に負けて、さらにこのベルトに挑戦してくんだから、俺が言った通り、覚悟決まってんでしょ? もう負けたら本当に“無い"よ。YO-HEYアラートだよ」と逆に“YO-HEY終息"を宣告してみせた。

【試合後の鼓太郎】
――カズ・ハヤシとの闘いを終えて?

▼鼓太郎「相変わらず強いね。お互い昔のスピードは無いけど、やっぱり経験でその部分を補ってくるから。やっぱり強いよ。WRESTLE-1の休止がカズ・ハヤシをもう1ランク、強くしたんじゃない? それよりちょっとだけ俺のほうが上だっただけで。第1ラウンドは全日本の時でしょ? 第2ラウンドはWRESTLE-1の時。そして第3ラウンドは今。俺の2勝1敗かな?」

――試合後にはYO-HEYが現れて『最終決戦だ』と

▼鼓太郎「最終決戦…自分で言っちゃってね。リーグ戦の決勝で2回も俺に負けて、さらにこのベルトに挑戦してくんだから、俺が言った通り、覚悟決まってんでしょ? もう負けたら本当に“無い"よ。“YO-HEYアラート"だよ」

――負けたら“終わり"とは?

▼鼓太郎「そんなん自分で考えて決めることだろう? 俺がこうしなさいって言ったらそうすんの? 大の大人がそんなことしないでしょ?」

――STINGERとしてはベルトを総獲りしている状態だが?

▼鼓太郎「いいじゃないの。STINGERにアラートは鳴ってないからね。それにしても周りは大人しいね。ジュニアいっぱいいるのに。何で出てこないんだろうな? 分かってんじゃない? 俺に勝てないって」

【カズの話】「(しゃがみ込みながら)あぁ死んだ…。最強のジュニア戦士・鈴木鼓太郎とここまでやれたのは、俺にとってもかなりの自信になります。なんか『レスラーやってんな』ってカンジですわ。元に戻るのはもう時間の問題。“カズ・ハヤシ"としてね。さらに上行きますからね。やっぱり諦めたら、そこで止まるから。絶対止まる。俺はレスラーとして生きていきます。そして、杉浦軍ジュニアとして行きます。鼓太郎選手には、本当にありがとうと言いたいですね。自信になりました」


【YO-HEYのコメント】

▼YO-HEY「リング上で言ったことがすべてだし、リング上で言われてまったな、鈴木鼓太郎に。『お前にそれなりの覚悟があるんだったら挑戦してこい』みたいなこと言うとったけど、まったくもってその通りやし。覚悟が無かったら、あいつのベルトに挑戦しようなんて思わんし。オイラには心に秘めたるHAYATAへの思いっていうのはあるけど、そこは一旦置いといて。(ジュニアタッグ挑戦を決定的とした)原田大輔とタダスケに、そこは一旦託して。俺は俺で大きな野望をいだいて、鈴木鼓太郎をパシパシにして。あと大事なのは、元RATEL'Sの3人とSTINGERの抗争。もうええやろ? 正直みんながそう思っとると思うし、俺らが一番そう思っとるちゃうかな? もうええやろと。だから、これを良い機会にして。もちろんベルトはいただくし、原田&タダスケもベルトいただくと思うから、それでもう完全決着と。これで終了という形にできるように、ベルトを“ごっちゃんし"しようかな」

――シングルのGHCジュニア戴冠は悲願だが?

▼YO-HEY「うん、過去の話すんのもアレやけど、大事な大事な場面で、あの鈴木鼓太郎に邪魔されてきた。結局それは俺の実力不足だから。別にあいつに苦手意識を持ってるとか、そういうワケでもないけど、実力的にはあいつが上ってことで、大事な部分はあいつがびゃっと獲った…ってそれだけやから。でも今回は“いろんな覚悟"を持って、今までとは違う覚悟を持って、タイトルに挑戦する。その“覚悟"はタイトルマッチを見てもらったら、分かるというか、タイトルマッチで、リングの上で証明せなあかんことやから。自分自身の課題にもしてやっていこうかな、って思います。…うん、マジメに話しすぎてそろそろ脇毛がちぎれそうなんで。今な、(※いろいろスッキリしない思いを抱えて)すんごい気持ち悪いから。みんな不審に思っとるんちゃう?『YO-HEY最近全然ペロンペロンしてないな』って。俺もペロンペロンしたいけど、なんかクッ!って感じになっとるから、タイトルマッチで爆発させて、また一つ二つ進化したYO-HEYちゃんを見せられるようにな、また脇毛剃って頑張ります!」

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