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6/22【新日本】タイチが棚橋完全粉砕で初戦突破、ベルト痛打で飯伏KO 「新日本の全てを奪ってやる」

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』(2020年6月22日)
「NEW JAPAN CUP 2020」1回戦 ○タイチvs棚橋弘至×

 タイチが棚橋を粉砕してNEW JAPAN CUP1回戦を突破。2回戦の対戦相手である飯伏をベルト痛打でKOすると、「この俺が新日本プロレスの全てを奪ってやる」と予告した。

 タイチはザックとともに2・21後楽園でIWGPタッグ王座を戴冠したばかりの棚橋&飯伏を襲撃。ベルト獲りに動くかと思われたが、新型コロナウイルス禍による興行自粛に突入してしまった。しかし、110日の大会休止を挟んでも遺恨は継続し、タイチはNEW JAPAN CUP1回戦で棚橋と対戦することに。前哨戦では徹底的に左ヒザを痛めつけたが、公式戦でもタイチが試合を終始リードした。

 入場時、無観客の大会でもコーナーに上がってポーズを作った棚橋だったが、タイチは背後から襲いかかり、パワーボムで奇襲し、大ダメージを与える。ゴングが鳴ってもタイチペースが続き、場外戦ではセコンドのDOUKIを暗躍させつつ、カメラ用のケーブルやパイプイスで暴行し、一方的な展開に。前哨戦で痛めつけた左ヒザもローキックでしつこく蹴り飛ばした。棚橋はフライングフォアアームやドラゴンスクリューなど得意技で立て直しを図るが、タイチはジャンピングハイキックで動きを止めると、デンジャラスバックドロップでマットに叩きつける。

 それでもテレビ越しにファンが送る声援を感じ取った棚橋は秘密兵器のオールアウト(旋回式ロックボトム)で逆転。タイチがしつこく狙ってきたバックドロップをスリングブレイドで切り返してみせる。ツイスト&シャウト、スリングブレイド、ハイフライフローが立て続けに火を噴くと、正調ハイフライフローを狙って、コーナーに駆け寄った。

 だが、DOUKIがエプロンに上がって追撃を防ぐ。棚橋はビンタで排除したものの、その直後にタイチが背後から組みつき、レフェリーの目を盗んで急所蹴りをグサリ。タイチ式外道クラッチで押さえ込んだ。棚橋は間一髪キックアウトしたものの、タイチはアックスボンバー、タイチ式ラストライドと大技を連発。カウンターの強烈なエルボーがクリーンヒットする。

 粘る棚橋はフルスイングのビンタで呼応。タイチが前のめりに崩れ落ちると絶叫する。そして、強引にロープへ振ろうとしたが、踏ん張ったタイチは今日2発目のデンジャラスバックドロップをお見舞い。急角度の一撃で勝機をたぐり寄せると、延髄アックスボンバー、ジャンピングハイキック、ロングタイツを脱ぎ捨てての天翔十字鳳と猛ラッシュ。最後はブラックメフィストで逸材を沈めた。

 試合が決してもタイチの暴挙は止まらない。聖帝十字陵で棚橋を絞め上げる。2回戦で対戦する飯伏が救出に登場しても、にらみ合った直後に、IWGPタッグのベルトを奪い取ると、それで痛打してKO。棚橋にも無理矢理立たせてベルトで一撃を食らわせ、大の字になった2人を重ね、踏みつけて勝ち誇った。

 マイクを持ったタイチは「なにが棚橋だ、飯伏だ。やる前から終わっちまってんじゃねぇか。お前らなんてよ、俺の前では結局こんなもんだよ。お前ら2人ともやる前から勝負ついたな」と余裕の笑み。さらに、「オイ、こいつらみたいなカスチャンピオン。タッグタイトルは当たり前だけどよ。このトーナメント、俺が奪って、そして内藤、待ってろよ。俺が、この俺が新日本プロレスの全てを奪ってやる、コノヤロー」と二冠&タッグ王座獲りを予告した。

 タイチはバックステージでも言いたい放題。「試合がなかった4ヵ月間、お前ら、俺が何してたかも知らずによぉ。毎日、食っちゃ寝してただけだよ。その成果がこれだよ。お前らみたいに必死こいて練習してるヤツらとは違うんだ。お前らとはな、持って生まれた肉体が違うんだ」と棚橋&飯伏との違いを自信満々に強調した。「トーナメントは始まったばかりだ。次は飯伏、お前だな。珍しい顔合わせだけどな、勝負は見えてる。タッグも見えた。いいか、もう棚橋や飯伏は相手じゃない。俺はその先を見てるから」と2回戦突破も当然と言わんばかりだった。

 逸材から完璧な3カウントを奪い取ったタイチの発言はもはや大言壮語とは言えない。今日の勝利で一躍、NEW JAPAN CUPの優勝候補となったのは間違いない。まずは予告通りに飯伏を下し、タッグ王座挑戦を確実にする構えだ。

【タイチの話】「オイ、悪いな。俺はよぉ、棚橋と違ってよぉ…疲れた。すぐ疲れるんだよ、俺はよ。でもよぉ、その疲れる男に疲れねぇ男が負けたんだ。お前も疲れてんだろ。バレてんぞ、俺には。何が愛だ。何が愛してますだ。これで必要ないことがわかったか。テメェら聞きたかったか? 『愛してます』。そんな甘くねぇんだよ、愛はよ。いらねぇんだよ、そんなもんは。愛や情は人を狂わすからな。テメェら、見てろよ。棚橋のブスのファンどもよぉ、お前らが狂ってんだよ。アイツが愛だとかと言うからこうなんだよ、お前らみてぇなブスがよぉ。飯伏ファンも一緒だよ。アイツにキャーキャー言ってるヤツも一緒だよ。コイツらが愛だ何だ言うから狂ってよぉ。いないほうがせいせいするぜ、お前ら。邪魔だよ。言った通りだ。タッグはもうやらずとも決着ついたな。俺一人で十分だっただろう。この、試合がなかった4ヵ月間、お前ら、俺が何してたかも知らずによぉ。毎日、食っちゃ寝してただけだよ。その成果がこれだよ。お前らみたいに必死こいて練習してるヤツらとは違うんだ。お前らとはな、持って生まれた肉体が違うんだ。秘孔の位置も全て逆なんだ。おっと、これ以上言うと…(口を押さえる)。トーナメントは始まったばかりだ。次は飯伏、お前だな。珍しい顔合わせだけどな、勝負は見えてる。タッグも見えた。いいか、もう棚橋や飯伏は相手じゃない。俺はその先を見てるから。内藤、待っとけよ。俺が来るかもしんねぇぞ。全部、全部この俺が奪ってやるよ。楽しみにしとけよ」

【棚橋の話】「(足を引きずりながら現れると)まーじカテぇ! ちょっと見とらん間に、でーれぇ強くなっとるけぇ。はぁ…信じられへん。信じられへんねん。はぁ…春は終わってまった」

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