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6/23【新日本】悪夢再び…“バーバー矢野"降臨でヒロム涙目

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』会場非公表(6月23日※無観客TVマッチ)
▲矢野通&オカダ・カズチカ&石井智宏&SHOvs内藤哲也&SANADA&鷹木信悟&高橋ヒロム▲

 NEW JAPAN CUP2回戦の前哨戦で、ヒロムにかつてバリカンで坊主にされた悪夢が再来。“バーバー矢野"が降臨しヒロムは涙目で逃げ回った。

 2011年に“バーバー矢野"を名乗った矢野は、若手選手の髪をバリカンで刈る凶行に出て、当時ヤングライオンだったヒロムもその餌食になった。NJC2回戦(6・24TVマッチ)での対戦を前に、矢野は“バーバー矢野"の復活を示唆。8人タッグでの前哨戦で両雄は激突したが、悪夢が蘇ったヒロムは入場時から完全に矢野に怯え、体を震わせた。

 矢野は「なにもしない」「生まれ変わった」と笑顔。「来い来い来い。前哨戦やるぞ!」と呼びかける。ヒロムは警戒しながら仕方なくリングに入り、2人の顔合わせで試合はスタート。それでもヒロムはすぐさま後ずさり。矢野がタイツの中にバリカンを隠し持っていたことが発覚すると、ヒロムは場外に逃げ出す。しかし、ここでは浅見レフェリーがバリカンを取り上げて事なきを得た。

 その後、7・1TVマッチでのNJC2回戦で激突するSANADAとSHOがスピーディな先制争いを展開。2回戦進出を決めているオカダとNJC覇者を迎え撃つ二冠王・内藤が激しくせめぎ合って好調ぶりを見せつけると、再び矢野とヒロムが対峙した。

 矢野はここでもバリカン片手にリングイン。そのバリカンをいきなり浅見レフェリーに手渡すと、コーナーマットを引っぺがし、何度もヒロムをむき出しになった金具に投げつける。切り返したヒロムは矢野をエプロンに誘い出し、一矢報いるべくサンセットフリップパワーボムへ。しかし、こらえた矢野はもう1つ隠し持っていたバリカンを手にすると、またまたヒロムに襲いかかった。

 恐れをなしたヒロムは涙目になって場外に転落し、無観客のスタンド席に逃げ出すが、矢野は「またやってやるから待てよ」と勝負度外視で追いかけ回す。そして、会場ロビーまで追い詰めてヒロムをボディスラムで黙らせると、両足にテーピングを巻いて自由を奪い、バリカンで髪切りを狙った。慌ててオカダが急行し、リングに戻るよう促したが、ここで両者リングアウトの裁定が下り、試合終了となった。

 バリカンを見せつけて挑発する矢野に対し、ヒロムはさく乱状態で逃げ惑う。余裕の矢野は「楽しみにしておけ。明日だ、明日」と捨てゼリフを残して去っていく。内藤と鷹木によってはリングサイドに運ばれてきたヒロムは、「矢野どこだ!」とわめき散らして追いかけようとするも、両足はテーピングで固められたままで転倒。最後の最後まで矢野に翻ろうされた。

 バックステージでも矢野は「楽しみだな、オイ! 明日だ、明日! 明日! オマエの髪の毛、いい具合に伸びてるな、オイ! 俺のことが、好きなんだろ?」とニヤリ。一方のヒロムは自らの手でテーピングをはぎ取り、「面白れぇじゃねぇかよ、矢野通! デカさ。ヘビー級。面白い。正々堂々と、ぶつかり合いましょうか」と勝ち気に吠えたものの、バリカンの存在を思い出すと再び錯乱し「やっぱりイヤだ。やりたくない!」と対戦拒否までほのめかした。

【石井の話】「真壁、久しぶりだな、オイ。何年ぶりだ? 忘れたよ、オイ。真壁、ここ何年か、何で俺とシングルが組まれなかったか。それと、俺が去年タッグリーグでテメェに言ったこと。それをしっかりと考えて、リングに上がってこい」

【矢野の話】「(手に持ったバリカンを見て笑いながら)ずいぶんビビってるな、オイ! 楽しみだな、オイ! 明日だ、明日! 明日! オマエの髪の毛、いい具合に伸びてるな、オイ! 俺のことが、好きなんだろ?」

【オカダの話】「いやあ、試合中にあんなに一生懸命走ったのは、初めての経験でした。まあでも、明日に向けてこんだけ息が上がれば、十分なんじゃないかと思います。永田さん、あなたの1回戦の戦いは…見てません、すみません。まあでも、あの鈴木みのるを倒したってことは、外道さんよりは強いでしょう。まあでも俺が目指してるのは、永田さんを倒す、そんなことじゃないから。もっともっと先のことだから。まあね、NEW JAPAN CUPが始まって、まだ先のことは、今度話します」

【SHOの話】「昨日から一晩経って、ようやく、これでようやく、スタート地点に立てた。まだまだゴールは、まだまだ遠いぞ。今日、この対戦カード発表されて、凄く思うことがあった。次の2回戦はSANADA選手。決勝に行けば、もしかしたら石井さんとやれるかもしれない。今日一緒に組んだオカダさんかもしれない。そして、矢野さんかもしれない。そしてもしかしたら、高橋ヒロムなのかもしれない。そして優勝したら、内藤哲也。その次も、その次も、また次も、どんどんでっかい目標を立てて、やっていくしかない」

【鷹木の話】「昨日の敗戦は、ショックはショックだが、俺はもう切り替えてるから。そこでひとつ、SHOに忠告しとこう。確かに昨日は俺の負けだ。昨日だけは、な。だがよ、SHO、一度勝ったぐらいで、立場が逆転したと思うなよ。立場は! 何も変わっちゃいねぇ。それから! この俺から勝ったんだ。この後は、無様に! 負けてみろ。ただじゃおかねぇからな、この野郎!」

【内藤の話】「(2冠のベルトを床に置くと)俺は他の選手たちよりも元気だよ。だって試合してないからさぁ。ダメージもそこまでないよ。でも、試合勘であったり、ダメージに対しての体の慣れなんかは、他の選手のほうが状態はいいんじゃないの? だって試合してないからさ、どうしても、試合勘だったり体の慣れの部分に関しては、俺は劣る、かな。まあでも、俺は俺なりの調整の仕方で、7月12日、大阪城ホールへ、向かいますよ。NEW JAPAN CUPもだいぶ盛り上がってるんじゃないですか? 俺もさ、(目を見開くポーズで)毎日新日本プロレス・ワールドで、チェックしてるよ。いやあ、熱い戦いが続くねぇ。さあ、一体誰が勝ち上がってくるか。それにしても、高橋ヒロムはすげぇな。あぁ!? 存在感がピカイチだね。まあ、彼のポテンシャルからすれば当たり前のことかもしれないけどさ、彼のNEW JAPAN CUPへの気持ちが、ヒシヒシと伝わってくるよ。その点やっぱり、一番の注目は、ヒロムかな」

【ヒロムの話】「(足首をテーピングで固定されているため、小刻みに足を動かして少しずつ前進しながら)オイ、ちょっと待ってくれ。この定位置まで行くのが大変なんだよ。オイ、クッソー、コメントブースまで来るのに何分かかった? 10分以上かかってるじゃないか! (座り込むと)寂しいじゃねぇか、ロス・インゴ! 誰も(テーピングを)切ってくれねぇよなぁ。オマエら、ハサミだのなんだの言ってたけど、オマエらの手の力で何とでもなっただろう? あ! そうだー!(仰向けに寝て、縛られた足首を上に上げた状態になると)俺も手、使えたー!(手でテーピングをはがしながら)こうやってできるじゃねぇかよ! は? 俺、すげぇバカじゃん! マジうぜぇ! マジうぜぇ! 取れんじゃねぇかよ、本気出せば! マジか、気づかなかったよ! ふざけんなよ! あー、チクショウ! あー、俺がバカだったな! なんだよ、そうだ! 手が固められてると勘違いしてた! 手、使えたぜ! 言えよ!…いや、コレは俺だな! ロス・インゴどうのこうのも確かにそうだけど、気づいたなら言えよ! でも絶対アイツら、気づいてないから言わなかったんだろう? まあ、元を辿れば俺がバカじゃねぇかよ! なんだよ、チクショウ!(シューズの足首部分にある飾りからテーピングをはがし、捨てていくと)フサフサがいっぱい取れる! チクショウ!(両足が自由になると、カメラを向いて正座し)面白れぇじゃねぇかよ、矢野通! デカさ。ヘビー級。面白い。正々堂々と、ぶつかり合いましょうか。アレ? 何か忘れてる気がする…。ア〜レ〜? 何か忘れてるぞ、俺。ぶつかり合い…いや、ぶつかり合いはしたぞ…ぶつかり合い…ぶつかり合いしたっけ?(髪に手をやり、小声になると)アレ? バリカン…バリカンだ! 思い出した! バリカン! バリカン! やっぱりイヤだ!…やりたくない! そうだ! バリカンだった! そうだった! そうだった!(錯乱状態になると)ウヘヘ…バリカンだった! ウヘヘヘ…バリカン!」

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