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7/1【新日本】EVILが非情ファイトでNJC8強入り “春男"後藤は無念の脱落

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』(2020年7月1日)
「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 ○EVILvs後藤洋央紀×

 EVILが非情な急所蹴りで勝機を掴んでNEW JAPAN CUPベスト8最後の切符を獲得。“春男"後藤は2回戦で無念の脱落となった。

 EVILは1回戦で小島を正面突破し、「この俺が今年のNJC、何がなんでも優勝してやる」と初Vを誓った。2回戦の相手は過去3度の最多優勝を誇る“春男"後藤。2018年2月のNEVER王座戦で敗れているEVILにとっては雪辱戦となったが、「何がなんでも」の発言通り、非情ファイトで勝利をものにした。

 先に入場したEVILはリングを降りると、入場ゲートをにらみつけて後藤を待ち受ける。姿を現した荒武者はその気持ちに応えるように、ガウンを脱ぎ捨てると、場外にもかかわらず、ショルダータックルで正面衝突して激闘の幕が開けた。EVILは序盤からなりふり構わぬ攻撃に打って出る。鉄柵へ連続してホイップすると、首にパイプイスを固定した状態で鉄柱に投げつけ、リング上でもヒジを顔面に擦りつけていく。

 しかし後藤も追尾式ラリアットで反撃ののろし。串刺しラリアット、バックドロップの連続攻撃もさく裂する。EVILも猛抵抗を見せるが、荒武者は横殴り式ショルダータックルを完璧に読んで、牛殺しで切って捨てた。感情むき出しのエルボー合戦は互角。後藤がリバースGTRを決めれば、EVILも投げ捨てジャーマンで応戦する。ラリアットの相打ちが続くこと3回。それでも2人は倒れず、対角線のコーナーから同時に突っ込んだが、後藤のラリアットがクリーンヒットした。

 ここから後藤はGTR狙い、EVILはEVIL狙いで勝負の行方は二転三転。激しく体勢が入れ替わる。4度目のVに向けて執念を燃やす後藤はノーモーション頭突きやミドルキックで勝機をたぐり寄せ、GTWを見舞うと、今度こそとGTRの構えに。

 しかし、勝負にこだわるEVILは後藤を海野レフェリーに投げつけて強引に流れを変える。ラリアットで後藤をなぎ倒すと、レフェリー不在の状況をいいことに、非情な急所蹴りをズバリ。必死にフォールを返した後藤だったが、暗黒の王は構わずEVILでダメ押しし、3カウントをもぎ取った。

 「何がなんでも」の姿勢を貫いたEVILが8強入り。6・23TVマッチに続き、「いいか、おい。EVILが2回戦突破だ、コノヤロー。このトーナメントは俺がナンバーワンだということを証明するためのものだ。新しい新日本の頂点に君臨するのはこの俺だ。よく覚えとけ。This is EVIL! Everything is EVIL! 全ては…EVILだ!」と圧巻のマイクアピールで無観客大会を締めくくった。

 明日(2日)行われる準々決勝の相手はYOSHI-HASHI。EVILは3年ぶりの準決勝進出を狙う。SANADAやヒロムも勝ち残っており、その先には二冠王・内藤が待ち受けている。ロス・インゴ軍の同門対決が実現濃厚となってきたが、EVILは全てを打ち破り、その言葉通りに「ナンバーワン」であることを証明する構えだ。

【EVILの話】「言っただろ。このトーナメントはこの俺がナンバーワンになるためのトーナメントだ。よく覚えとけ。そのために何がなんでも勝ってやるから、よく覚えとけ」

※後藤はノーコメント

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