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7/5【NOAH】シングル経て清宮と稲葉が合体 「二人で景色を塗り替える」

『NOAH “NEW HOPE" Day3』東京・シャトーアメーバスタジオ(2020年7月5日配信※TVマッチ)
○清宮海斗vs稲葉大樹×

 ノアの若手主体TVマッチ『NEW HOPE』でノアの“スーパノヴァ"(超新星)清宮と、元WRESTLE-1王者・稲葉の一騎打ちが実現。清宮が熱戦を制したが、試合を通じて意気投合し「二人で景色を塗り替える」とタッグ結成に至った。

 WRESTLE-1の活動休止に伴い、元王者でもある稲葉の動向も注目されていたが、5・31配信のノア『NEW HOPE』に突じょ登場。清宮と無言のにらみ合いを展開していた。二人は昨年大みそかのW-1大阪大会で、それぞれの団体の王者としてタッグを結成していたが、再会の舞台は“いちレスラー"としての一騎打ちだった。

 力量を確かめ合うような探り合いを経て、清宮がねちっこい絞め技地獄に持ち込んで主導権。稲葉が反撃に出ても、すぐに得意の各種エルボーで飲み込み、ノアの新星が優位に立ち続けた。

 それでも稲葉は気迫のエルボー合戦に持ち込み、“気持ち"で戦況を五分に。清宮もトップロープ超えのスタンガンや後頭部へのフライングエルボーなど、新たな動きを交えて華麗に応戦したが、稲葉もタイガースープレックスは泥臭く踏ん張って“気持ち"をみなぎらせた。

 さらには逆にバックを取り返して、稲葉が投げ捨てタイガースープレックス発射に成功。立て続けにこん身のラリアットを叩き込み、得意の卍固めへ。完璧には極めさせずに逃れた清宮も、カウンター・ドロップキック→急角度ジャーマン→タイガースープレックスの勝利の方程式を繰り出しにかかったが、稲葉はコーナーを蹴りながらタイガーを切り返し、逆に泥臭く丸め込んだ。

 だが、続く首固めもクリアした清宮は、新兵器の裏投げをカウンターで繰り出して稲葉を鎮圧。続けざまに今度こそのタイガースープレックスでぶっこ抜いて固め、完璧な3カウントが数えられた。

 熱戦の末に清宮が貫禄勝ち。自身中心の若手TVマッチを今回も締めたスーパーノヴァは「稲葉大樹、NEW HOPEに一人で乗り込んできた根性はとても素晴らしいと思う。そして、今まで味わったことのない情熱、熱さを、今日感じることができました。俺は今日の稲葉選手もそうだけど、このリングに上がってくるヤツは全員が敵になると思ってるから。挑んできた闘いから、俺は逃げない。これからもいろんなヤツらと闘って、それを吸収して、このリングを進化させていたきたと思います」とTVカメラに向かって“締め"に入った。

 すると稲葉が清宮を呼び止め、マイクを拝借。「清宮さん、前回のNEW HOPEで出てきて、今日は胸を貸してくれてありがとうございました。俺も今日まで頑張ったつもりだけど、まだまだ足りない。まだまだ追いつけない。ただ、俺はこれを点で終わらせたくない。清宮さん、俺と組んでください。もっと、あなたと近くで試合させてください。お願いします」と、キャリアで2年半、年齢で9歳年下の清宮に対して、謙虚にタッグ結成を持ちかけた。

 しばし稲葉と見つめった清宮も「もちろんですよ。稲葉選手の情熱はどこの選手にも負けてない。俺はその情熱も欲しい。吸収して進化していきたいと思います。俺たち二人でプロレス業界に風穴あけていきましょう!」と承諾。最後は二人で「俺たち二人で景色を塗り替えるぞ!」と声を揃えて絶叫し、第3回『NEW HOPE』の幕が下ろされた。

 清宮&稲葉のタッグチームは、ノア本戦ではなくまずは『NEW HOPE』で発進。来週(7月12日)ABEMA配信の『NEW HOPE Day4』で「清宮&稲葉vs小峠篤司&大原はじめ」のタッグマッチが行われることが決まった。

 さらには金剛興行となる7・24後楽園大会では「稲葉vsマサ北宮」のシングルマッチも決定。新たなる戦場で、早速、自らの進むべき道を切り拓いた稲葉は「清宮さんと試合が組まれて、思う存分、清宮さんに思いの丈をぶつけられたんで、またプロレスが楽しくなってきました。どんどんプロレスが楽しくなってきました」と充実の汗をぬぐった。

【試合後の清宮&稲葉】
▼清宮「(※稲葉に)ありがとうございました。いやぁホントに情熱が凄いですね」

▼稲葉「自分も前の団体(WRESTLE-1)がいろいろあって、プロレスやりたいけどやれない。そういう状況が続いてて。前回NEW HOPEで清宮さんの前に出ていって、清宮さんと試合が組まれて、思う存分、清宮さんに思いの丈をぶつけられたんで、またプロレスが楽しくなってきました。どんどんプロレスが楽しくなってきました。ありがとうございました」

▼清宮「稲葉選手とまたこうしてリング上で出会えて幸せですよ。前のリングでタッグ組んでやった時も、また関われればいいなってずっと思ってたんで。ホントにもう一回、二人でやってやりましょう。プロレス界に俺たちのパワーっていうのを、見せてやりましょう」

▼稲葉「よろしくお願いします! 次、タッグ組みましょう」

▼清宮「やりましょう! もう次から動いていきましょう」

――稲葉選手はノアへの印象や初参戦の感想は?

▼稲葉「やっぱり熱いですよ。いろいろプロレス業界が進んでない時も、ノアさんはずっとプロレスを動かしていて。そこに上がれるってことは凄いうれしいです」

――NEW HOPEという枠で組んでいく? 本戦まで見据えている?

▼清宮「ノアと闘ってきた人間と、WRESTLE-1で闘ってる人間。やっぱり見てきた景色が違うと思うから、そこを融合させて。まずNEW HOPEが次もあるんで、そこからプロレス業界、NEW HOPEに注目してる人、たくさんいると思うんで、響かせていきたいですね」

――稲葉選手のほうがだいぶ先輩だが『胸を貸してもらった』との言葉もあった

▼稲葉「そこに先輩・後輩も関係ないと思うんで。僕も清宮さんが後輩だろうがなんだろうが、吸収するものは吸収したいし、後輩だろうが凄いところは凄いところで認めてるし。僕もそこを学んでいかないといけないと思ってるんで。そこは関係ないですね」

――清宮選手は他にもパートナーがいた気がするが…?

▼清宮「他の話は今はいいんじゃないですかね。僕と稲葉選手でプロレス業界に風穴を開けるって言ったことがすべてなんで」

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