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7/11【新日本】EVILがNJC制覇&衝撃BULLET CLUB入り オカダ粉砕&内藤決別KOで4ヶ月半ぶり興行は“闇"一色

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020 決勝戦』大阪城ホール(2020年7月11日)
決勝戦 ○EVILvsオカダ・カズチカ×

 EVILがオカダを無法粉砕して『NEW JAPAN CUP』(NJC)初制覇した。試合後、二冠王・内藤を呼び出すと、EVILでKOし、まさかのBULLET CLUB入り。約4ヵ月ぶりとなった新日本の“有観客"大会は闇一色となった。

 新日本の“有観客"大会は、2・26沖縄大会以来、約4ヶ月半ぶり。客席は間隔確保のため収容力の3分の1程度に制限され、動員発表は3318人だった。(今年の2・19大阪城ホールは11411人※札止め) マスク着用、消毒、検温はもとより、分散型の入退場が行われたほか、会場内では集団での会話や大声での声援も規制された。いつも盛況なグッズ売店も設置されず、巡回する係員によってパンフレットのみが販売された。

 そのメインで組まれたのはNEW JAPAN CUP決勝戦。「何がなんでも優勝する」という言葉の通り、非情な急所攻撃など手段を選ばぬ暴走行為で優勝決定戦まで勝ち上がってきたEVILが、2連覇を狙うオカダと激突したが、暗黒の王は予想だにしない行動に出た。

 序盤からEVILの気迫が目を引いた。ラリアットやダークネスフォールズで速攻勝負を仕掛けると、場外戦ではパイプイスを使ってオカダの右腕と首に大ダメージを与える。その後は右腕への一点集中攻撃で主導権。オカダも正攻法で挽回し、このNJCで猛威を振るった変型コブラクラッチに持ち込んだものの、右腕のダメージが響いて仕留めきれない。スキを突いたEVILは海野レフェリーとオカダを衝突させて無法地帯を作ると、ローブローでオカダの動きを止め、パイプイスめがけてダークネスフォールズを強行。「何がなんでも優勝する」という思いを爆発させた。

 その後も猛攻を受けたオカダだったが、意地を見せる。決意に満ちた表情でエルボー合戦を仕掛けると、カウンターのドロップキックをズバリ。しつこく変型コブラクラッチに絡め取る。EVILが顔面をかきむして強引に脱出しても、旋回式ツームストンパイルドライバーを挟んで再捕獲。ギブアップしないとみるや、ショートレンジ式レインメーカーを2連続でぶち込み、またまた変型コブラクラッチに捕らえた。

 勝負あったかと思われたが、BULLET CLUBの外道と裕二郎がまさかの乱入。EVIL曰く「全てこの俺が仕組んだことだ」という乱入劇に場内は騒然となる。外道がレフェリーの注意を引きつけているスキに、裕二郎がオカダにマイアミシャインをお見舞い。ここで息を吹き返したEVILはラリアットを振り抜いた。勝負を捨てないオカダはしつこく変型コブラクラッチを狙ったものの、EVILは海野レフェリーごとコーナーに押し込んで脱出。再びレフェリー不在になったのをいいことに、オカダの股間を容赦なく2連続で蹴り飛ばすと、苦もんするレインメーカーを強引に立たせ、必殺のEVILがついにさく裂。一気に3カウントをもぎ取って、NJC初優勝を果たした。

 無法行為を連発したものの、EVILの初優勝が決まると、場内からは拍手が飛ぶ。しかし、EVILはさらなる暴挙で大阪城ホールを闇に沈めた。

 「おい、今年のNEW JAPAN CUP、圧倒的に完勝したのはこの俺、EVILだ!」と勝利の雄叫びを上げると、「おい、内藤! 出て来いよ」と二冠王を呼び出す。2本のベルトを持った内藤はリングに入ると、「キング・オブ・ダークネス、EVILのなりふり構わず結果にこだわる姿。俺は好きだぜ」と凶悪化したEVILを評価。「明日行われるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同士による初めてのタイトルマッチ。お互い楽しもうぜ、カブロン!」と呼びかけると、拳を突き上げた。

 しかし、暗黒王は応じると見せかけて、Too Sweetポーズに切り換えると、EVILで内藤をKO。花道から邪道&外道、裕二郎、石森が姿を現し、EVILのBULLET CLUB入りが決定的となった。

 EVILはピクリとも動かない内藤の頭上でロスインゴ・キャップを踏みにじると、BULLET CLUBのメンバーとともにToo Sweetポーズを改めて披露。慌ててヒロム、SANADA、鷹木のロスインゴ勢が駆け込んできたが、EVILはさっさと場外に退避するや舌を出して勝ち誇った。

 ともにかくにも、あす(12日)に同じ大阪城ホールで行われる内藤とEVILの二冠戦は、ロス・インゴ対決から一転して遺恨マッチに。バックステージでEVILは「内藤、内藤、内藤! お前とロス・インゴのお前ら、全員腐りきってんだよ、コノヤロー。そしてな、虫酸も走りに走りまくってんだよ、コノヤロー。明日、リングで大の字に倒れてるのは内藤、お前だ。よく覚えとけ!」と胸の内を吐き出した。

 コロナ禍以降、日本プロレス界初のビッグマッチ。新日本4ヶ月ぶりの興行は、衝撃の“闇”一色に染まった。

【EVILの話】「おい、まずはオカダ。オカダ、なんで決勝の舞台にBULLETが入ってくるんだとでも思ったか? それはな、全てこの俺が仕組んだことだ。そして、内藤、内藤、内藤! お前とロス・インゴのお前ら、全員腐りきってんだよ、コノヤロー。そしてな、虫酸も走りに走りまくってんだよ、コノヤロー。明日、リングで大の字に倒れてるのは内藤、お前だ。よく覚えとけ!」

※オカダはノーコメント

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