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7/19【NOAH】YO-HEY悲願戴冠ならず、鼓太郎が完勝V3 “最終決戦”でSTINGERが元RATEL'S完全粉砕

『STAY TOGETHER FOREVER! Day2』東京・後楽園ホール(2020年7月19日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○鈴木鼓太郎vsYO-HEY×

 GHCジュニア王者・鼓太郎がYO-HEYの挑戦を完勝で退けて3度目の防衛に成功。ユニット抗争・最終決戦とされた“STINGERvs元RATEL'S"による2大ジュニア王座戦は、STINGERの圧勝に終わった。

 約1年半の間に渡ってノアジュニアの名物抗争となっていた“STINGERvsRATEL'S"だが、HAYATAの裏切りが引き金でRATEL'Sが解散。ユニット抗争・最終決戦として2大ジュニア王座戦が行われたが、“初戦"のGHCジュニアタッグ王座戦ではSTINGERの小川良成&HAYATA組が、元RATEL'Sの原田大輔&タダスケ組を粉砕していた。

 元RATEL'Sとして後がない状況で迎えたYO-HEYが、悲願の初戴冠を目指して躍動。序盤こそ鼓太郎得意のボディ攻めで動きを止められたが、決死のノータッチ・トペコンヒーロなどで巻き返し、鼓太郎のボディ攻めを受けてもカウンターのトラースキック3連発で巻き返してみせた。

 燃えるYO-HEYは得意の顔面Gで追い打ちをかけるや、スーパー顔面Gをキャッチされてもリバース・フランケンシュタイナーへ。さらには裏・顔面Gとたたみ掛け、鼓太郎のタイガードライバーもフランケンシュタイナーで切り返して譲らず。逆に急角度のカナディアンデストロイヤーでマットに突き刺した。

 さらには前日の前哨戦で3カウントを奪った前宙飛びつき式顔面Gでトドメを狙ったものの、踏ん張った鼓太郎は逆に肩車で担ぎかえると、必死に抵抗するYO-HEYの両手をつかんでレクイエムで真っ逆さま。強烈すぎる一撃でYO-HEYを完璧に沈めてみせた。

 これにより“最終決戦"とされたSTINGERと元RATEL'Sの抗争は、STINGERの連勝で完全勝利。悲願の初戴冠に届かず、失意の大の字となったYO-HEYの頭上で、鼓太郎はベルトを掲げて非情の仁王立ちを決め込んだ。

 YO-HEYはジュニアリーグ戦決勝や、ジュニアタッグリーグ戦決勝の舞台でことごとく鼓太郎に敗退。今回も自ら「最終決戦」と覚悟して挑戦したが、やはり勝てなかった。タダスケに介抱されながら引き上げると「もう鈴木鼓太郎には勝てへんのかもしれない…」と這いつくばりながら一言。そこに原田大輔の姿はなかった。

 3度目の防衛となった鼓太郎は「もう元RATEL'Sとも飽きた」と区切りを強調したうえで、「他のヤツが出てこないんだったら、動かないんだったら、俺はこのままずっとタイトルマッチをやりませんよ。チャンピオンから相手を探すもんじゃないので。欲しいと思うヤツは出てくればいい」と刺激的な新展開を希望した。

【試合後の鼓太郎】
――試合を振り返ると?

▼鼓太郎「まあ、俺が覚悟決めろよって言って、覚悟を決めてきて、それでも俺には敵わなかったんだから。あいつがこのあと何をするかしらないけど、俺がなんかやれって言って、それをやるのは簡単だけど、それは自分で見つけろと言いたいね」

――YO-HEY選手からは「もう鈴木鼓太郎には勝てないかもしれない」という言葉があった

▼鼓太郎「悟ったんじゃないの、力の差を。でも、あいつはまだまだこれからでしょ? あいつが受けた屈辱は俺に勝つことでしか払拭できないと思うよね」

――長い抗争となり、最終決戦という位置づけもあったが、感じるものはあった?

▼鼓太郎「感じるものも何ももう圧勝でしょう、俺らの。昨日はちょこっと負けちゃったけど、オジサン2人は今日に向けてコンディション整えてきてるから」

――改めてSTINGERはここからどういう動きを見せていく?

▼鼓太郎「STINGERとしてはこのまま。HAYATAも入ったばっかりだし、3人として組んだ歴もまだ浅いからこれからね。まあ、すぐ手は合うんだろうけど、これからやっていくとして。あとは、こっち(GHCジュニア王座)だね、こっち。相変わらず誰も出てこないし、もう元RATEL'Sとも飽きたし。でも、他のヤツが出てこないんだったら、動かないんだったら、俺はこのままずっとタイトルマッチをやりませんよ。チャンピオンから相手を探すもんじゃないので。欲しいと思うヤツは出てくればいいし。それでいきなりタイトルマッチとかは俺はごめんだけど、前哨戦とかで当たる時もね。その前に当たって力を見せてくれば、俺は全然受けるし。そろそろ動けって。俺も防衛3度目なんでね」

――お客さんのいる前での試合は久しぶりとなったが、それについては?

▼鼓太郎「お客さんも声を出しちゃいけないというので、応援の仕方とかでいろいろ困っている部分もあると思うんだけど、徐々に"有観客"で取り戻しつつあるんで。次はマスクを外して、そのまま声を出して。その大歓声の中で、俺はこのベルトを懸けてね、(相手は)誰かわからないけどやりたいよ」

【YO-HEYの話】「(※がっくりとうなだれながら)もう鈴木鼓太郎には勝てへんのかもしれない…。すいませんでした」

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