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7/20【新日本】永田-鈴木大乱闘で再戦機運、タイチ&ザックはリマッチ要求却下 金丸はワトKO

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年7月20日)
○金丸義信&タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのるvs棚橋弘至&飯伏幸太&永田裕志&マスター・ワト×

 タイチ&ザックが棚橋&飯伏からの再戦要求を却下し、金丸はタッチアウトでワトをKO。そして大乱闘を展開した永田と鈴木の再戦の機運が高まった。

 6・17TVマッチにおけるNEW JAPAN CUP1回戦で7年ぶりに一騎打ちを行った永田と鈴木。壮絶な打撃戦の末、永田がバックドロップホールドで勝利したが、その後も両者はタッグで当たるたびに真っ向勝負で火花を散らしてきた。この日も同様で、開始早々、エルボー合戦で激しく殴り合い、鈴木が仕掛けたスリーパーを阻止した永田がバックドロップを仕掛ければ、鈴木もこれを食い止めるなど読み合いでも渡り合った。

 試合後もエルボー合戦、張り手合戦で感情をぶつけ合った両者。学生時代以来の遺恨は今なお燃え盛る一方で、永田が「鈴木みのるが俺を思いっきり見てる。こんな快感ない。どんどん殴れ。殴れ。ただし、やり返される覚悟があるならな」と通告すれば、鈴木は「これで終わりじゃねぇだろうな? 永田よ、もう一度殴らせろ。おい、永田、もう一発、もう百発、お前の首差し出せ。ぶち殺してやる。永田とシングルマッチ組めよ。これが王の望みだ」と要求。再戦の機運が一気に高まった。

 7・12大阪城大会で棚橋&飯伏を破ってIWGPタッグ王座を奪取したタイチ&ザック。この日、8人タッグで両軍が激突した。タッグ王座戦で両ヒザを破壊された棚橋だが、右足で何度もマットを踏み鳴らして問題なしをアピール。お株を奪うアキレス腱固めでザックに悲鳴を上げさせたが、ザックのヒールホールドに捕まってしまう。タイチが棚橋の動きを止めると、ザックが右足を低空ドロップキックで射抜いた。

 その後もザックがトーホールドやレッグロックで棚橋の右足を集中砲火。タイチも「お前は終わったんだ」と挑発し、棚橋が放ったダイビングボディアタックを自爆させて嘲笑する。棚橋がドラゴンスクリューで反撃すると、飯伏がザックをフランケンシュタイナーで吹き飛ばし、タイチにその場飛びシューティングスタープレスを投下。タイチもバックドロップで突き刺したが、飯伏はハイキックでやり返した。

 試合後、棚橋&飯伏がリマッチをアピール。飯伏が「東京のファンのみんなの前で試合ができて、そこは最高にいいです。ただ、無冠になったっていうのは悔しいんで、棚橋さん、もう一回、もう一回、何度でもチャレンジしましょう」と呼びかけると、棚橋も「今、飯伏の仕事8、棚橋の仕事2だから。これを7:3、もしくは6:4に持っていけたら、もっとチームとして充実するから」と自身の復調を見据えて呼応した。

 だが、新王者は聞く耳をもたない。タッグ王座戦に勝利しただけでなく、その前のNJCでタイチが棚橋、飯伏を連破しているからだ。タイチが「シングルでも勝てず、タッグでも勝てず。それでもう一回やらせてくださいって、どこにそんな権利があんだよ。アンケート取っちゃおうか? 100人中100人が権利なしって言うんじゃねぇの?」と断固拒否するのも筋が通っている。ザックも「あいつらにリマッチの権利はない。特に棚橋はもう終わったレスラーだ。飯伏は別のパートナーを見つけた方がいい。YOSHI-HASHIなんかどうだ?」と口を揃えた。

 そして試合を制したのは金丸。7・11大阪城大会における凱旋マッチでDOUKIに勝利したワトを襲撃し、この日は7・12大阪城に続く2度目の直接対決を迎えた。復讐に燃えるワトが左右のローキックやローリングバックブローを打ち込むなど攻め立て、ドロップキック、スワンダイブ式エルボースマッシュと空中殺法を連発したが、コーナーに上がったところを鈴木のスリーパーに捕まってしまう。すかさず金丸が鈴木と低空ドロップキックとサッカーボールキックのサンドイッチ攻撃を決め、リバースDDT、ディープインパクトで突き刺すと、3カウント寸前に自らワトを起こし、タッチアウトでダメ押しして3カウントを奪った。

 まんまと金丸がワトに直接勝利。まだまだ序の口とばかりに「海外から帰ってきたかなんだか知らねぇけど、そう簡単に行くと思うなよ。てめぇの横にな、天山? いるかもしれねぇけどよ、てめぇの前には俺がいるからよ。忘れんなよ。まだまだ終わらせねぇぞ」と通告した。ワトは凱旋3戦目で初黒星。「こんなもんじゃねぇぞ。やってやるからな、次は。金丸、ぶっ潰してやるよ。見とけよ。ふざけんな、バカ野郎!」と怒りもあらわに雪辱を誓っていた。

【試合後の鈴木&タイチ&ザック】
▼鈴木「おいおいおいおいおいおい! 永田ーッ! 永田よ、どこ行ったぁ!? これで終わりじゃねぇだろうな? 永田よ、もう一度殴らせろ。おい、永田、もう一発、もう百発、お前の首差し出せ。ぶち殺してやる。永田とシングルマッチ組めよ。これが王の望みだ。叶えろ。わかったか? わかったか…? わかったかーーッ!(とTVカメラに向かって絶叫)」

▼金丸「おい、海外から帰ってきたかなんだか知らねぇけど、そう簡単に行くと思うなよ。てめぇの横にな、天山? いるかもしれねぇけどよ、てめぇの前には俺がいるからよ。忘れんなよ。まだまだ終わらせねぇぞ、おい」

▼タイチ「なんだ、棚橋弘至? またやらせろってか? バカじゃねぇの。おい、もう一回やらせろってどの口で言うんだよ。バカじゃねぇの、本当に。どこにそんな権利があんの、お前らに? 完全に叩きのめされたんだよ。棚橋弘至、シングルでも勝てず、タッグでも勝てず。それでもう一回やらせてくださいって、どこにそんな権利があんだよ。アンケート取っちゃおうか? 100人中100人が権利なしって言うんじゃねぇの? 完璧に叩きのめしたからな。シングル獲った。タッグはザックが決めた。なんの権利があんだよ」

▼ザック「あいつらにリマッチはやらせない。NEW JAPAN CUPでタイチに2人まとめてやられてるし、俺から何度もタップアウトさせられてきたことを忘れるな。次期挑戦者チームとして認めない。俺たちのチームがタッグの新しい景色を見せてやろう。最近このベルトの価値は下がってしまっている。『今このベルトはショッパイ』。でも俺たちでベルトの価値をもっと上げていく。だからあいつらにリマッチの権利はない。特に棚橋はもう終わったレスラーだ。ヘアスプレーじゃお前の壊れたヒザは治せない。だから飯伏は別のパートナーを見つけた方がいい。YOSHI-HASHIなんかどうだ?」

▼タイチ「やる相手もいねぇし。怖ぇだろ、俺ら相手じゃよ。勝てる気しねぇだろう、誰も。誰も言ってこねぇし。だけど、誰ともやんないよ、そうしたら。でも、6ヵ月間(防衛戦を)しねぇと獲られちまう。6ヵ月後に金丸&DOUKI組とやってやるよ。(階段にいた辻を見つけて)それともお前がやんのか、この野郎。ボーッと突っ立ってやがって。てめぇ、やるか? 2対1でやってやるよ。欲しいか? 2対1でてめぇとやってやるよ。お前一人だぞ。やんのか? 何頷いてんだよ。かかってこい」

▼ザック「ついに俺も歴代のIWGP王者の仲間入りだ!」


【試合後の棚橋&飯伏&永田&ワト、天山】
▼飯伏「やっぱ無冠になって、ベルトの力ではないけど、それだけではないけど、でもちょっとやっぱりベルトの力っていうのはあったのかもしれない。気持ち的な弱さが出たのかもしれないし、最後絶対助けられたのに助けに行けなかったし。なんですかね? こんなこと言うのおかしいですけど、東京のファンのみんなの前で試合ができて、そこは最高にいいです。ただ、無冠になったっていうのは悔しいんで、棚橋さん、もう一回、もう一回、何度でもチャレンジしましょう」

▼棚橋「そうだな、うん。飯伏の調子の良さ、試合の充実ぶりっていうのはもう隣で見ていてわかってる。ザックも言ってたけど、『飯伏はいいけど、棚橋はダメだ』と。『飯伏、挑戦したいんだったらニューパートナーを見つけてこい』。英語で言ってたけど、飯伏、俺、必ず調子戻すから。すぐな。すぐ戻すから」

▼飯伏「いや、大丈夫です」

▼棚橋「待っててくれ」

▼飯伏「絶対、タッグがシングルのベルトを超える。IWGPヘビーのベルトまで、そこまで絶対していくから。棚橋さんとやってきてるから」

▼棚橋「今、飯伏の仕事8、棚橋の仕事2だから。これを7:3、もしくは6:4に持っていけたら、もっとチームとして充実するから。そしてさ、試合と関係ないけど、後楽園ホールでお客さんに来てもらって試合して、もしかしたらだけど、俺がこの10年以上かけてやってきた少しずつ席を埋めていく、増えていく光景が、このコロナが収まってその先の1年、2年で倍速、3倍速、4倍速で見られるような気がします」

▼永田「わずか1ヵ月ちょいで景色がガラッと変わっちゃったね。鈴木みのるが俺を思いっきり見てる。こんな快感ない。どんどん殴れ。殴れ。ただし、やり返される覚悟があるなら。なんか言ってましたか、彼は? なんか言いたいことがあったんじゃないのか? ハッキリ言葉で物を言ってみな。俺は逃げも隠れもしない」

▼ワト「金丸、金丸ーッ! こんなもんじゃねぇぞ。やってやるからな、次は。金丸、ぶっ潰してやるよ。見とけよ。ふざけんな、バカ野郎!」

▼天山「ワト、あいつが次の名古屋でリベンジするって。絶対。俺もプッシュするからね。覚悟しとけ、オラ!」

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