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7/24【大日本】DDT勝俣が大日本のデスマッチに本格参入 伊東と最侠タッグ出場へ

東京・後楽園ホール(2020年7月24日)
蛍光灯6人タッグデスマッチ ○木高イサミ&アブドーラ・小林&宮本裕向vs伊東竜二&高橋匡哉&勝俣瞬馬×

 DDTの勝俣が大日本のデスマッチ戦線に参入。百戦錬磨のイサミに完敗を喫したものの、「まだまだやりたいです」と今後の出場にも前向きな姿勢を示し、伊東に最侠タッグトーナメント出場を直訴した。

 昨年末の年越しプロレスで初めて蛍光灯デスマッチを経験したDDTの勝俣が大日本のデスマッチ戦線に本格参入。8・29横浜文体で藤田ミノルとのデスマッチヘビー級王座防衛戦を控える伊東、高橋と組んで、小林&宮本&イサミ組と対戦した。

 序盤から勝俣は小林組に集中攻撃を浴びた。小林たちは圧倒的な経験の差を活かして、これでもかと蛍光灯を使って痛めつける。しかし、血まみれになりながらも勝俣は総攻撃を耐え抜き、小林の胸板にハンマーパンチを見舞ってようやく反撃に成功した。

 あとを受けた伊東が盤石の試合運びで流れを掴むと、高橋も奮闘を見せて試合を立て直す。そして、再び勝俣が登場。イサミが脳天に蛍光灯を振り下ろしても下がらず、両腕を固定してのダイビングダブルニーアタックで蛍光灯に衝突させた。

 介入した小林がスリングブレイド、シャイニングウィザード、バカチンガーエルボードロップと畳みかけると流れは一変。イサミは蛍光灯を挟み込んでのサッカーボールキックで追い討ちをかけたが、粘る勝俣はトラースキックで反攻すると、伊東&高橋が串刺し攻撃で援護射撃。勝俣は蛍光灯の束をイサミの脳天に振り下ろすと、中に入ったブロックをリング上に散乱させた。高橋がイサミの体に蛍光灯を重ねると、勝俣はダイビングボディプレスを落としてチャンスを掴む。

 宮本が介入してもエルボー合戦で譲らず。自ら脳天に蛍光灯を振り下ろして気合いを入れると、エルボーを乱射して押し勝った。だが、二丁拳銃はあうんの呼吸で合体串刺し攻撃を繰り出してあっと言う間に挽回。宮本のサンダーファイヤーパワーボム、イサミのダイビングダブルニードロップwith蛍光灯が間髪入れずに火を噴いた。フォールを返して場内を沸かした勝俣だったが、イサミは憤怒の罪で蛍光灯に叩きつけて3カウントをもぎ取った。

 血まみれになって敗れた勝俣に対し、伊東はマイクで「勝俣、デスマッチの世界へようこそ」とメッセージ。もともと昨年の大みそ日の年越しプロレスで伊東と勝俣はタッグを組む予定だったが、伊東がインフルエンザのために欠場に。また、4月の札幌大会では蛍光灯デスマッチでのタッグ対決が組まれていたものの、新型コロナウイルス問題による非常事態宣言により、大会自体が中止となっていた。伊東はこの経緯に触れたうえで勝俣に陳謝し、「どうだ? まだまだやりたいか?」と問いかけた。

 体はボロボロの勝俣だったが、「まだまだやりたいです。痛いっすよ。メチャクチャ痛いっす。でもね、楽しかったです」と充実感をあらわに。その気持ちを今日だけで終わらせるわけにいかないとばかりに、「伊東さん、僕たちはこの年越しから始まる予定だったんですけど、流れて流れて、やっとこの7月、後楽園でやっと組むことができました。そこで僕は思いました。このタイミングで僕たちが組んだってことは、なにかしら意味があると思うんですよ。伊東さん、僕と一緒に最侠タッグお願いします!」と今年はトーナメントで争われる最侠タッグ出場を直訴した。

 伊東は「俺、最侠タッグ、いろんな相手と組んでんだ。簡単に言えば、決まったパートナーがいないんだよ。そんな中で、お前の申し入れ。喜んで受けるよ」と快諾。「今年の最侠タッグ勝俣と組んで出ます。そして、優勝を目指します」と目標を掲げた。

【試合後の伊東&高橋&勝俣】
▼伊東「初めて今回やっと組めた勝俣選手。物凄い気持ちを見せてもらったし、うちらもこれは置いていかれてるね。なんとか彼に追いついて。で、彼の気持ちで最侠タッグ一緒に出ましょうと。もちろん快く引き受けたうえで、優勝を目指していきたいと思います」

▼高橋「続々と最侠タッグのメンバーが決まっていってるんですけど、僕は(パートナーが)いないんですよね。誰が余っているんですか? 去年は1試合だけで不戦敗という残念な結果だったんで、今年はと思ったんですけど、まだちょっと僕のパートナーは復帰の『ふ』の字も出てないので。今回も出れないとなるとちょっと…。余っているとなると星野さんぐらいですかね? 余り者タッグ、もしくは勝俣君みたいにデスマッチをやりたいという方がいればぜひ組みたいなと思いますね。さすがにパートナーがいなくて焦ってきました。勝俣君に関しては、もちろん覚悟を持ってきてるんで。楽しかったですか?」

▼勝俣「楽しかったです」

▼高橋「デスマッチは戦いですけど、僕は楽しむということで、今日はよかったと思います」

▼勝俣「年越しはDDTと大日本の興行でしたけど、今日こうやって大日本さんの興行に出させてもらって。本当に伊東さんと高橋さん、ありがとうございました。頼もしいパートナー、先輩方がいて、デスマッチを楽しむことができました。年越しがあってのこのタッグ。年越しでデスマッチに参戦して、ただデスマッチをやりましたで終わらせたくなかったし、俺はなんといってもDDTプロレスで生き残るための自分の武器を1つ見つけたかった。昨日は上野がKO-Dに挑戦して、負けたけど凄くいい試合をしてた。なんなら勝つと思ったよ、見てて。凄く悔しい思いもした。凄く悔しかった。僕の後輩がああやってメインで挑戦している姿を見て、僕は凄く嬉しかった。でも、悔しい。やっぱり俺もDDTで生き残るためにはなにかをしなきゃいけない。その覚悟を持ったうえで、この大日本さんに上がってる。そして、上がったからには、大日本さんのトップを目指したいって気持ちもあるし、だから伊東さんと組んだことによって、最侠タッグに出たいという気持ちが出ました。先ほどリングで優勝目指すって言ってくれましたけど、僕が足を引っ張らないように、自分個人の力もつけて、優勝を目指したいと思います。ただ、本当に楽しかったです。ありがとうございます」

――だいぶ期間は空いたが、気持ちはブレずに出せた?

▼勝俣「もちろんこの期間、無観客でずっとやってて。ハードコアやって、ヨシヒコとやったり、クリスとやったり、ドリューとやったりしてきて、やっぱりどこかに『もう1回デスマッチをやりたい』と。もちろん4月にあったから。そこでできると思ってたから。でも、4月から2ヵ月の間もやっぱり忘れてないし、ずっと勉強して見てきて、『あぁ、やっぱり俺もこういうことをしたい。やっちゃいけないことをやりたい』と思ったし、それを見てゾクゾクしたし。前日なんて全然寝れなかったですからね。それぐらい楽しみにしてました、今日は。またイサミさんと戦えたのも。3WAYでUNIVERSALでやったし、宮本さんとはEXTREMEでやったし、小林さんとは3年前の年越しでタッグで戦わせてもらったこともあるんですけど、まだまだやり足りないんで、もう1回。最侠タッグで当たるかもわからないし、本当に楽しみにしたいと思います」

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