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7/31【新日本】“不調加速"の棚橋にタイチ「IWGPは遠いぞ」 ザックは飯伏勧誘「棚橋捨てろ」

『SUMMER STRUGGLE 2020』東京・後楽園ホール(2020年7月31日)
○エル・デスペラード&タイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&DOUKIvs棚橋弘至&飯伏幸太&天山広吉&マスター・ワト&上村優也×

 棚橋の不調が止まらない。タイチとザックは「(棚橋を)見限れ、捨てろ」と飯伏を勧誘した。

 IWGPタッグ再戦を狙う棚橋&飯伏だが、タイチ&ザックから拒まれ続けた末、不協和音を生んでしまった。鈴木軍に狙い撃ちされてきた左ヒザの負傷もあって不調が続く棚橋に飯伏が「コンディション上げてもらっていいすか?」と詰め寄ったのだ。この日、二人は天山&ワト&上村と組んで、デスペラード&金丸&DOUKIと組んだタイチ&ザックと激突したが、その溝が埋まることはなかった。

 タイチのマイクスタンド攻撃による奇襲を食らって、棚橋は開始早々エンジンがかからず。天山がモンゴリアンチョップ連打で鈴木軍をなで斬りする大暴れをみせると、棚橋は自らタッチを求めて交代したものの、タイチのサミングで出鼻をくじかれ、反転式ダイビングボディアタック、ジャンピングエルボードロップがことごとく自爆。タイチがバックドロップで突き刺すと、棚橋は大の字となってしまった。「何がエースだ!?」と挑発的な言葉を浴びせられた棚橋は、タイチから「ひっこめコノヤロー!」と自陣営に投げつけられる屈辱も味わう。タッチを拒んだ棚橋は雄たけびを上げて鈴木軍陣営に突っ込んだものの逆に捕まってしまった。

 見かねた上村が飛び込んでドロップキックをザックに見舞って棚橋を救出。飯伏がスワンダイブ式ミサイルキック、掌底連打、ローリングソバット、ミドルキック、その場飛びムーンサルトの波状攻撃で立て直しを図る。ザックがローキックを連発しても、強烈なローキック一発で返り討ちにし、怒りと殺気を充満。ザックの関節地獄に捕まりかけても、ハイキックをぶち込んだ。

 その後、ワトが金丸相手にスワンダイブ式エルボースマッシュやトルニージョを放ち、上村もかんぬきスープレックスでデスペラードを攻め立てたが、デスペラードのマフラーホールドに捕まってしまう。ここで棚橋がカットに飛び込んだものの、タイチ&ザックの天翔十字鳳&ザックドライバーの合体技で蹴散らされる失態をみせてしまう。飯伏はこの合体技を回避し、オーバーヘッドキックでタイチとザックをまとめて蹴散らす大立ち回りをみせたが、最後は上村がデスペラードのピンチェ・ロコに沈んだ。

 試合後、タイチは「こいつは使いもんになんねぇぞ。何がエースだ? こっちこいよ。見限れ、捨てろ、こんな奴」と公然と飯伏を勧誘した。一方で棚橋を「お前は疲れてないと言いながら疲れ切ってる」などと酷評し、「お前の今の実力じゃIWGPは遠いぞ」と嘲笑。ザックも「イブシ、お前が神と崇めるタナハシも息絶えたことだし、お前も鈴木軍に入ればどうだ?」と飯伏を誘い、「お前はパートナーを失ったんだ。だから俺たち3人でNEVER6人タッグベルトに挑戦しようぜ」とのプランも提示した。

 言いたい放題の鈴木軍とは対照的に、ゴールデン☆エースの関係は修復不可能に陥りつつある。試合後、飯伏はリングサイドで倒れたままの棚橋を置き去りにして退場。バックステージに遅れて戻ってきた棚橋が飯伏の肩に手を置いて「悪い、ごめん」と謝罪したものの、飯伏は険しい表情で無言のまま控室に消えた。棚橋は「絶対カムバックしてみせっから!」と誓ったものの、この状況を覆すことはできるのか。

【試合後のタイチ&ザック】
▼ザック「(日本語で)オツカレ、タナハシ」

▼タイチ「見てわかったろ、棚橋。どの口でリマッチつったんだよ、どの口で。どの口だ? 『その口か、この野郎!』ってやってやろうか? よくお前言えたな。どっからその自信は出てきたんだよ。お前、言やいいっちゅうもんじゃねぇんだよ。過去の栄光にすがるな、いつまでも。考えろ、てめえのコンディションと歳を。まぁ、長い間、トップ張ってきた。それは認めてやるよ。だけど、いつまでもそうは言ってられねぇんだよ。お前は疲れてないと言いながら疲れ切ってる。なんだ今日は? ヤングライオンのガキに助けられて。お前、今日、なんかやったか? なんだ、あれは。リズムもバラバラでよ。俺もビックリしたよ。あれが棚橋だって。棚橋、お前の今の実力じゃ、(IWGPタッグのベルトを見せびらかせて)IWGPは遠いぞ(と自分で言って吹き出す)。棚橋さん、お疲れさまでした」

▼ザック「(日本語で)オツカレサマデシタ」

▼タイチ「もう安らかに休んでください。第1試合、第2試合で若手の壁になって」

▼ザック「棚橋はもう一度丸刈りにした方がいい」

▼タイチ「それが一番いいよ。タグチジャパンに入って、田口と一緒になんかやってろよ。ケツでも出して。それがいいんじゃねぇか? それが最後の俺らからの情けだ。今日でもうわかったろ? リマッチなんて程遠い。でもな、まぁいい。飯伏はいいよ、飯伏は。あいつはまだまだ元気だな。だけど、やるとも言ってないし、やるつもりもない、俺らは。パートナー変えてきたところでやんないし。飯伏、考えろよ。とりあえずお前もわかっただろう。棚橋は捨てて、新しい方向に歩け。新しい方向、道は2つある。違う奴と組むか? 俺らのところに来てもいいぞ。お前みたいな(頭の上で手のひらをパーッと開いて)これは、ちょっとイッちゃってる奴はさ、おもしれぇからさ、丁度いいかもしれねぇな。まぁ、どっちでもいいけどよ。俺らで6人タッグ獲ったら、永久チャンピオンになれるんじゃねぇ? まぁでも、棚橋はねぇ」

▼ザック「イブシ、お前が神と崇めるタナハシも息絶えたことだし、お前も鈴木軍に入ればどうだ? タイチの髪はタナハシよりの髪よりもキレイだろ。俺もパーマでもかけようかな。どっちにしろお前の神はもう死んだ。お前はパートナーを失ったんだ。だから俺たち3人でNEVER6人タッグベルトに挑戦しようぜ。今誰があのベルトを持ってたっけな? 俺たちなら良いチームになれる」

▼タイチ「それはお前が選べ。好きにしてくれ。俺らも好きにすっから。じゃあ、誰にしようかな、次は。金丸&DOUKI?」

▼ザック「金丸&DOUKIに挑戦させてやる。でも勝敗はどっちのチームがより酒を飲めるかで決まる。それかウエムラ&ツジのチームでもいいぞ。あの2人なら少なくともタナハシよりはイキがいい」

▼タイチ「ダメだ。俺らも拍子抜けしちゃった。じゃあな」

【試合後のデスペラード&金丸&DOUKI】
▼金丸「おいおい、あのケツの青い小僧はよ、何試合やっても変わんねぇな。天山、横につけてても一緒だろ。おう、俺らがよ、正面から教育してやるよ。なぁ?」

▼デスペラード「(金丸と自分を指差し)ここの2人は今あれだから。ヤングライオン相手にしている2人だから。(DOUKIの方を見て)なんかお前だけ急にレジェンドで『夢☆勝ち』みたいになっちゃってる」

▼DOUKI「ハハハハ! 俺だけ『夢☆勝ち』か?(笑)」

▼デスペラード「動ける、動けないで言ったら『夢☆勝ち』程の差はないかもしれない」

▼DOUKI「ワハハハハ!」

▼デスペラード「いやぁ、勘弁してください。毎日あんな若いのとやるのは。まぁ、ノブさんは自分から言って、ケツの青いのをぶん殴りたいからって言ってやってるだけだけど、俺はなんで毎日上村なんだ、この野郎。お前、鷹木の後に上村って、不完全燃焼感凄い」

▼金丸「まぁ、あいつら、あんな若い小僧、不完全燃焼だろう。不完全燃焼じゃねぇかなと思ってやってるけど、やっぱり不完全燃焼だな」

▼デスペラード「あの…無理ッスね」

▼金丸「うん、無理だな」

▼デスペラード「あれ相手に鷹木レベルのことをやれって言われたら、ねぇ? ちょっと…そうなるんですよ」

▼金丸「まぁとっととシングルでもなんでもやってぶっ潰してやるからな、小僧」

▼デスペラード「俺は絶対、上村とシングルやんねぇからな。(DOUKIの方を見て)お前は天山とだ」

▼DOUKI「天山とシングル? 勘弁しろよ(笑)」


【試合後の棚橋&飯伏】
▼飯伏「(一人でやって来て)う〜ん…なんですかね?」

※ここで棚橋は辻の肩を借りて戻って来る。飯伏の肩にポンと手を置いて

▼棚橋「……悪い、ごめん」

※棚橋の言葉に渋い表情を見せた飯伏は無言のままバックステージをあとに

▼棚橋「(飯伏の背中に向かって)絶対カムバックしてみせっから!」

※飯伏は先に控室へ

▼棚橋「(飯伏に置いていかれて一人で壁に突っ伏し)クソーッ! あぁ、クソッ!(と言って控室へ)」

【試合後の天山&ワト&上村】
▼天山「(先に来ていた上村に駆け寄って)上村、大丈夫か?」

▼上村「はい!」

▼天山「最後追い込んだけど、もう一歩や。もうちょっとや」

▼上村「はい!」

▼天山「うん、まだまだあきらめんなよ」

▼上村「はい!」

▼天山「まだまだ行けるぞ。最後までガッチリ行こう。ありがとう(と言って握手)」

▼上村「ありがとうございました」

▼天山「なんにもね、出番ちゅうかね、チャンスなかったですけど、ワトが暴れてね。まだまだ暴れ足りないですよ。(後からやって来たワトに対して)ワト、もっとガンガン行けるやろ?」

▼ワト「もっと暴れてやる! 金丸! もっともっと追い込んでやる!(とTVカメラを睨みつけて一人で控室へ)」

▼天山「(ワトを見送ると)ワトもそうやけど上村、お前もがんばれよ」

▼上村「はい!」

▼天山「やるしかないよ。上しかないんやから」

▼上村「はい!」

▼天山「立ち上がれよ!」

▼上村「はい!(天山が立ち去ったあと一人で)上を見ろって言われたら、今日メインイベントでやる永田さんと鈴木さん。鈴木さんと僕なんかじゃ、悔しいけど実力は雲泥の差があるのは誰が見てもわかってます。認めたくないですけど。ただ、あの人が自分と同じ年だった時と今の自分、どっちが凄いかわからせてやる。ありがとうございました」

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