プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/2【ZERO1/超花火】来年3・14両国でアジャとデビュー戦 工藤EPが新人レスラー育成へ異例の募集条件を発表

 超花火・工藤めぐみEP(エクスプロージョンプリンセス)、アジャ・コング社長が2日、東京・後楽園ホール大会の試合前に会見。工藤EPが育成する新人レスラーの条件を「親を大切にしている人」、「悔し涙を流した事がある人」と発表し、2021年3・14両国大会でデビューする新人候補を募った。

 ZERO1とともに新体制となった超花火。アジャが社長となり、工藤が引き続きEPを務める。工藤EP育成による新人レスラーが2021年3・14両国大会でデビューすることがすでに決定。この日、新人選手の対戦相手となるアジャ社長とともに会見した工藤EPは自ら考えた募集条件を発表した。

 一つ目は「親を大切にしている人」だ。「だいたい女子は160cm以上、50kg以上とか、今までいろんな規定がありましたけど、見ていてもそれって今は一番重要視されてないと思う」というのが工藤EPの考え。むしろ「プロレスって自分の気持ちを伝えていくものなので、人間性が一番大事」と強調。「その根本がなにかと言ったら、親を大切に。ここに尽きる」とこの条件を決めた。

 もう一つは「悔し涙を流した事がある人」だ。工藤EPは「悔し涙=挫折だと思うんですけど、挫折を知っている人は強いんです」と考えて条件に加えた。これにはアジャ社長も「今までたぶんどのプロレス団体も募集要項で出したことはない条件ですね」と驚きつつ、「悔し涙を流して大きく成長するというのは、私自身も凄く体験してきていることなので。やっぱりプロレスって、自分の感情を人に伝えなきゃいけない。いかに共感させるかっていう共感力が高い人がいい選手になっていくかな」と共感した。

 斬新な入門規定となったが、それも工藤EPが「私たちは新しいものを求めていますんで。今までとは違うものを作り上げていきたい」と考えてのこと。工藤EP、アジャ社長ともにこれといったスポーツ経験がないまま全日本女子プロレスに入門したが、平成を代表する女子プロレスラーの地位を築いた。だからこそ、この二つを満たしていれば、身長、体重、スポーツ歴などに関係なく応募を受け付ける。「やる気が一番ですので、この2つの条件を満たした方をお待ちしています」(工藤EP)、「デビューするまでにも悔し涙を流すでしょうし、デビューしてからも悔し涙をいっぱい流すでしょうけど、最終的にそれがなにかの形で嬉しい涙になって、親御さんを喜ばせてあげれる。我こそは思う人はぜひぜひ」(アジャ社長)と広く募った。募集期間は8月いっぱいで、応募はZERO1で電話、メールなどで受け付ける。合格者は工藤EPの手ほどきを受け、両国の大舞台でデビューというプロレスラー志願者にとって夢のようなコースを歩むことができる。工藤EPとアジャ社長のおめがねにかなうシンデレラガールは現れるか。

【記者会見の模様】
▼工藤「今回、女子の育成にあたりまして、いろんな条件を考えました。この新しいZERO1にとって本当に期待のかかる選手なので、よりよい人材をということで、私のほうで条件を考えましたので、ぜひご覧いただきたいと思います。それではこちらです。『親を大切にしている人』です。こちら第一条件になります。社長、いかがですか?」

▼アジャ「まあまあ、それはね、大切なことなんですけど。その条件が親を大切にすること?」

▼工藤「これは人として一番大切なことだと思うんですよ。見渡してても、だいたい女子は160cm以上、50kg以上とか、今までいろんな規定がありましたけど、見ていてもそれって今は一番重要視されてないと思うんです。プロレスって自分の気持ちを伝えていくものなので、人間性が一番大事だと思うんです。その根本がなにかと言ったら、親を大切に。ここに尽きると思うので、ぜひこれを満たして来てもらいたいと思います。いいですか?」

▼アジャ「まあまあ。それだけでいいんですか?」

▼工藤「もう1つあります。もう1個はこちらになります。『悔し涙を流したことがある人』。こちらになります。至って真面目な、とても大切な条件を2つ出したんですが、いかがでしょうか?」

▼アジャ「私はマスクしてサングラスをしているんで、たぶん表情見えないと思うんですけど、結構ビックリしてます(笑) まあまあ、今までたぶんどのプロレス団体も募集要項で出したことはない条件ですね。でも、悔し涙を流すというのは、プロレスにおいても重要ですからね。悔し涙を流して大きく成長するというのは、私自身も凄く体験してきていることなので。そういった感情豊かな。やっぱりプロレスって、自分の感情を人に伝えなきゃいけない。いかに共感させるかっていう共感力が高い人がいい選手になっていくかなって。さっきも言ってましたけど、160cmだとか、60kgだとか、運動神経云々は入ってからどうにもなりますからね。それは私たち入った時にジャガーさんに言われましたからね。同期で入った時に、『どんなスポーツの経歴を持っていようが、プロレスはまったく別物だから。全部それをこっちで教えるから、変な癖がついているより、なんにも知らないほうがいい』っていうのは確かに言われましたので。そう考えると、この条件は原点に返っているのかなと。人を敬いなさい、親も大事にしなさいってこともジャガーさんに言われてきたので、そこの原点に戻ったのかなと思うので、いいと思います。この条件を満たし、ぜひやる気のある方。親も大事にするってことなので、キチッと親御さんの承諾を得て。本当にプロレスをやりたい、プロレスに入って親孝行をしたいなという人。あとは、自分のことでもそうですけど、他人のために、他人のことを思ってやれるのが悔し涙を流すことでもあると思うので、そういった人にぜひどんどん応募していただいて。リングでデビューするまでにも悔し涙を流すでしょうし、デビューしてからも悔し涙をいっぱい流すでしょうけど、最終的にそれがなにかの形で嬉しい涙になって、親御さんを喜ばせてあげられる。我こそは思う人はぜひぜひ。そういうことでいいですかね?」

▼工藤「悔し涙=挫折だと思うんですけど、挫折を知っている人は強いんです、とにかく心の中から。ですので、この悔し涙を知っている人、流したことのある人」

▼アジャ「あともう1個はこちらですね。親を大切にする人、している人。やっぱり親がいないと、なかなか今の自分はないわけですから。いろんな事情があって、いろんな人たちがいると思いますけど、親に感謝できる人。いいですよ。私も今は親はいなくなってしまいましたけど、今は親がいないけど、胸の奥で感謝をしていると。今は親がいないけど、この世に送り出してくれて感謝しているって人でも全然構いません。とにかく親に感謝を持って、大切に思える人たち。そして、悔し涙を流している人たち、いろんな思いをしている人たち。それを全部リングにぶつけてもらえればと思いますので。この条件を満たせば、工藤めぐみがしっかりとしたプロデュースをした選手を作り上げて、私の対戦相手として出してくるということなので。ぜひ我こそはと思う人は。これはいつからいつまでですか?」

▼工藤「これは今日から1ヵ月になります。今月いっぱいになりますので。どこでもいいです。これはメールでも結構ですし、置き手紙でもいいということなので(笑) なんでもいいです。私たちに思いが届けば、こちらできちんと対応しますので」

▼アジャ「そうですね。そういった思いを。通常の履歴書と写真でどんな感じっていうのを。身長体重とか、いろいろ書けるものは全部書いてもらったうえで。あとは悔し涙を流しとか、親に感謝しているという一文を添えていただければなおさら」

▼工藤「エピソードを書いていただいて」

▼アジャ「ぜひぜひ。ZERO1のところのメールとか、会社宛へのお手紙でいいので、どんどんどんご応募してください。我こそはと思う人。いいです。身長体重とか全然関係なく。大丈夫です。プロレスはあとからいくらでも成長していきます。私たちはなんの経験もなくここまで来てますから大丈夫です」

▼工藤「私たちは新しいものを求めていますんで。今までとは違うものを作り上げていきたいと思います。なので、こういった新しい条件で。やる気が一番ですので、この2つの条件を満たした方をお待ちしています」

プロ格 情報局